【めざましテレビ出演のお知らせ】風邪薬・抗生剤不足の現状と当院の取り組み
いつも当院をご利用いただき、ありがとうございます。
2024年11月26日(火)に放送されたフジテレビ『めざましテレビ』において、当クリニックの理事長である五藤良将が取材を受け、現在の風邪薬(特に咳止め薬や痰切り薬)の供給不足に加え、抗生剤の不足についても触れました。これらの問題は、特に冬季の感染症シーズンにおいて多くの患者様に影響を及ぼしており、当院としても深刻に捉えています。
【風邪薬不足の背景】
近年、国内で咳止め薬や痰切り薬の供給が滞り、薬局での在庫切れが頻発しています。この背景には、製薬会社の生産体制の問題や原材料の供給不足、さらには新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの同時流行による需要の急増など、複数の要因が絡んでいます。
(参考:メディカルドクターの記事 こちら)
日本医師会が行った調査によれば、医療機関の74%が医薬品不足に直面しており、特に咳止め薬や痰切り薬の不足が目立っています。
(参考:読売新聞の記事 こちら)
また、厚生労働省は製薬会社24社に対し、これらの薬の増産を要請しています。
(参考:読売新聞の記事 こちら)
【抗生剤不足の現状】
風邪薬だけでなく、抗生剤も広範囲にわたって不足が発生しています。この影響により、以下のような感染症に対してスペクトラムを狙った適切な抗生剤処方が困難になっているケースが増えています。
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溶連菌感染症
子どもを中心に冬季に多く見られる溶連菌感染症では、ペニシリン系抗生剤が第一選択となりますが、これらの薬剤も供給が滞っています。 -
マイコプラズマ肺炎
呼吸器感染症の代表的な病気であるマイコプラズマ肺炎では、マクロライド系やテトラサイクリン系の抗生剤が必要ですが、これらも在庫不足の影響を受けています。 -
蜂窩織炎
皮膚や軟部組織に感染が広がる蜂窩織炎では、ブロードスペクトラム抗生剤が必要ですが、十分な供給ができない場合、治療選択肢が限られる状況です。
このような状況において、患者様への適切な治療提供が難しくなっていることは、医療機関にとっても大きな課題となっています。
【五良会クリニック白金高輪の対応】
当クリニックでは、薬剤不足の中でも患者様に可能な限り適切な治療を提供するため、以下の取り組みを行っています。
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院内処方の積極的な実施
限られた在庫ではありますが、院内に保管している薬剤を活用し、可能な範囲で院内処方を積極的に行っています。これにより、薬局での在庫不足の影響を軽減し、患者様が診察後すぐに必要な薬を受け取れるよう努めています。 -
代替薬や漢方薬の活用
抗生剤不足の影響を受ける感染症については、症状や病態に応じた代替薬の使用や、漢方薬による補助療法を組み合わせるなど柔軟な対応を行っています。 -
患者様への情報提供
処方薬が不足している場合、事前に患者様にその旨をお伝えし、最適な治療計画を一緒に検討しています。また、薬局との連携を強化し、薬剤の確保に全力を尽くしています。
【患者様へのお願い】
現在の薬剤不足の状況を乗り越えるためには、患者様一人ひとりのご理解とご協力が不可欠です。以下の点についてご協力をお願いいたします。
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代替薬や院内処方の利用にご理解ください
在庫状況によっては、代替薬や院内処方を提案させていただく場合がございます。医師が丁寧に説明いたしますので、安心してご利用ください。 -
感染予防を徹底しましょう
風邪やインフルエンザが流行する季節です。マスクの着用、手洗い、うがい、規則正しい生活を心がけて感染予防に努めてください。 -
症状の変化に注意を払いましょう
症状が悪化したり、長引く場合は、無理をせず早めに当院までご相談ください。
【おわりに】
今回、『めざましテレビ』での取材を通じて、風邪薬や抗生剤不足の問題を多くの方に知っていただく機会を得られたことを感謝しております。当院は、患者様に寄り添いながら、現状に即した最善の医療を提供してまいります。
薬剤不足に関するご不明点やお困りのことがございましたら、どうぞお気軽に当院スタッフまでご相談ください。
今後とも五良会クリニック白金高輪をどうぞよろしくお願いいたします。
五良会クリニック白金高輪
診療時間やアクセス方法などの詳細は、こちら(1階)、こちら(2階)をご覧ください。(1階と2階の診療時間、休診日が異なることがあります。)