【マンジャロの次はこれ!】体重28.7%減を実現した「トリプルGアゴニスト」とは?
2026年2月24日、肥満治療の世界に衝撃的なニュースが飛び込みました。デンマークの製薬大手Novo Nordisk(ノボ ノルディスク)社と中国のUnited Biotechnology社が共同開発する新薬「UBT251」が、Phase 2臨床試験においてわずか24週間(約6ヶ月)で最大19.7%の体重減少を達成したと発表されました。
現在のダイエット薬の王者ともいえるマンジャロ(チルゼパチド)が72週間(約1年半)かけて達成する15〜20%の減量を、その3分の1の期間で匹敵する成績を叩き出したのです。さらに、米国Eli Lilly(イーライリリー)社のレタトルチドはPhase 3試験で68週間で最大28.7%の体重減少という驚異的な数字を記録しています。
これらの次世代薬に共通するのが、「トリプルGアゴニスト」という革新的な作用機序です。本記事では、肥満治療の最前線で起きている劇的な進化について、医学的根拠に基づいて詳しく解説いたします。
この記事の内容
- 現在の肥満治療薬の整理 ― GLP-1からデュアルアゴニストへ
- GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の医学 ― 「痩せホルモン」の正体
- GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)の医学 ― 知られざる第2のインクレチン
- グルカゴンの医学 ― 「血糖を上げるホルモン」の意外な肥満治療への可能性
- 「トリプルGアゴニスト」とは? ― 3つのホルモンを同時に活性化
- UBT251 ― 24週間で19.7%減量の衝撃
- レタトルチド ― 68週間で28.7%減量、手術級の効果
- 主要ダイエット薬の効果比較
- CagriSema ― マンジャロに敗れた「もう一つの次世代薬」
- 日本での展望と今後のスケジュール
- 当院でのメディカルダイエットについて
- よくあるご質問
現在の肥満治療薬の整理 ― GLP-1からデュアルアゴニストへ
トリプルGアゴニストの画期的な点を理解するために、まず現在の肥満治療薬の歴史を簡単に振り返りましょう。
第1世代:GLP-1受容体作動薬(シングルアゴニスト)
オゼンピック(セマグルチド)やサクセンダ(リラグルチド)に代表されるGLP-1受容体作動薬は、消化管ホルモンであるGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の作用を模倣する薬剤です。食欲抑制、胃排出遅延、インスリン分泌促進の3つの作用により、10〜15%程度の体重減少効果を発揮します。
これだけでも画期的でしたが、研究者たちは「もっと効果的な組み合わせがあるのではないか」と次のステップへ進みました。
第2世代:GIP/GLP-1デュアルアゴニスト
そこで登場したのがマンジャロ(チルゼパチド)です。GLP-1に加え、もうひとつの消化管ホルモンGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)にも作用する「デュアルアゴニスト」として開発されました。
SURMOUNT-1試験では、72週間で最大20.9%の体重減少を達成。これは従来のGLP-1単剤を大きく上回る成績であり、マンジャロは「最強のダイエット薬」として世界中で注目を集めています。日本でも2022年に2型糖尿病治療薬として承認され、2024年12月には肥満症治療薬ゼップバウンドとしても承認されました。
GLP-1とGIPの違い(詳しくは後述)
GLP-1:主に食欲抑制・胃排出遅延・インスリン分泌促進に作用
GIP:脂肪組織でのエネルギー代謝調節・インスリン分泌促進に作用
この2つを同時に活性化することで、マンジャロは「食べたくなくなる」+「代謝が上がる」という相乗効果を実現しました。各ホルモンの詳しい生理学については、次章以降で深掘りします。
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の医学 ― 「痩せホルモン」の正体
GLP-1は近年「痩せ薬」の代名詞のように語られていますが、そもそも私たちの体の中で自然に作られている消化管ホルモンです。その発見から作用機序まで、医学的に深掘りしていきましょう。
