【リンゴ病(伝染性紅斑)】について、フジテレビ『めざましどようび』で特集されました!
【リンゴ病(伝染性紅斑)】について、フジテレビ『めざましどようび』で特集されました
2024年11月23日(土・祝)、フジテレビ『めざましどようび』にて、五良会クリニック白金高輪で取材された【リンゴ病】に関する特集が放送されました。この記事では、放送内容を踏まえながら、リンゴ病の詳細や注意点、治療法についてさらに掘り下げてご紹介します。
📺 【放送の概要】
放送日時: 2024年11月23日(土・祝)6:50~7:00
番組名: フジテレビ『めざましどようび』
放送では以下のポイントが取り上げられました:
- リンゴ病の基本的な特徴や感染経路
- 大人が初めて感染した場合の症状やリスク
- 妊婦への感染が胎児に与える影響
- 感染予防のための具体的な対策
💡 【リンゴ病の医学的概要】
リンゴ病の原因
リンゴ病はヒトパルボウイルスB19(Human Parvovirus B19)が原因となる感染症です。このウイルスは「非エンベロープウイルス」に分類され、環境耐性が非常に高いのが特徴です。
- 主な感染経路: 飛沫感染、接触感染
- 潜伏期間: 約4~14日
- 感染力: 初期(発疹が出る前)の感染力が最も高いとされています。
小児と成人の症状の違い
リンゴ病は主に小児が感染することで知られていますが、成人でも感染する場合があります。その際、小児と成人では症状に以下のような違いが見られます:
小児の主な症状:
- 両頬が赤くなる特徴的な発疹(典型的な「リンゴ様」の紅斑)
- 発疹が手足や体幹に広がることもあります(レース状の発疹)
- 軽い発熱や倦怠感を伴うことがあります。
成人の主な症状:
- 発疹よりも関節痛や関節炎が目立つことが多い
- 頭痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が強く出る場合があります
- 妊婦では、胎児への影響(後述)が懸念されます。
⚠️ 【妊婦とリンゴ病:胎児へのリスク】
妊婦がヒトパルボウイルスB19に感染すると、胎児水腫や胎児貧血、さらには流産のリスクが高まることがあります。このリスクは妊娠初期および中期で特に高いとされています。
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胎児水腫のメカニズム:
ヒトパルボウイルスB19は骨髄の赤芽球(赤血球の前駆細胞)を破壊します。その結果、胎児において赤血球の産生が停止し、貧血や水腫を引き起こします。 -
妊婦に必要な対策:
妊娠中にリンゴ病への感染が疑われる場合、血液検査(B19 IgM抗体の測定)を行い、必要に応じて胎児の超音波検査や産科医との連携を図ります。(15歳以上で疑いがあれば保険診療で検査は可能です)
🔬 【診断と検査】
診断方法
診断は臨床症状(典型的な紅斑や関節痛)に基づいて行われますが、以下の検査が必要な場合もあります:
- 血液検査: ヒトパルボウイルスB19のIgM抗体を測定(急性感染を示唆)
- PCR検査: ウイルスDNAの検出(特に非典型症例や免疫不全患者で有効)
年齢による診療報酬の制約
- 15歳未満: 通常、臨床症状から診断するため保険適用検査は行われません。ただし、自費で抗体検査を行うことが可能です。
- 15歳以上: 症状が非典型的である場合が多いため、診断確定のために血液検査が行われることが推奨されます。
💊 【治療と予防】
治療法
リンゴ病には特効薬がなく、症状に応じた対症療法が中心です。
- 発熱や関節痛: アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬を使用
- 免疫不全患者: 免疫グロブリン療法が有効とされています。
予防策
- 基本的な感染予防: 手洗い、うがい、マスクの着用を徹底
- 妊婦や基礎疾患のある方: 感染者との接触を避けるよう注意
🏥 【五良会クリニック白金高輪での診療体制】
五良会クリニック白金高輪では、リンゴ病を含む感染症の迅速な診断・対応を行っています。また、必要に応じて妊婦や免疫不全患者への専門的な対応も可能です。
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診察のポイント:
症状が軽微であっても、妊婦や基礎疾患のある方は早期受診をお勧めします。 -
感染予防の啓発:
地域医療の一環として、今回のようにメディアを通じて情報を発信することで、正しい医療知識の普及に努めています。
📝 【まとめ】
リンゴ病は一見軽症の病気と思われがちですが、妊婦や基礎疾患を持つ方にとっては重大なリスクを伴う可能性があります。今回の『めざましどようび』での放送をきっかけに、感染予防の重要性が広く周知されることを願っています。
詳しい情報は以下のリンクからもご確認ください:
👉 【リンゴ病】について、フジテレビ『めざましテレビ』で取材されました
五良会クリニック白金高輪では、これからも地域医療の一端を担い、患者さまに安心していただける医療を提供してまいります。