【血液内科専門医が解説】女性に多い貧血の原因と治療
五良会クリニック白金高輪では、このたび血液内科専門外来を開設いたしました。血液内科専門医の安達弘人先生をお迎えし、貧血をはじめとする血液疾患の専門的な診療が可能となりました。
今回は、安達先生と五藤理事長のコラボレーションで、特に女性に多い貧血について詳しく解説いたします。
📋 この記事の内容
血液内科専門外来のご紹介
当院では、血液内科専門医である安達弘人先生による専門外来を開設いたしました。健康診断で「貧血」や「血球異常」を指摘された方、貧血症状でお悩みの方に、専門的な診断と治療を提供いたします。
👨⚕️ 血液内科専門医|安達弘人 先生
| 専門分野 | 血液内科全般、貧血、血液疾患 |
| 資格 | 血液内科専門医 |
💬 五藤理事長より
「貧血は女性に多く、『たかが貧血』と軽視されがちですが、放置すると心臓への負担が増加し、深刻な健康問題につながることがあります。また、貧血の背景には子宮筋腫や消化管出血など、重大な疾患が隠れていることもあります。当院では血液内科専門医と連携し、原因の究明から治療まで一貫したケアを提供いたします。」
貧血とは?
貧血とは、血液中で酸素を運ぶ赤血球のヘモグロビン濃度が減少し、全身で酸素が不足してしまう状態を指します。
人間の活動にとって十分な酸素は不可欠です。貧血が進行すると体が疲れやすくなり、不足した酸素を取り込もうと心臓や肺が無理をして、動悸や息切れなどの症状が現れます。
📌 ポイント
「貧血」は病名ではなく「状態」を表す言葉です。大切なのは「なぜ貧血が起きているか」を突き止めること。原因によって治療法は大きく異なります。
ヘモグロビンの基準値
| 対象 | 貧血の基準(ヘモグロビン濃度) |
|---|---|
| 成人男性 | 13〜14 g/dL 未満 |
| 成人女性 | 12 g/dL 未満 |
| 80歳以上 | 11 g/dL 未満 |
| 妊娠中 | 10.5〜11 g/dL 未満 |

女性に貧血が多い理由
貧血は圧倒的に女性に多い疾患です。その理由は主に以下の3つです。
1. 月経による鉄の喪失
女性は毎月の月経により、定期的に血液(=鉄分)を失います。月経量が多い方は特に鉄欠乏性貧血になりやすい傾向があります。
2. 妊娠・出産・授乳
妊娠中は胎児の発育のために多くの鉄分が必要となります。また、出産時の出血や授乳によっても鉄分が消費されます。
3. ダイエットによる栄養不足
過度なダイエットや偏った食生活により、鉄分やビタミンB12、葉酸などの造血に必要な栄養素が不足することがあります。
⚠️ 注意
貧血の約70%は鉄欠乏性貧血ですが、その背景に子宮筋腫、胃潰瘍、大腸がんなどの重大な疾患が隠れていることがあります。「たかが貧血」と軽視せず、原因を調べることが大切です。
貧血の症状
貧血が軽度の場合は自覚症状がないこともありますが、進行すると様々な症状が現れます。
| 症状カテゴリ | 主な症状 |
|---|---|
| 全身症状 | 疲れやすい、倦怠感、だるさ |
| 循環器症状 | 動悸、息切れ、脈が速くなる |
| 神経症状 | めまい、立ちくらみ、頭痛、耳鳴り |
| その他 | 顔色が悪い、集中力の低下、肩こり |
💡 セルフチェック
簡単にできる貧血のセルフチェック方法があります。下まぶたを軽く引き下げて(アッカンベーの状態)、裏側の色を確認してください。健康な場合は赤みがありますが、貧血の場合は白っぽくなっています。
鉄欠乏性貧血に特有の症状
重度の鉄欠乏では、貧血による症状に加えて、組織の鉄欠乏による特有の症状が現れることがあります。
- スプーン状爪:爪が反り返って薄くなる
- 異食症:氷を無性に食べたくなる(氷食症)
- 舌炎・口角炎:舌や口角に炎症が起きる
- むずむず脚症候群:脚に不快感を感じて動かしたくなる
- 嚥下障害:食べ物が飲み込みにくくなる
貧血の検査と診断
貧血の診断は血液検査で行います。ヘモグロビン濃度の測定に加え、貧血の原因を特定するための詳細な検査を行います。
基本的な血液検査
| 検査項目 | 何がわかるか |
|---|---|
| ヘモグロビン(Hb) | 貧血の有無と程度 |
| MCV(平均赤血球容積) | 赤血球のサイズ → 貧血のタイプ分類 |
| 血清フェリチン | 体内の鉄の貯蔵量 |
| 血清鉄(Fe) | 血液中の鉄の量 |
| TIBC/UIBC | 鉄の運搬能力 |
| 網赤血球 | 骨髄での赤血球産生状態 |
貧血のタイプ分類
赤血球のサイズ(MCV)により、貧血は大きく3つのタイプに分類されます。