GLP-1の発見と「インクレチン効果」
GLP-1を理解するうえで欠かせないのが「インクレチン効果」という概念です。1970年代にCreutzfeldtらにより提唱されたこの現象は、同じ量のブドウ糖を摂取しても口から摂った場合は点滴で投与した場合に比べ、インスリン分泌が2〜3倍多いという事実を指します。つまり、腸を通過する刺激によって「インスリンを出しやすくするホルモン」が分泌されることが示唆されたのです。このホルモンこそがインクレチンであり、GLP-1とGIPの2つが代表です。健康な人では、食後のインスリン分泌の約50〜70%がインクレチン効果によるものとされています。
1980年代、マサチューセッツ総合病院のSvetlana Mojsovらの研究により、プログルカゴンという前駆体タンパク質から切り出される30アミノ酸のペプチドとしてGLP-1が同定されました。面白いことに、GLP-1は血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンと同じ遺伝子(プログルカゴン遺伝子)から作られます。同じ遺伝子でも、膵臓のα細胞ではグルカゴンに、腸のL細胞ではGLP-1に加工されるという、組織特異的な翻訳後修飾の妙です。
GLP-1はどこで作られ、何がきっかけで分泌されるのか
GLP-1は主に小腸下部(回腸)と大腸に分布するL細胞(腸管内分泌細胞)で産生されます。食事を摂取すると、腸管内の糖質、脂質、タンパク質がL細胞を刺激し、GLP-1が血中に分泌されます。
分泌のメカニズムには2段階あることが知られています。
| 段階 | メカニズム | 特徴 |
|---|---|---|
| 第1相 (速い反応) |
ブドウ糖がSGLT1(ナトリウム・グルコース共輸送体1)を介して取り込まれる際にNa⁺イオンが流入 → 細胞膜の脱分極 → 電位依存性Ca²⁺チャネルの開口 → GLP-1の分泌 | エネルギー代謝に依存しない素早い反応。食事開始後数分以内に起こる |
| 第2相 (遅い反応) |
GLUT2やGLUT5などの輸送体を介して糖が取り込まれ、細胞内でATPが産生 → ATP感受性K⁺チャネルの閉鎖 → 膜の脱分極 → GLP-1の分泌 | β細胞のインスリン分泌第2相と類似した代謝依存性の反応 |
GLP-1の「半減期わずか2分」という弱点と薬への応用
GLP-1には致命的な弱点があります。血中での半減期がわずか1〜2分と極めて短いことです。分泌されたGLP-1は、DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)という酵素によって速やかに分解されます。驚くべきことに、GLP-1は腸を離れる前にすでに大部分が不活性化されてしまい、活性型として全身循環に到達するのはごくわずかです。このため、天然のGLP-1をそのまま薬として使うことはできず、DPP-4に分解されにくい構造に改変した「GLP-1受容体作動薬」が開発されました。
GLP-1の多彩な生理作用
GLP-1受容体は膵臓だけでなく、脳、心臓、腎臓、消化管など全身の多くの臓器に発現しています。GLP-1の作用は「血糖を下げる」だけにとどまりません。
| 作用する臓器 | GLP-1の作用 | 体への影響 |
|---|---|---|
| 膵臓β細胞 | 血糖依存的にインスリン分泌を促進。β細胞の増殖を促し、アポトーシス(細胞死)を抑制 | 血糖値を安定させる。低血糖を起こしにくい(血糖依存性のため) |
| 膵臓α細胞 | グルカゴン分泌を抑制(血糖依存的) | 肝臓からの糖放出を抑え、食後血糖値の上昇を抑制 |
| 胃 | 胃排出速度を遅延させる | 食後の急激な血糖上昇を防ぐ。満腹感が持続する |
| 脳(視床下部・孤束核) | 食欲中枢に作用し、満腹シグナルを増強。報酬系にも影響 | 食欲が抑えられ、食事量が減る(ダイエット効果の中核) |
| 心臓・血管 | 心保護作用、抗炎症作用、血圧低下 | 心血管イベント(心筋梗塞・脳卒中)のリスクを低減 |
| 腎臓 | ナトリウム利尿作用、腎保護作用 | 慢性腎臓病の進行を抑制する可能性 |
GLP-1の分子メカニズム
