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ゾレア注射(オマリズマブ)治療をお考えの方へ – 五良会クリニック白金高輪での取り扱いについて|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

ゾレア注射(オマリズマブ)治療をお考えの方へ – 五良会クリニック白金高輪での取り扱いについて

【2025年最新】重症花粉症の切り札「ゾレア注射」― 内服薬が効かない方へ

ゾレア注射(オマリズマブ)

□ 抗ヒスタミン薬を飲んでもくしゃみ・鼻水が止まらない
□ 点鼻薬を使っても鼻づまりがひどい
□ 目のかゆみで仕事も睡眠も支障が出ている
□ 花粉シーズンは毎年ティッシュが手放せない
□ 「もう何をやってもダメだ…」と諦めかけている

ひとつでも当てはまる方に知っていただきたい治療法があります。

それが、ゾレア®(一般名:オマリズマブ)です。

ゾレアは、従来の飲み薬や点鼻薬とはまったく異なるメカニズムで花粉症の症状を抑える注射薬です。2020年に重症スギ花粉症に対して保険適用となり、「最後の切り札」として注目されています。

五良会クリニック白金高輪では、ゾレア治療を実施しています。このページでは、ゾレアの仕組み・効果・治療の流れ・費用まで、詳しくわかりやすく解説します。


【目次】


🔷 ゾレアとは? ― 花粉症治療の「新しい選択肢」

ゾレア®(一般名:オマリズマブ)は、スイスの製薬大手ノバルティス社が開発した生物学的製剤(バイオ製剤)です。

一般的な花粉症の薬(抗ヒスタミン薬など)は、化学的に合成された「低分子薬」です。一方、ゾレアは生物から産生されるタンパク質を応用して作られた「抗体製剤」で、アレルギー反応のより根本的な部分に作用します。

もともとは2009年に気管支喘息、2017年に慢性蕁麻疹の治療薬として承認されていましたが、2020年より重症・最重症のスギ花粉症にも保険適用となりました。

ゾレアは「アレルギー反応の上流」をブロックする、従来とはまったく異なるアプローチの治療薬です。


🔬 なぜゾレアは効くのか? ― 作用メカニズム

ゾレアの効果を理解するために、まず花粉症が起こる仕組みを知っておきましょう。

花粉症が起こるメカニズム

  1. スギ花粉が鼻や目の粘膜に付着する
  2. 体の免疫システムが花粉を「異物」と認識し、IgE抗体を大量に作る
  3. IgE抗体がマスト細胞(肥満細胞)の表面に結合する
  4. 再び花粉が侵入すると、マスト細胞上のIgE抗体が花粉をキャッチ
  5. マスト細胞が活性化し、ヒスタミン・ロイコトリエンなどの化学物質を大量放出
  6. くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみが発生

従来の薬(抗ヒスタミン薬)とゾレアの違い

従来の抗ヒスタミン薬は、上記のステップ⑥(ヒスタミンが作用するところ)をブロックします。つまり、アレルギー反応の「最下流」で症状を抑える対症療法です。

一方、ゾレアはステップ③(IgE抗体がマスト細胞に結合するところ)をブロックします。IgEに直接結合して、IgEがマスト細胞にくっつくのを防ぎます。その結果、花粉が侵入しても化学物質が放出されず、アレルギー反応そのものが起こらなくなるのです。

比較項目 従来の薬(抗ヒスタミン薬) ゾレア®(オマリズマブ)
作用する場所 アレルギー反応の「下流」
(ヒスタミンの作用をブロック)
アレルギー反応の「上流」
(IgE抗体そのものをブロック)
治療の性質 対症療法 根本的な抑制
効く症状 主にくしゃみ・鼻水 くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ
(ほぼすべてのアレルギー症状)
投与方法 内服(毎日) 皮下注射(2〜4週に1回)
薬の分類 低分子薬(化学合成) 生物学的製剤(抗体製剤)