| タイプ | 特徴 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 小球性貧血 | 赤血球が小さい | 鉄欠乏性貧血(最多) |
| 正球性貧血 | 赤血球は正常サイズ | 溶血性貧血、腎性貧血など |
| 大球性貧血 | 赤血球が大きい | ビタミンB12・葉酸欠乏 |
当院の検査体制
五良会クリニック白金高輪では、貧血の原因を徹底的に調べるための充実した検査体制を整えています。
🏥 当院で可能な検査
🔬 血液検査
貧血の診断に必要な各種血液検査を院内で実施できます。
📷 超音波検査(エコー)
腹部エコーで肝臓・脾臓・腎臓などの状態を確認。子宮筋腫の有無も評価できます。
🔍 内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)
消化管出血(胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ポリープ、大腸がんなど)の有無を直接確認できます。当院ではAI搭載の最新内視鏡を導入しており、微小な病変も見逃しません。
🏥 CT・MRI検査(連携医療機関)
より詳細な画像検査が必要な場合は、連携医療機関で迅速にCT・MRI検査を受けていただけます。
📌 当院の特徴
血液内科専門医による診断と、消化器内科・内視鏡専門医による精査が同じクリニック内で完結します。貧血の原因となる消化管出血の有無を、スムーズに検査できる体制を整えています。
貧血の治療
貧血の治療は、原因に応じて異なります。最も多い鉄欠乏性貧血の場合は、鉄剤による治療が基本となります。
鉄欠乏性貧血の治療
| 治療法 | 特徴 |
|---|---|
| 鉄剤内服 | 基本的な治療法。フェロミア、フェルムなど |
| 鉄剤点滴 | 内服で副作用が出る場合や、吸収が悪い場合 |
| 原因疾患の治療 | 子宮筋腫、消化管出血などの治療 |
⚠️ 治療の注意点
鉄剤の内服を始めると、約2ヶ月でヘモグロビン濃度は回復しますが、そこで治療を中止すると再発しやすくなります。体内の鉄の貯蔵(フェリチン)が十分に回復するまで、3〜6ヶ月程度の継続治療が必要です。
食事による貧血予防
治療後の再発予防には、バランスの良い食事が重要です。以下の栄養素を意識して摂取しましょう。
| 栄養素 | 多く含む食品 |
|---|---|
| 鉄分 | レバー、赤身肉、あさり、ほうれん草、小松菜 |
| ビタミンB12 | レバー、牡蠣、さんま、卵 |
| 葉酸 | レバー、枝豆、ブロッコリー、ほうれん草 |
| ビタミンC | 柑橘類、ピーマン、ブロッコリー(鉄の吸収を助ける) |
💡 ワンポイントアドバイス
肉類に含まれる鉄(ヘム鉄)は吸収されやすく、野菜に含まれる鉄(非ヘム鉄)は吸収されにくい特徴があります。非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂取すると吸収率がアップします。

受診のご案内
以下のような方は、お早めにご相談ください。
🚨 こんな方はご相談ください
- 健康診断で貧血を指摘された
- 疲れやすい、だるいが続いている
- 動悸・息切れがある
- めまい・立ちくらみがよく起こる
- 月経量が多い、または不正出血がある
- 便の色が黒っぽい(タール便)
- 氷をよく食べたくなる
血液内科専門外来のご予約
血液内科専門医・安達弘人先生による専門外来を開設しました。
貧血でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
📞 お電話でのご予約:03-6432-5353(1階・保険診療)
💻 WEB予約も受付中
📝 まとめ
- 貧血は女性に多く、約70%は鉄欠乏性貧血
- 「たかが貧血」と軽視せず、原因を調べることが大切
- 貧血の背景に重大な疾患(子宮筋腫、消化管出血など)が隠れていることも
- 当院では血液内科専門医による診断と、充実した検査体制で原因を究明
- 早期発見・早期治療で、貧血による体への負担を軽減できます
五良会クリニック白金高輪では、血液内科専門医の安達弘人先生と連携し、貧血の原因究明から治療まで一貫したケアを提供いたします。健康診断で貧血を指摘された方、貧血症状でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
五良会クリニック白金高輪
理事長 五藤 良将
GORYOKAI CLINIC
五良会クリニック白金高輪
医療法人社団 五良会
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