GLP-1がβ細胞のGLP-1受容体(Gタンパク質共役型受容体)に結合すると、アデニル酸シクラーゼが活性化されてcAMP(環状AMP)が産生されます。cAMPはさらにPKA(プロテインキナーゼA)とEpac2(Exchange protein activated by cAMP 2)を活性化し、細胞内Ca²⁺濃度の上昇を通じてインスリン顆粒の開口放出(エキソサイトーシス)を促進します。さらに、PI3K/Aktシグナル経路を通じてβ細胞の生存と増殖にも寄与します。
豆知識:2型糖尿病ではインクレチン効果が低下している
健康な方ではインクレチン効果がインスリン分泌の50〜70%を担いますが、2型糖尿病の患者さんではこれが20〜30%まで低下していることが知られています。興味深いことに、GLP-1の「分泌量」自体はあまり変わらず、β細胞の「反応性」が鈍くなっているのです。しかし、薬理的な高用量のGLP-1投与ではインスリン分泌を回復させることができるため、GLP-1受容体作動薬が有効な治療となっています。
GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)の医学 ― 知られざる第2のインクレチン
GIPは実は最初に発見されたインクレチンホルモンであり、GLP-1より先に同定されました。しかし長い間、治療的な可能性が低いと見なされてきた「不遇のホルモン」でもあります。マンジャロの成功がGIPを再び脚光のもとに引き戻しました。
GIPの発見と名前の変遷
GIPはもともとブタの小腸抽出物から1970年代に単離され、当初は胃酸分泌を抑制する作用から「gastric inhibitory polypeptide(胃抑制ポリペプチド)」と命名されました。しかし後に、胃酸抑制作用は薬理的な高用量でのみ見られ、生理的な濃度ではインスリン分泌を促進する「インクレチン作用」こそが主な役割であることが判明。そのため「glucose-dependent insulinotropic polypeptide(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)」と改名されましたが、略称の「GIP」はそのまま保たれています。
GIPの産生部位と分泌の特徴
GIPは主に小腸上部(十二指腸〜空腸)に分布するK細胞で産生されます。興味深いことに、近年の研究ではL細胞の約55〜75%がGIPも同時に産生していることが明らかになっており、GLP-1とGIPは多くの場合、同じ腸管内分泌細胞から「同時に」分泌されることがわかっています。
GIPの分泌は特に脂肪の摂取に強く反応します。糖質やタンパク質でも分泌されますが、高脂肪食の方がGIP分泌を強力に刺激します。これは肥満との関連を理解する上で重要なポイントです。GIPもDPP-4で速やかに分解され、血中半減期は約7分とGLP-1よりやや長いものの短命です。
GIPの全身における多彩な作用
GIPの受容体(GIPR)は膵臓だけでなく、脂肪組織、骨、脳、心臓、消化管など全身に発現しています。特に注目すべきは、GLP-1受容体が発現していない脂肪組織にGIP受容体が豊富に発現している点です。
| 作用する臓器 | GIPの作用 | GLP-1との違い |
|---|---|---|
| 膵臓β細胞 | 血糖依存的にインスリン分泌を促進。β細胞の生存・増殖を促進 | GLP-1と相加的(additive)に作用し、両方でインクレチン効果の大部分を担う |
| 膵臓α細胞 | グルカゴン分泌を促進(血糖依存的) | GLP-1がグルカゴンを抑制するのに対し、GIPは促進する。正反対の作用 |
| 脂肪組織 | リポプロテインリパーゼ(LPL)の活性を上げ、脂肪の取り込み・蓄積を促進。脂肪組織の血流を増加 | GLP-1受容体は脂肪組織にほとんど存在しない。脂肪代謝への直接作用はGIPに特有 |
| 骨 | 骨芽細胞の増殖を促進し、破骨細胞の骨吸収を抑制。骨形成マーカー(P1NP)を上昇させ、骨吸収マーカー(CTX)を低下 | 「食後に骨が壊されにくくなる」という腸-骨連関(gut-bone axis)の担い手 |
| 脳 | 食欲調節への関与。神経細胞の新生促進(海馬での神経新生が動物実験で報告) | 脳への作用は研究途上だが、中枢でレプチン感受性を高め食欲を抑制する可能性 |
| 心臓・血管 | 血管拡張作用、抗動脈硬化作用、抗酸化作用 | 心筋細胞のGIPRは脂質代謝を調節。心保護的な可能性あり |
GIPの矛盾:「太らせるホルモン」がなぜダイエット薬に?
