糖尿病内科
糖尿病内科

糖尿病は、血糖値が慢性的に高い状態が続くことで、細小血管(網膜・腎臓・神経)と大血管(心臓・脳・足)の両方を傷つけ、心筋梗塞・脳梗塞・腎不全・失明・足切断・認知症・がんのリスクを大きく押し上げる全身病です。「ただの数値の異常」では決してありません。
五良会クリニック白金高輪の糖尿病内科は、「数字を下げるだけの糖尿病外来」ではなく、合併症から守りきる糖尿病外来を目指しています。1型・2型・境界型・妊娠糖尿病・ステロイド糖尿病・二次性糖尿病のいずれにも対応し、HbA1c・空腹時血糖だけでは捉えきれない食後血糖の山と低血糖の谷を可視化するために、FreeStyleリブレ2を中心とした持続グルコース測定(CGM/isCGM)を積極的に活用しています。
当院糖尿病内科の6つの強み
「健診でHbA1cを指摘された」「血糖が高めと言われた」段階でご相談を
糖尿病は発症前の境界型の時点ですでに動脈硬化が始まっていることが分かっています。「まだ治療は早いだろう」と先送りせず、HbA1c5.6〜6.4%・空腹時血糖100〜125mg/dL・75gOGTTで2時間値140〜199mg/dLの段階でご相談ください。この時期の介入こそが合併症を最も大きく減らします。
このような症状は迷わず受診(場合により救急)
急激な口渇・多飲・多尿・体重減少・倦怠感、意識がもうろうとする・呼吸が速い・吐き気が止まらないなどは、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)や高浸透圧高血糖症候群(HHS)の可能性があります。1型糖尿病の初発でも見られます。救急受診を検討してください。当院外来は、安定期の精査・継続治療・合併症予防を中心に対応します。
早期受診を強くおすすめする「red flag」
糖尿病の評価で重要なのは「HbA1cの一点」ではなく、食後血糖・低血糖・血糖変動・自律神経・血管・睡眠・脂肪肝まで多面的に診ることです。当院では以下を原則として院内で完結します。
HbA1cと空腹時血糖だけでは捉えきれない「隠れ糖尿病」「食後高血糖」を見つけるための検査です。空腹時・30分・60分・120分(必要に応じて180分)で血糖とインスリンを測定し、インスリン分泌能・インスリン抵抗性・1時間値のリスク(170〜180 mg/dL 以上は将来の心血管イベントリスク上昇)まで評価します。妊娠糖尿病スクリーニング、メタボ患者の評価、家族歴のある若年者の精査に有用です。
糖尿病性神経障害の自律神経成分を早期にとらえる検査です。安静時心電図のR-R間隔のばらつきを解析し、無自覚性低血糖・起立性低血圧・無症候性心筋虚血のリスク評価に役立てます。糖尿病罹病歴の長い方や、立ちくらみ・失神の既往がある方に推奨します。
糖尿病とSASは合併率が高く、SASを治療するとHbA1cが改善することが報告されています。日中の眠気・いびき・体重増加のある方には、簡易睡眠ポリグラフ(在宅SAS検査)をご案内し、AHIに応じてCPAP療法を導入します。詳しくは当院ブログ「睡眠時無呼吸症候群(SAS)とCPAP療法について【2025年5月版】」もご参照ください。
FreeStyleリブレ2を中心に、最長14日間連続で間質液中のグルコース値を可視化。夜間低血糖・暁現象・食後高血糖・運動の影響などをグラフで把握できます。詳細は次のセクション(link06)で解説します。
糖尿病治療の柱は「食事療法・運動療法・薬物療法」の3つです。当院では、HbA1c の数値だけでなく、合併症リスク・体重・腎機能・心機能・年齢・低血糖リスク・本人の生活背景まで踏まえて、「あなたにとって最適な順番」で組み合わせます。
| 薬剤クラス | 特徴・主な使い分け |
|---|---|
| ビグアナイド(メトホルミン) | 2型糖尿病の第一選択。安価で低血糖が少ない。腎機能・乳酸アシドーシスに注意 |
| SGLT2阻害薬 | 尿糖排泄で血糖低下。心不全・CKD進行抑制のエビデンス。夏季の脱水・尿路感染に注意 |
| DPP-4阻害薬 | 低血糖が少なく高齢者にも使いやすい。体重中立 |
| 経口GLP-1(リベルサス) | 注射せずGLP-1作用が得られる。食欲抑制・体重減少も |
| α-グルコシダーゼ阻害薬 | 食後高血糖の抑制。境界型・食後血糖優位の方 |
| グリニド薬 | 食直前内服で食後血糖を抑える |
