超⾳波検査(完全予約制)
超⾳波(エコー)検査とは

⾼い周波数の⾳波(超⾳波)を⽤いて臓器の⼤きさや形状、動きなどを調べる検査です。
※検査時間は10~15分程度で、痛みもありません。
※高度な肥満の方、腸管内のガスが多い方などは、音波が標的臓器まで届かないことがあり、検査で十分な情報が得られないことがあります。
※超音波検査は実施可能な日が限られていますので、事前にお電話等でご予約をお願いいたします。
電話:03-6432-5353
公式ラインで診療予約:

どの臓器を調べることができるの︖
全⾝の臓器を調べられます。(下図)
ただし、超⾳波の特性上、肺や消化管、⾻に囲まれた脳の観察は苦⼿です。

⾝体に悪い影響はないの︖
放射線による被ばくや痛みはありません。
お腹の中の⾚ちゃんの検査にも⽤いられ繰り返し検査を受けても⽀障ありません。
当院で出来る超音波検査
- 頚動脈エコー検査
- 甲状腺エコー検査
- ⼼臓エコー検査
- 乳腺エコー検査
- 腹部エコー検査
- 肝臓エコー検査
- 腹部⼤動脈エコー検査
- 前⽴腺エコー検査
- 下肢動脈エコー検査
- 下肢静脈(深部)エコー検査
頚動脈エコー検査
何がわかるの︖
- 動脈硬化の進⾏度
- プラークの有無と⼤きさ
- プラーク:余分なコレステロールが⾎管の内側に溜まってできたコブ
どんな⼈が検査をするの︖
- ⾎圧が⾼い⽅
- コレステロールや中性脂肪が⾼い⽅
- 糖尿病の⽅
- ⽣活習慣が乱れている⽅(偏⾷、喫煙など)
動脈硬化について
動脈硬化は、⽼化や様々な危険因⼦によって本来しなやかな⾎管が硬くなることで多くの場合、無症状で進⾏します。
動脈硬化の進⾏でプラークが蓄積すると⾎液の流れが障害されることがあります。
また、プラークの破綻は⼼筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす可能性があります。
甲状腺エコー検査
甲状腺とは
新陳代謝の促進および脈拍数や体温を調節するホルモンを分泌する臓器です。
何がわかるの︖
甲状腺の病気は腫瘍とホルモン異常の⼤きく2つに分けられそれらの有無が分かります。
腫瘍
- 良性腫瘍:腺腫様結節、腺腫様甲状腺腫
- 悪性腫瘍:甲状腺癌
ホルモン異常
- バセドウ病(甲状腺機能亢進)
- 橋本病(甲状腺機能低下)
- ⾼カルシウム⾎症(副甲状腺機能亢進)
どんな⼈が検査をするの︖
- ⾎液検査などで甲状腺に異常を指摘された⽅
- 前頚部に腫れや痛みがある⽅
- バセドウ病(動悸、発汗、体重減少など)や橋本病(無気⼒、むくみ、寒がりなど)の症状がある⽅
⼼臓エコー検査
⼼臓とは
全⾝に⾎液を送り出すポンプの役⽬をする臓器です。
下図のように4つの部屋があり、それぞれ“弁”で隔てられています。ポンプの動きに応じて弁が開閉し⾎液の逆流を防いでいます。

何がわかるの︖
- 弁膜症、⼼筋梗塞、先天性の⼼臓病やそれらの疾患による⼼臓への負担の程度
- ⾼⾎圧による⼼臓の肥⼤の有無や程度

どんな⼈が検査をするの︖
- 胸痛や息切れ(呼吸苦)、めまいがある⽅
- 聴診で⼼雑⾳を指摘された⽅
- ⼼電図で異常を指摘された⽅
- レントゲンやCTで⼼拡⼤を指摘された⽅
- ⾝体にむくみがある⽅
- ⼼筋梗塞や狭⼼症の既往がある⽅
- ⾎圧が⾼い⽅
乳腺エコー検査
何がわかるの︖
- 乳腺内の病変の有無(乳癌・その他の良性腫瘍)
- 乳腺炎の有無
乳癌リスク(危険度)が⾼い⽅は︖
- 肥満
- 喫煙
- 初経年齢が早い
- 閉経年齢が遅い
- 出産経験が少ない、授乳歴がない(短い)
- 乳癌の家族歴
(⽇本乳癌学会乳癌診療ガイドラインより引⽤)
早期発⾒の重要性
乳癌は発⾒時の⼤きさが⼩さいほど死亡率が下がります。
早期発⾒により⼿術時に乳房を温存できる確率が上がります。
腹部エコー検査
何がわかるの︖
- 肝臓:脂肪肝、肝⾎管腫、肝硬変、肝臓癌など
- 胆のう:胆のうポリープ、胆のう結⽯、胆のう腺筋腫症、胆のう癌など
- 膵臓:膵炎、膵のう胞性腫瘍、膵臓癌など
- 腎臓:腎結⽯、慢性腎臓病、腎炎、腎臓癌など
- 膀胱:膀胱結⽯、膀胱癌など
- その他:前⽴腺肥⼤、腹部⼤動脈瘤、脾腫など