GIPには脂肪の蓄積を促進する作用があるため、かつては「肥満を助長するホルモン」と考えられていました。実際、動物実験ではGIPの作用を遮断すると高脂肪食による肥満が軽減されたという報告もあります。しかし、マンジャロ(チルゼパチド)がGIP受容体を「活性化」することで強力な減量効果を示した事実は、研究者を驚かせました。
現在の仮説では、薬理的に高用量でGIPを持続的に投与すると、脂肪組織での脂肪の分解(リポリシス)や脂肪酸の酸化が促進され、さらに脳の中枢でレプチン感受性を回復させることで食欲が抑制されるのではないかと考えられています。つまり、生理的なGIPと薬理的なGIPでは効果の方向が異なるという、興味深いパラドックスが存在するのです。
豆知識:2型糖尿病ではGIPの効き目が落ちる
健康な人ではGIPはインスリン分泌に大きく貢献しますが、2型糖尿病の患者さんではGIPに対するβ細胞の反応性が著しく低下しています(GLP-1の反応性はわずかにしか低下しない)。このため、長い間「GIPは糖尿病治療には使えない」と考えられていました。しかし、チルゼパチドのようにGLP-1と併用することで、GIPの効果が復活する可能性が示されています。
グルカゴンの医学 ― 「血糖を上げるホルモン」の意外な肥満治療への可能性
グルカゴンは1920年代にKimballとMurlinにより膵臓組織抽出物から発見された29アミノ酸のペプチドホルモンです。インスリンの「対立ホルモン」として広く知られており、血糖値を上昇させる作用から糖尿病患者にとっては「厄介者」のイメージがあります。しかし近年、グルカゴンの「もう一つの顔」――エネルギー消費の増加と脂肪燃焼の促進――が肥満治療の切り札として注目されています。
グルカゴンの産生と分泌
グルカゴンは膵臓のランゲルハンス島にあるα細胞で産生されます。空腹時や低血糖時に分泌が亢進し、食後(特に高血糖時)には分泌が抑制されるのが基本です。血中のグルカゴン濃度は食前で約10 pmol/L、長時間の絶食や低血糖時には2〜3倍に上昇します。
興味深いことに、グルカゴンの前駆体「プログルカゴン」は、GLP-1の前駆体とまったく同じタンパク質です。膵臓α細胞ではプロホルモン変換酵素PC2によってグルカゴンに切り出され、腸のL細胞ではPC1/3によってGLP-1に切り出される――これが同一遺伝子から真逆の機能を持つホルモンが生まれる仕組みです。
グルカゴンの古典的作用:糖代謝
グルカゴン受容体(GCGR)はクラスBのGタンパク質共役型受容体で、主に肝臓と腎臓に高発現しています。肝臓におけるグルカゴンの古典的な作用は以下の通りです。
| 肝臓における作用 | メカニズム | 結果 |
|---|---|---|
| グリコーゲン分解の促進 | GCGR活性化 → cAMP/PKA経路 → グリコーゲンホスホリラーゼの活性化 | 肝臓に蓄えられたグリコーゲンからブドウ糖を放出 → 血糖上昇 |
| 糖新生の促進 | アミノ酸・乳酸・グリセロールからブドウ糖を新たに合成 | 絶食時の血糖維持(生存に不可欠な機能) |
| アミノ酸代謝・尿素合成の促進 | アミノ酸の異化と尿素回路を活性化 | 血中アミノ酸濃度の調節(肝-α細胞軸の一部) |
グルカゴンの「新しい顔」:エネルギー消費の増加と脂肪燃焼
ここからが肥満治療に関わる最も重要な部分です。グルカゴンには古典的な血糖上昇作用に加えて、体重減少に直結する複数の作用があることが1960年代から知られていましたが、近年の研究で分子メカニズムが急速に解明されつつあります。
(1)エネルギー消費量の増加(熱産生の亢進)
グルカゴンの熱産生促進能力は60年以上前から知られています。ヒトでの研究では、空腹時にグルカゴンを投与すると1日あたり約100〜200 kcalのエネルギー消費が増加することが報告されています。これは、鼻腔内にわずか0.7mgのグルカゴンを投与するだけでも、1日207 kcalのエネルギー消費増加が確認されたという驚きの結果です。
そのメカニズムとして注目されているのが褐色脂肪組織(BAT)の活性化です。褐色脂肪は通常の白色脂肪と異なり、ミトコンドリアを大量に含み、脱共役タンパク質1(UCP1)を介して脂肪を直接「熱」に変換する能力を持っています。グルカゴンはこのBATに直接作用し、脂肪酸の遊離・脂質酸化・酸素消費を増加させ、体温を上昇させます。