| SU薬・チアゾリジン薬・イメグリミン | 病態・年齢・体重・腎機能に応じて選択。低血糖・体重増加リスクを評価 |
「GLP-1注射が怖い」「インスリンを始めるのが不安」という方へ
注射手技は院内で何度でも繰り返し練習できます。針はきわめて細く、痛みはほとんどありません。インスリン導入は「もう一生やめられない」と思われがちですが、2型糖尿病では膵β細胞を休ませる目的で一時的に導入し、後に経口薬/GLP-1へ切り替えるケースも多いです。患者さまの生活スタイルに合わせて柔軟に組み立てます。
当院では、糖尿病管理の質を一段引き上げるために、FreeStyleリブレ2(間歇スキャン式持続血糖測定/isCGM)を積極的に活用しています。指先穿刺の自己血糖測定(SMBG)では見えない「血糖の波」「夜間の低血糖」「食事・運動の影響」をグラフで可視化し、治療方針を一緒に組み立てます。
| ルート | 対象 |
|---|---|
| 保険適用 | 1型・2型を問わずインスリン療法中の糖尿病患者さま全員(2022年4月より対象拡大) |
| 選定療養(2024年4月新設) | インスリン未使用の2型糖尿病・境界型・メタボリックシンドローム・GLP-1治療中などの方も、所定要件を満たせば自費でリブレ2を使用可能 |
選定療養の制度設計、費用、当院での導入の流れについては、理事長執筆の解説ブログ「FreeStyleリブレ2 選定療養完全ガイド|インスリン未使用でもCGMが使える2024年新制度を理事長が徹底解説」で詳しくご紹介しています。
CGM × GLP-1 × 大腸内視鏡で「総合代謝外来」
当院ではCGM(リブレ)とGLP-1/GIP治療・大腸内視鏡を組み合わせ、糖尿病・肥満症・大腸がんリスクを一つの導線で管理するアプローチを取っています。詳細はCGM・GLP-1・大腸内視鏡を統合した代謝外来ブログでご紹介しています。
糖尿病は「血管の病気」であり、心臓・脳・腎臓・眼・足・神経・睡眠・脳機能のすべてに影響します。当院では、これらをひとつの建物の中でシームレスに評価・治療できる体制を整えています。
2型糖尿病の約半数にSASが合併するとされ、間欠的低酸素と交感神経亢進がインスリン抵抗性を悪化させます。CPAP療法でHbA1cが改善した報告もあります。当院では簡易PSG(在宅)→CPAP導入と継続管理まで行います。
糖尿病は「全身が早く老化する病気」でもあります。蛋白とブドウ糖が結合してできるAGEs(終末糖化産物)は、血管・骨・皮膚・神経に蓄積し、動脈硬化・骨粗鬆症・サルコペニア・認知症・皮膚老化に関与します。当院は日本抗加齢医学会専門医として、AGEs評価・低糖化(抗AGEs)食事指導・運動介入・睡眠介入を糖尿病治療と一体で行います。サルコペニア・骨粗鬆症対策の観点では、GLP-1治療中の筋肉・骨を守る戦略もご参照ください。
糖尿病治療における「食」と「運動」の重みは、薬物療法と並ぶ、あるいはそれ以上です。当院では古来の「医食同源」の考え方を診療の根幹に据え、薬を否定するわけでも、薬だけに頼るわけでもない、「日々の食卓と体の動かし方」から血糖を整えるアプローチを重視しています。
理事長 五藤良将は、糖尿病・メタボリックシンドローム・MASLD(脂肪肝)など「過剰な脂質と糖の代謝障害」を日常臨床で診続けてきた経験から、書籍『あぶら落とすスープ』を上梓しました。冷蔵庫の中にあるものでつくれるスープを軸に、食後血糖の急上昇を抑え、内臓脂肪・脂肪肝・コレステロールにアプローチする食習慣を、専門用語に頼らずまとめています。テレビ等のメディア出演でも繰り返し発信しているテーマであり、糖尿病・メタボ・脂肪肝の患者さまにも診療室で具体的にご紹介しています。
理事長自身も日々の筋トレ・有酸素運動・体組成測定を継続しています。「医師が言うだけで、自分はやっていない」では患者さまに伝わらない、という考えから、診察室で具体的なメニュー・頻度・タイミングを共有し、患者さまと同じ目線で運動継続を支援します。
「自己流ダイエット」と「医療ダイエット」は別物です
「とにかく食べない」「糖質をゼロにする」など極端な自己流ダイエットは、筋肉量低下・低血糖・胆石・栄養障害を招きます。当院では糖尿病治療と医療ダイエットを同じ枠組みで扱い、検査と薬で安全に伴走します。違いは「医療ダイエット vs 自己流ダイエットの徹底比較」をご覧ください。