ポイント:ゾレアはアレルギー反応の「元栓」を閉めるイメージです。従来の薬が「水漏れを雑巾で拭く」対応だとすれば、ゾレアは「蛇口を閉める」治療と言えます。


📊 ゾレアの効果 ― 臨床試験のデータ

ゾレアの花粉症に対する効果は、日本人を対象とした臨床試験(F1301試験)で確認されています。

臨床試験の結果

この臨床試験では、すでにフェキソフェナジン(アレグラ®)内服+ステロイド点鼻薬を使用していたすべての患者さんにゾレアまたはプラセボ(偽薬)を追加投与しました。

評価項目 結果
くしゃみ発作 プラセボ群と比較して有意に改善
鼻汁(鼻水) プラセボ群と比較して有意に改善
鼻閉(鼻づまり) プラセボ群と比較して有意に改善
効果発現時期 投与後数日〜2週間で効果が出始める
効果の持続 1回の投与で約1か月間持続

注目すべき点:プラセボ群もアレグラ+ステロイド点鼻薬を使用しているにもかかわらず、ゾレア追加群では有意な差が出ています。つまり、「薬を飲んでも効かない」状態から、さらに上乗せの改善効果が期待できるということです。

期待できる効果(まとめ)

  • 毎日ティッシュが手放せなかった状態からの解放
  • 夜間の鼻づまりが改善し、質の良い睡眠が取れるようになる
  • 目のかゆみが和らぎ、仕事や学業に集中できる
  • 花粉シーズンの生活の質(QOL)が大幅に向上

※効果には個人差があります。すべての方に同等の効果を保証するものではありません。


✅ ゾレアが適応になる方の条件

ゾレアは重症〜最重症の花粉症に対する治療薬です。保険適用で投与を受けるには、以下のすべての条件を満たす必要があります。

条件 詳細
①年齢 12歳以上
②重症度 重症または最重症の季節性アレルギー性鼻炎で、前シーズンも重症だった
③スギ花粉IgE 血液検査でスギ花粉の特異的IgE抗体がクラス3以上
④総IgE値 血清中の総IgE濃度が30〜1,500 IU/mLの範囲内
⑤体重 20〜150kgの範囲内
⑥既存治療が不十分 抗ヒスタミン薬+ステロイド点鼻薬を1週間以上使用しても効果が不十分

重症度の判定基準

花粉症の重症度は、鼻アレルギー診療ガイドラインに基づき、以下の3項目で判定されます。

重症度 くしゃみ発作
(1日の平均回数)
鼻をかむ回数
(1日の平均回数)
鼻づまりの程度
軽症 1〜5回 1〜5回 鼻閉はない、または口呼吸はまったくない
中等症 6〜10回 6〜10回 鼻閉が強く、口呼吸が1日のうち時々ある
重症 11〜20回 11〜20回 鼻閉が非常に強く、かなりの時間口呼吸
最重症 21回以上 21回以上 1日中完全に鼻がつまっている

「重症」以上の方がゾレアの対象となります。


🏥 当院でのゾレア治療の流れ(3ステップ)

ゾレアの投与開始には、最低2〜3回の受診が必要です。これは適応を正確に評価し、安全に治療を行うための大切なプロセスです。

STEP 1:初回診察・血液検査(1回目の受診)

  • 問診で花粉症の症状・重症度・過去の治療歴を評価
  • 血液検査を実施(スギ特異的IgE、総IgE値を測定)
  • 抗ヒスタミン薬+ステロイド点鼻薬による標準治療を開始(1週間以上)
  • ※すでに標準治療を行っていて効果不十分な方は、その旨をお伝えください

STEP 2:適応判定・投与量決定(2回目の受診)

  • 標準治療の効果を確認(効果不十分であればゾレアの適応)
  • 血液検査の結果(総IgE値)と体重に基づいて投与量・投与間隔を決定
  • 費用のご説明と、投与日の調整

STEP 3:ゾレア投与開始(3回目以降の受診)

  • 医師・看護師が安全に皮下注射を実施
  • 初回投与後は院内で30分〜1時間程度の経過観察(アナフィラキシーへの備え)
  • 以降、2週間または4週間ごとに定期投与
  • 投与期間中も抗ヒスタミン薬の内服は継続

📌 投与可能期間:スギ花粉の飛散期間に応じて、2月〜5月の期間に投与します。症状発現の初期に投与を開始することが望ましいとされています。


💰 費用について ― 保険適用・高額療養費制度

ゾレアは保険適用の治療です。ただし、生物学的製剤のため薬剤費は比較的高額で、投与量(体重と総IgE値により決定)によって費用が異なります。

3割負担の場合の薬剤費目安(1回あたり)