さらに2025年の最新研究では、グルカゴンのエネルギー消費増加は肥満マウスでのみ顕著に見られ、痩せたマウスでは効果が小さいという「肥満特異的」な現象であることが明らかになりました。これは肥満者ほどグルカゴンの恩恵を受けやすいことを示唆する重要な発見です。分子レベルでは、肥満状態ではPDE4B/4Dの発現が低下しているため、cAMP/PKAシグナルが持続的に活性化され、エネルギー消費が維持されると考えられています。
(2)肝臓での脂肪分解と脂肪酸酸化の促進
グルカゴンは肝臓に対して強力な脂肪分解作用を発揮します。具体的には、脂肪酸のβ酸化を促進し、脂質の新規合成(リポジェネシス)を抑制します。この結果、肝臓に蓄積された脂肪が減少します。これは脂肪肝(MASLD/MASH)の治療にも直結する効果であり、肥満に伴う肝脂肪沈着の改善が期待されています。
(3)食欲抑制(満腹感の促進)
グルカゴンは肝門脈で感知され、迷走神経を介して中枢神経系(視床下部)に信号を伝えることで満腹感を促進します。動物実験では、グルカゴンに対する抗体を投与すると食事量が増加したことから、生理的な食後のグルカゴン上昇が食欲抑制に関与していることが示されています。
グルカゴンの3大ダイエット作用まとめ
1. エネルギー消費の増加:褐色脂肪組織の活性化・肝臓でのミトコンドリア呼吸亢進 → 安静時でもカロリーを多く燃やす
2. 脂肪分解の促進:肝臓の脂肪酸β酸化促進・脂質合成抑制 → 体脂肪と肝脂肪の減少
3. 食欲の抑制:肝-迷走神経-視床下部軸を介した満腹シグナルの増強 → 食事量の自然な減少
グルカゴンのジレンマ:血糖を上げてしまう問題の解決
グルカゴン単独での治療は、血糖上昇という副作用が大きな障壁でした。実際、グルカゴン受容体「拮抗薬」(グルカゴンの作用をブロックする薬)の臨床試験では、血糖は下がったものの肝脂肪の増加や体重増加が見られ、開発は中止されています。
この問題を解決したのが「GLP-1との組み合わせ」です。GLP-1のインスリン分泌促進・グルカゴン分泌抑制作用が、グルカゴンによる血糖上昇を相殺してくれるのです。つまり、グルカゴンの「脂肪燃焼・エネルギー消費増加」という良い面だけを引き出し、「血糖上昇」という悪い面はGLP-1で打ち消す――これがトリプルGアゴニストの設計思想の核心です。
GLP-1・GIP・グルカゴンの受容体分布比較
3つのホルモンの作用の違いを理解する上で、受容体がどの臓器に多く発現しているかを把握することが重要です。
| 臓器・組織 | GLP-1受容体 | GIP受容体 | グルカゴン受容体 |
|---|---|---|---|
| 膵臓(β細胞) | ◎ | ◎ | ○ |
| 膵臓(α細胞) | ○ | ○ | ○ |
| 肝臓 | △ | △ | ◎◎ |
| 脂肪組織 | × | ◎ | △ |
| 脳 | ◎ | ○ | △ |
| 心臓 | ○ | ○ | △ |
| 骨 | △ | ◎ | × |
| 消化管 | ◎ | ○ | ○ |
| 腎臓 | ○ | △ | ◎ |
◎◎=非常に高発現 ◎=高発現 ○=中程度 △=少量 ×=ほぼなし
3つのホルモンが協力するイメージ
GLP-1:脳に作用して「食べたくない」と感じさせ、胃の動きを遅くして満腹感を持続。膵臓からインスリンを出して血糖値を安定させる「食欲の門番」
GIP:脂肪組織に直接作用してエネルギー代謝を調節し、骨を守り、GLP-1と協力してインスリン分泌を増強する「代謝の調整役」
グルカゴン:肝臓で脂肪を燃やし、褐色脂肪を活性化してエネルギー消費を上げる「脂肪燃焼のアクセル」
この3者を同時に活性化するのがトリプルGアゴニストであり、「食べない × 代謝調節 × 脂肪燃焼」の三位一体が実現します。
「トリプルGアゴニスト」とは? ― 3つのホルモンを同時に活性化する画期的な設計
ここまでGLP-1・GIP・グルカゴンの3つのホルモンについて詳しく見てきました。それぞれ異なる臓器に作用し、異なる経路でエネルギー代謝に関与しています。この3者を1つの分子で同時に活性化するのが「トリプルGアゴニスト(Triple G agonist)」です。「Triple G」の名称は、GLP-1・GIP・Glucagon(グルカゴン)の3つの頭文字に由来します。
その設計思想を改めて整理すると、以下のようになります。
| 標的ホルモン | 主な役割(肥満治療において) | 主な作用臓器 |
|---|---|---|
| GLP-1 | 食欲抑制 + 胃排出遅延 + インスリン分泌促進(グルカゴンの血糖上昇を打ち消す役割も) | 脳・胃・膵臓 |
| GIP | 脂肪組織でのエネルギー代謝調節 + インスリン分泌増強 + 骨保護 | 脂肪組織・膵臓・骨 |