A. はい、ぜひご相談ください。HbA1c 5.6〜6.4%、空腹時血糖 100〜125 mg/dL、OGTT 2時間値 140〜199 mg/dL は境界型と呼ばれ、すでに動脈硬化が進み始めている段階です。この時期に食事・運動・必要なら薬物で介入すると、糖尿病の発症と心血管イベントを大きく減らせます。
A. はい、当院では2024年4月に新設された「isCGM 選定療養」に対応しており、インスリン未使用の2型糖尿病・境界型・メタボ・GLP-1治療中の方にも、所定要件のもとで FreeStyleリブレ2 をご使用いただけます。費用や流れは「FreeStyleリブレ2 選定療養完全ガイド」でご確認ください。
A. はい、2型糖尿病あるいは肥満症の保険適応に該当する方には、適応・禁忌・副作用を丁寧に説明したうえで導入します。マンジャロ(GIP/GLP-1)も含めて取り扱っています。詳細・副作用対策はGLP-1の副作用とその対策、心血管保護はGLP-1と心血管保護もご参照ください。
A. いいえ、必ずしもそうではありません。とくに2型糖尿病では、膵β細胞を一時的に休ませる目的で導入し、その後に経口薬やGLP-1へ切り替えるケースが多くあります。1型糖尿病ではインスリンは必須となりますが、CGM・ポンプ療法と組み合わせて生活の自由度を上げる工夫が可能です。
A. はい、院内で実施しています。HbA1cと空腹時血糖が正常でも食後高血糖がある「隠れ糖尿病」を見つけるのに有用です。妊娠糖尿病スクリーニング、家族歴のある若年者の精査、メタボの方の評価にも適応します。事前のご予約が必要です。
A. 糖尿病罹病期間が長い方、立ちくらみ・失神・無自覚性低血糖がある方、安静時頻脈が続く方などにおすすめしています。心電図のR-R間隔のばらつきを解析し、糖尿病性自律神経障害の有無を評価します。簡便で短時間で行えます。
A. はい、当院は簡易PSG(在宅SAS検査)からCPAP導入・継続管理まで対応しています。糖尿病とSASは合併率が高く、SAS治療でHbA1cが改善することが報告されています。詳しくはSASとCPAP療法のブログをご覧ください。
A. メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満を共通の土台に、高血圧・高血糖・脂質異常が複数重なった「危険な準備状態」であり、糖尿病はすでに高血糖が定着した状態です。メタボのうちに介入することで、糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞の発症を予防できます。
A. AGEsは「糖と蛋白が結合して焦げ付いた老化物質」のことで、血管・骨・皮膚・神経に蓄積し、動脈硬化・骨粗鬆症・サルコペニア・認知症・皮膚老化に関与します。対策は血糖変動を抑える・抗酸化食品(緑黄色野菜・お茶・ベリー類)を摂る・高温調理(焦げ)を減らすこと。当院は抗加齢医学専門医として、糖尿病治療と同時にAGEs対策をご提案します。
A. はい、対応しています。抗GAD抗体・抗IA-2抗体・C-ペプチドなどで1型と2型を鑑別し、強化インスリン療法とCGM(FreeStyleリブレ2)を中心に管理します。インスリンポンプ療法(CSII)/SAP療法の継続フォローも、必要に応じて専門医療機関と連携します。
A. はい、妊娠中・産後フォロー、将来の2型糖尿病リスク管理に対応します。妊娠中の血糖管理は産科と緊密に連携し、必要に応じてインスリン療法・食事指導を行います。産後はOGTTで再評価し、長期的な代謝管理につなげます。
A. はい、診察時に具体的な食事のアドバイスを行います。「医食同源」の考えのもと、減らすべきもの・増やすべきもの・調理法(高温調理を控え、蒸す・煮るで AGEs を減らす)まで踏み込んでご提案します。理事長著書『あぶら落とすスープ』のレシピもご紹介可能です。より詳細な栄養指導が必要な方には管理栄養士のいる連携施設もご案内します。
A. 紹介状なしでも受診可能です。他院での治療経過・処方内容・健診結果・お薬手帳をご持参いただくとスムーズです。
A. はい、土曜・日曜・祝日も10:00〜15:00で診療しています。火曜日のみ休診です(火曜日は竹内内科小児科医院(大田区)で継続治療可能です)。平日午後は19:00まで対応しています。
このページの監修・執筆:医療法人社団五良会 理事長/竹内内科小児科医院 院長 五藤良将(糖尿病内科・感染症/『あぶら落とすスープ』ほか著書多数)
最終更新日:2026年5月27日