【血液内科専門外来開設】れいわ新選組代表・山本太郎氏の「多発性骨髄腫の一歩手前」とは?
「血液のがん一歩手前」とは?
多発性骨髄腫とその前段階について解説
れいわ新選組代表・山本太郎氏が「多発性骨髄腫の一歩手前」という健康状態を公表し、議員辞職を決断されました。この報道をきっかけに、「血液のがん一歩手前とはどういう状態なのか」「自分は大丈夫なのか」と不安を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、多発性骨髄腫とその前段階について、できるだけ分かりやすく解説します。
多発性骨髄腫とは
多発性骨髄腫は、血液細胞の一種である「形質細胞」ががん化する病気です。
形質細胞は本来、体を守る抗体(免疫グロブリン)を作る大切な役割を担っています。しかし、がん化した形質細胞は「M蛋白」と呼ばれる異常なタンパク質を大量に作り出し、正常な血液細胞の産生を妨げてしまいます。
- Calcium(高カルシウム血症):のどの渇き、便秘、意識障害
- Renal(腎障害):むくみ、尿量の変化
- Anemia(貧血):倦怠感、息切れ、動悸
- Bone(骨病変):腰痛、背部痛、骨折しやすい
「一歩手前」の状態とは?
山本氏が述べた「一歩手前」とは、医学的には以下のような前駆状態を指すと考えられます。
1. MGUS(エムガス:意義不明の単クローン性ガンマグロブリン血症)
血液中にM蛋白が検出されるものの、骨髄中の異常形質細胞が少なく、臓器障害もない状態です。
- 50歳以上の約3〜4%に見られる、比較的よくある状態
- 年間約1%の割合で多発性骨髄腫へ進行
- 生涯で進行するのは約20〜25%程度で、多くの方は進行しません
2. くすぶり型(無症候性)多発性骨髄腫
MGUSより異常形質細胞やM蛋白が多いものの、まだ臓器障害が出ていない状態です。
- MGUSより進行リスクが高い
- 診断後5年以内に約50%が多発性骨髄腫へ進行
- 定期的な検査による厳重な経過観察が必要
なぜ早期発見が難しいのか
多発性骨髄腫やその前段階は、初期には自覚症状がほとんどありません。
- なんとなく疲れやすい
- 腰や背中が痛い
- 健康診断で「貧血気味」と言われた
- 血液検査で「総蛋白が高い」と指摘された
これらは加齢や疲労のせいにされがちですが、血液疾患のサインである可能性もあります。
特に血液検査で以下の異常が見つかった場合は、専門的な精査をお勧めします。
- 総蛋白(TP)が高い
- アルブミンとグロブリンのバランスの異常(A/G比の低下)
- 原因不明の貧血
- 腎機能の低下
- 血沈(赤沈)の亢進
経過観察と治療について
すぐに治療が必要なわけではありませんが、定期的な血液検査と経過観察が非常に重要です。
- 3〜6ヶ月ごとの血液検査
- 年1回程度の画像検査(必要に応じて)
- 進行の兆候を早期に捉え、適切なタイミングで治療を開始
多発性骨髄腫へ進行した場合も、近年は新規薬剤の開発により治療成績が大きく向上しています。早期発見・早期対応が予後を左右します。

健康診断の結果、気になることはありませんか?
今回の報道をきっかけに、ご自身の健康診断結果を見直してみてはいかがでしょうか。
五良会クリニック白金高輪では、毎週日曜日・木曜日に血液内科専門医による外来診療を行っております。
- 健康診断で血液検査の異常を指摘された方
- 貧血や出血傾向が気になる方
- リンパ節の腫れが気になる方
- 血液疾患の経過観察中の方
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