| グルカゴン | エネルギー消費の増加(褐色脂肪の活性化)+ 肝臓での脂肪分解促進 + 食欲抑制の補強 | 肝臓・褐色脂肪組織 |
トリプルGアゴニストの核心:相乗効果と副作用の相殺
3つのホルモンを組み合わせることで、単純な足し算以上の効果が期待されます。例えば、グルカゴンは血糖を上昇させますが、GLP-1のインスリン分泌促進作用がこれを相殺します。GIPには脂肪蓄積を促す側面がありますが、グルカゴンの強力な脂肪分解作用がそれを上回ります。このように各ホルモンの長所を活かしながら短所を互いに打ち消し合うことが、トリプルGアゴニストの画期的な設計思想なのです。
では、この理論が実際の臨床試験でどのような結果をもたらしたのかを見ていきましょう。
UBT251 ― 24週間で19.7%減量の衝撃
2026年2月24日に発表されたUBT251のPhase 2臨床試験結果は、肥満治療の常識を覆すものでした。
試験デザイン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 薬剤名 | UBT251(トリプルGアゴニスト:GLP-1/GIP/グルカゴン) |
| 開発元 | Novo Nordisk社 × United Biotechnology社(共同開発) |
| 試験フェーズ | Phase 2(ランダム化二重盲検プラセボ対照試験) |
| 対象 | BMI 28以上の肥満、またはBMI 24〜28で合併症を有する過体重(205名、中国) |
| 投与方法 | 週1回皮下注射(2mg・4mg・6mgの3用量群 vs プラセボ) |
| 投与期間 | 24週間 |
| ベースライン平均体重 | 92.2 kg |
驚くべき結果
UBT251の最高用量群で、わずか24週間(約6ヶ月)で平均19.7%の体重減少が認められました。具体的には平均17.5kgの減量に相当します。一方、プラセボ群の体重減少は2.0%(1.6kg)に留まっています。
なぜこの結果が「驚愕」なのか?
マンジャロ(チルゼパチド)のSURMOUNT-1試験では、最大用量15mgで72週間(約1年半)かけて20.9%の体重減少を達成しました。UBT251はその3分の1の期間(24週間)で、ほぼ同等の19.7%を達成しています。減量のスピードが桁違いに速いのです。もちろん、Phase 2とPhase 3では試験の規模・対象集団が異なりますので単純比較はできませんが、それでもこの速度は注目に値します。
安全性については、副作用はGLP-1系薬剤で一般的に見られる消化器症状(吐き気、下痢など)が主であり、大部分が軽度〜中等度で時間の経過とともに減少したと報告されています。
Novo Nordisk社はすでにグローバルPhase 1b/2a試験(約330名、最長28週間)を開始しており、結果は2027年に発表予定です。また、2型糖尿病を対象としたPhase 2試験が2026年下半期に開始される予定で、中国ではPhase 3試験への移行も計画されています。
レタトルチド ― 68週間で28.7%減量、手術級の効果
トリプルGアゴニストの開発競争でさらに先を行くのが、米国Eli Lilly社のレタトルチド(retatrutide)です。2025年12月に発表されたPhase 3試験(TRIUMPH-4)の結果は、肥満治療の歴史を塗り替えるものとなりました。
TRIUMPH-4試験の概要と結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 薬剤名 | レタトルチド(トリプルGアゴニスト:GLP-1/GIP/グルカゴン) |
| 開発元 | Eli Lilly(イーライリリー)社 |
| 試験名 | TRIUMPH-4(Phase 3、ランダム化二重盲検プラセボ対照) |
| 対象 | BMI 27以上で変形性膝関節症を有する成人445名(糖尿病なし) |
| 投与方法 | 週1回皮下注射(9mg群・12mg群 vs プラセボ) |
| 投与期間 | 68週間 |
結果は圧巻でした。
| 投与群 | 平均体重減少率 | 平均減量幅 |
|---|---|---|
| レタトルチド 12mg | 28.7% | 約32.3 kg(約71.2ポンド) |
| レタトルチド 9mg | 26.4% | 約29.1 kg |
| プラセボ | 2.1% | 約2.1 kg |
12mg群では58.6%の患者が25%以上、39.4%の患者が30%以上の体重減少を達成しています。30%以上の減量は、一般的に外科手術(胃バイパス術など)でしか到達しなかったレベルです。
28.7%の減量とは?