どんな⼈が検査をするの︖
- ⾎液検査で異常(肝機能、脂質、糖尿病)を指摘された⽅
- 尿検査で異常(尿潜⾎、尿タンパク)を指摘された⽅
- 腹部やみぞおち、背中、腰の痛みや違和感などの症状がある⽅
- ⾎圧が⾼い⽅
- 頻尿が気になる⽅
肝臓エコー検査
※腹部エコー検査に含まれます
何がわかるの︖
どんな⼈が検査をするの︖
- ⾎液検査で肝機能異常を指摘された⽅
- ⾎液検査で⾼脂⾎症を指摘されたまたは治療中の⽅
脂肪肝について
- 脂肪肝とは肝臓に中性脂肪が溜まった状態です。
- メタボリックシンドロームに合併しやすく放置すると肝硬変を引き起こす場合があります。
- 下図のように肝臓と腎臓の濃淡の差(肝腎コントラスト)を脂肪肝の程度の参考基準にします。

腹部⼤動脈エコー検査
※腹部エコー検査に含まれます
何がわかるの︖
腹部⼤動脈瘤の有無と⼤きさ
どんな⼈が検査をするの︖
- 腹部の拍動感、お腹の張り腰痛などの症状がある⽅
- 動脈硬化、⾼⾎圧や⽣活習慣の乱れ(喫煙やストレス)などが動脈瘤が形成される要因と考えられています。
腹部⼤動脈瘤について
- ⼤動脈が病的に拡張した状態で腹部エコー検査で簡単に⾒つけられます。
- 多くの場合、⾃覚症状なく拡張が進むため発⾒しづらい病気です。
- 腹部⼤動脈瘤が破裂すると出⾎多量で死に⾄ることもあります。
- カテーテルによる低侵襲治療などで破裂を予防します。
前⽴腺エコー検査
※腹部エコー検査に含まれます
何がわかるの︖
- 前⽴腺肥⼤症の度合い⇒前⽴腺の体積を測定します。
- エコー検査では前⽴腺癌の確定診断はできません。
どんな⼈が検査をするの︖
頻尿、排尿困難、残尿感などの症状がある⽅
前⽴腺肥⼤症について
- 前⽴腺の肥⼤は加齢に伴って増加し特に50歳以上に多く⾒られます。
- 全ての⽅が治療を必要とする症状を伴うわけではありません。
- 排尿症状を伴う治療が必要な前⽴腺肥⼤症の頻度は全体の1/4程度といわれています。
下肢動脈エコー検査
何がわかるの︖
どんな⼈が検査をするの︖
- CAVIやABIなど他の検査で異常を指摘された⽅
- 下肢の痛みが強く⻑い距離を休憩なしで歩けない⽅(間⽋性跛⾏がある⽅)
- 下肢の冷感が強い⽅
閉塞性動脈硬化症について
- 動脈硬化により⾜の⾎管が詰まり⾜の⾎の巡りが悪くなる病気です。
- 冷感・しびれ・歩⾏時の痛みなどの症状が出現し進⾏すると壊死に⾄る場合があります。
- 肥満・⾼⾎圧・糖尿病・喫煙などが原因と⾔われています。
下肢静脈(深部)エコー検査
何がわかるの︖
どんな⼈が検査をするの︖
- 下肢のむくみがある⽅
- 下肢の腫れ、痛み、熱感などの症状がある⽅
深部静脈⾎栓症とは
下肢の静脈に⾎栓ができて⾎管が完全に詰まると⾎液がせき⽌められ滞り下肢にむくみが出現します。
下肢静脈にできた⾎栓が⾎管の壁から剥がれて⾎流に乗り肺の⾎管に詰まると胸の痛みや息苦しさなどが出現します。(エコノミークラス症候群)