1回投与量 3割負担の薬剤費目安(1回)
150mg 約6,400円
300mg 約12,800円

※上記は薬剤費のみの目安です。受診料・検査費用・併用薬の処方費が別途かかります。
※投与量は体重と総IgE値で決まるため、患者さんにより異なります。

医療費の負担軽減制度

自己負担が高額になる場合は、以下の制度の活用をご検討ください。

  • 高額療養費制度 ― ひと月の医療費が上限額を超えた場合、超過分が払い戻される制度です
  • 付加給付金制度 ― 健康保険組合によっては独自の医療費助成があります
  • 子ども医療費助成 ― 12歳以上のお子様の場合、自治体の助成が利用できることがあります

👉 投与量に基づく詳しい費用は、ノバルティス社の公式サイトでも確認できます:
ゾレアの自己負担料金について(ノバルティス社)


⚠️ 副作用とリスク管理

ゾレアは全般的に安全性の高い薬剤ですが、以下の副作用が報告されています。

副作用 詳細 頻度
注射部位の反応 赤み・腫れ・痛み(通常は数日で改善) 比較的多い
頭痛 軽度の頭痛が生じることがある 時々
疲労感・眠気 一時的な倦怠感やめまい まれ
アナフィラキシー 呼吸困難・血圧低下・全身の発疹(極めてまれ) 極めてまれ

当院の安全対策:初回投与後は院内で経過観察を行います。また、アナフィラキシーに対応できる薬剤・設備を常備しております。2回目以降も投与後しばらくは院内で体調の変化がないか確認します。

👉 副作用の詳細は、ノバルティス社の公式サイトもご参照ください:
ゾレアの副作用について(ノバルティス社)


📋 ゾレアの保険適応疾患(花粉症以外)

ゾレアは花粉症だけでなく、以下の疾患にも保険適用があります。当院でも対応可能です。

疾患名 対象となる方
アレルギー性気管支喘息 吸入ステロイド等でコントロール困難な中等症〜重症患者
慢性特発性蕁麻疹 抗ヒスタミン薬を使用しても改善しない患者
季節性アレルギー性鼻炎
(重症スギ花粉症)
既存治療で効果不十分な重症・最重症患者(スギ花粉飛散期間限定)

⚠️ 注意:通年性アレルギー性鼻炎(ダニ・ハウスダストなど)に対しては、ゾレアの花粉症としての保険適用はありません。


❓ よくあるご質問(Q&A)

Q. ゾレアを打てばすぐに花粉症が楽になりますか?

A. 即効性はありません。投与後数日〜2週間程度で徐々に効果が現れ、1か月程度持続します。花粉シーズン中は定期的に投与を続ける必要があります。

Q. ゾレアを打っている間、他の花粉症の薬は必要ですか?

A. はい。ゾレア投与中も抗ヒスタミン薬の内服は継続していただきます。自己判断で他の薬を減量・中止しないでください。

Q. ゾレアで花粉症は完治しますか?

A. ゾレアの効果はそのシーズン限りです。花粉症そのものを完治させる治療ではありません。根本治療を目指す場合は、花粉シーズン終了後に舌下免疫療法を開始することをお勧めします(6月以降に開始可能)。

Q. 注射は痛いですか?

A. インフルエンザワクチンと同じ皮下注射です。細い針を使用しますので、痛みは比較的軽度です。主に二の腕に注射しますが、投与量によっては腹部や大腿にも投与する場合があります。

Q. 妊娠中・授乳中でも使えますか?

A. 妊娠中・妊娠の可能性がある方、授乳中の方は必ず事前に医師にご相談ください。

Q. 投与の頻度とスケジュールを教えてください。

A. 体重とIgE値に基づき、2週間ごとまたは4週間ごとに1回投与します。投与量は75mg〜600mg(1回1〜4本)の範囲で決定されます。
👉 ゾレア投与のスケジュール(ノバルティス社)


🌸 「今年こそ、花粉に負けない春を」

毎年、花粉シーズンが来るたびに
「今年も耐えるしかない」と思っていませんか?

飲み薬が効かない。
点鼻薬を使っても鼻が通らない。
目のかゆみで眠れない。

それは、あなたの我慢が足りないのではなく、
治療のステージを変える時期かもしれません。

ゾレアは、重症花粉症に悩む方のための
「もうひとつの選択肢」です。

まずはお気軽にご相談ください。

ゾレア治療の様子

ゾレア投与量一覧表

ゾレア投与量一覧表


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