体重100kgの方であれば約29kg減量し、71kgになるという計算です。これは「薬で手術と同等の減量効果が得られる」時代の到来を意味します。
さらに注目すべきは、体重減少だけでなく膝の痛みが最大75.8%改善し、心血管リスクマーカー(non-HDLコレステロール、中性脂肪、CRP)も有意に低下、12mg群では収縮期血圧が14.0mmHg低下したことです。肥満に伴う合併症への包括的な効果が示されました。
安全性に関する新たな注目点
一方で、レタトルチドの12mg群でジスエステジア(異常感覚)が20.9%に報告されたことが注目されています。これは通常の感覚が異常に感じられる症状で、Phase 2試験では報告されていなかった新たな安全性シグナルです。ただし、多くは軽度であり、治療中止には至っていないと報告されています。
また、12mg群の治療中止率は18.2%(プラセボ群4.0%)で、その中には「体重が減りすぎた」ことによる中止も含まれていたことが特筆されます。2026年にはさらに7つのPhase 3試験の結果が発表予定であり、安全性プロファイルがより明確になると期待されています。
主要ダイエット薬の効果比較
ここで、現在注目されている肥満治療薬の臨床試験データを一覧で比較してみましょう。
| 薬剤名 | 作用機序 | 投与期間 | 最大体重 減少率 |
試験フェーズ | 開発企業 |
|---|---|---|---|---|---|
| ウゴービ (セマグルチド) |
GLP-1 (シングル) |
68週 | 約15% | 承認済 | Novo Nordisk |
| マンジャロ (チルゼパチド) |
GLP-1 + GIP (デュアル) |
72週 | 約20.9% | 承認済 | Eli Lilly |
| CagriSema | GLP-1 + アミリン (デュアル) |
84週 | 約23% | Phase 3 (FDA申請中) |
Novo Nordisk |
| UBT251 | GLP-1 + GIP + グルカゴン (トリプル) |
24週 | 19.7% | Phase 2 | Novo Nordisk × United Biotech |
| レタトルチド | GLP-1 + GIP + グルカゴン (トリプル) |
68週 | 28.7% | Phase 3 | Eli Lilly |
豆知識:試験間の比較に関する注意
上記の体重減少率は各薬剤の個別の臨床試験から得られたデータです。試験ごとに対象患者の特性(BMI、人種、合併症など)、投与期間、プロトコルが異なるため、数字の単純比較には限界があります。とはいえ、全体的なトレンドとして「トリプルGアゴニスト」がデュアルやシングルを上回る可能性が高いことは、多くの専門家が指摘しています。
CagriSema ― マンジャロに敗れた「もう一つの次世代薬」
UBT251・レタトルチドと同じ週にもうひとつの大きなニュースがありました。Novo Nordisk社が期待をかけていたCagriSema(カグリセマ)の直接比較試験(REDEFINE 4)の結果が2026年2月23日に発表されたのです。
CagriSemaは、セマグルチド(ウゴービの有効成分)と新規アミリンアナログ「カグリンチド」を組み合わせた薬剤で、Novo Nordisk社のマンジャロ対抗馬として開発されてきました。
REDEFINE 4試験の結果
| 薬剤 | 体重減少率 (治療完遂時) |
体重減少率 (実臨床想定) |
|---|---|---|
| CagriSema 2.4/2.4mg | 23.0% | 20.2% |
| チルゼパチド 15mg (マンジャロ) |
25.5% | 23.6% |
結果として、CagriSemaはマンジャロとの「非劣性」を示すことができず、主要評価項目は未達となりました。84週間の試験でCagriSemaは23.0%の体重減少を達成しましたが、マンジャロの25.5%には及びませんでした。
この結果はNovo Nordisk社の株価を1日で約15%下落(時価総額約1,000億ドル消失)させるほどのインパクトを与えました。肥満治療薬の開発競争がいかに激しいかを物語っています。
マンジャロの強さを再確認
CagriSemaとの直接比較で25.5%の体重減少を示したマンジャロ(チルゼパチド)は、現時点で承認済みの肥満治療薬としては最強であることが改めて証明されました。トリプルGアゴニストが上市されるまでは、マンジャロがダイエット薬の頂点に君臨し続けると考えられます。
日本での展望と今後のスケジュール
これらの次世代薬が日本で使えるようになるまでには、まだ一定の時間が必要です。現在判明しているスケジュールをまとめます。
| 薬剤 | 今後の予定 |
|---|---|
| UBT251 | グローバルPhase 1b/2a試験のデータ発表 → 2027年予定。2型糖尿病Phase 2 → 2026年下半期開始。中国でPhase 3計画中。FDA承認は早くても2029年以降と予想される |
| レタトルチド | 2026年中にさらに7つのPhase 3結果発表。FDA申請は2026年末〜2027年の可能性。米国承認は2027年、日本は2028〜2029年頃の見通し |
| CagriSema | 2025年12月にFDA申請済。米国承認は2026年末の見込み。日本での承認時期は未定 |
| オルフォグリプロン (経口GLP-1) |
Eli Lilly社の経口GLP-1受容体作動薬。FDA決定は2026年4月予定。注射が苦手な方にとって大きな選択肢となる |
2026年は「肥満治療の転換点」
2026年は、レタトルチドの複数のPhase 3結果、CagriSemaのFDA審査、経口GLP-1薬の承認判断と、肥満治療の歴史が大きく動く年になります。シングル → デュアル → トリプルとホルモン標的が増えるたびに減量効果は飛躍的に向上しており、近い将来「薬で30%以上の減量」が当たり前になる時代が来るかもしれません。
当院でのメディカルダイエットについて
五良会クリニック白金高輪では、1F保険診療と2F美容皮膚科の2フロア体制を活かし、メディカルダイエットをはじめとする総合的な美容・健康サポートを行っております。
「トリプルGアゴニストが使えるようになるまで待つべきか?」というご質問をいただくことがありますが、現在すでに高い効果が証明されたマンジャロ(チルゼパチド)をはじめ、今使える治療で着実に結果を出すことが最も重要です。肥満は慢性疾患であり、早期に介入することで合併症の予防や生活の質の向上につながります。
当院ではGLP-1受容体作動薬やダイエット点滴など、患者さまのご希望・体質に合わせた複数の選択肢をご用意しております。新しい薬剤が承認され次第、順次導入を検討してまいりますので、最新の肥満治療にご興味のある方はお気軽にご相談ください。
重要なお知らせ
本記事で紹介したUBT251およびレタトルチドは、現時点では臨床試験段階の薬剤であり、日本国内で処方することはできません。記事の内容は2026年2月時点の最新情報に基づいておりますが、今後の試験結果や規制当局の判断により状況は変わる可能性があります。
よくあるご質問
Q. トリプルGアゴニストはマンジャロより副作用が多いですか?
UBT251のPhase 2試験では、副作用はマンジャロなどのGLP-1系薬剤と同様の消化器症状(吐き気、下痢など)が主であり、大部分が軽度〜中等度でした。レタトルチドでは12mg群で「ジスエステジア(異常感覚)」が報告されていますが、多くは軽度です。Phase 3の大規模試験で安全性はさらに詳しく検証される予定です。
Q. UBT251とレタトルチド、どちらが効果的ですか?
直接比較した試験は存在しないため、優劣をつけることはできません。UBT251はまだPhase 2の段階で24週間のデータしかなく、レタトルチドは68週間のPhase 3データがあります。今後のグローバル試験の結果が待たれます。
Q. マンジャロはもう古い薬になるのですか?
いいえ。CagriSemaとの直接比較(REDEFINE 4)で25.5%の体重減少を示したことからもわかる通り、マンジャロは現在承認されている肥満治療薬の中で最も強力です。トリプルGアゴニストの承認はまだ数年先であり、「今使える最良の選択肢」としてのマンジャロの価値は変わりません。
Q. いつ頃日本で使えるようになりますか?
レタトルチドは最も開発が進んでおり、米国での承認は早ければ2027年と予想されています。日本では通常、米国承認から1〜2年程度遅れるため、2028〜2029年頃が目安になると考えられます。UBT251はさらに先の見通しです。
Q. 注射が苦手です。経口薬はありますか?
2025年12月に米国で経口セマグルチド(ウゴービの飲み薬版、25mg)が承認されました。また、Eli Lilly社のオルフォグリプロン(経口GLP-1作動薬)のFDA審査結果が2026年4月に予定されており、注射が不要な選択肢は今後増えていく見込みです。ただし、現時点でトリプルGアゴニストの経口版は開発されていません。
参考文献
- Novo Nordisk A/S. “Triple agonist UBT251 delivers up to 19.7% mean weight loss after 24 weeks in phase 2 trial in China.” GlobeNewsWire. 2026年2月24日.
https://www.globenewswire.com/news-release/2026/02/24/3243205/ - Novo Nordisk A/S. “CagriSema demonstrated 23% weight loss in an open-label head-to-head REDEFINE 4 trial in people with obesity, the primary endpoint was not achieved.” GlobeNewsWire. 2026年2月23日.
https://www.globenewswire.com/news-release/2026/02/23/3242381/ - Eli Lilly and Company. “Lilly’s triple agonist, retatrutide, delivered weight loss of up to an average of 71.2 lbs along with substantial relief from osteoarthritis pain in first successful Phase 3 trial.” PR Newswire. 2025年12月11日.
https://www.prnewswire.com/news-releases/302638804.html - Jastreboff AM, Aronne LJ, Ahmad NN, et al. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity. N Engl J Med. 2022;387(3):205-216. doi:10.1056/NEJMoa2206038(SURMOUNT-1試験)
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※本記事の情報は2026年2月26日時点のものです。臨床試験の結果や規制当局の判断により、今後状況が変わる可能性があります。
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