「血管年齢検査」あなたの血管は何歳ですか?
- 2023年12月18日
- 動脈硬化
動脈硬化症の進行を防ぐには、生活習慣病の早期発見、早期治療が重要です。
また、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性の病気を発症するリスクが高いと思われる人は、検査で血管の状態を知ることも大切です。
当院では、
・CAVI検査
・頸動脈エコー
を実施しております。(保険適用)
冠動脈が詰まることによる心臓や血管の病気の早期発見につながるのが、CAVI検査です。CAVIとは、心臓(Cardio)から足首(Ankle)までの動脈(Vascular)の硬さの指標(Index)の略で、動脈の硬さの指標です。(CAVI<8.0が正常範囲)
CAVIは、普段の血圧に関係なく、心臓から足首までの動脈の硬さなどを数値で評価することができます。
CAVIの測定をするときは、ベッドに仰向けに寝てもらい、両腕、両足首にカフを、胸元に心音マイクをつけ、血圧と、脈波を測定します。
時間は5分程度で済み、患者様に痛みなどの苦痛はありません。
血圧測定と同じような簡単な検査です。検査結果もその場で出るため、その日のうちに医師の診断が受けられます。
足の動脈の詰まり具合をみるのがABI検査です。CAVIと同時に測定できます。ABIとは、足首(Ankle)と上腕(Brachial)の血圧比の指標(Index)の略で、動脈の狭さの程度がわかります。
健康な人のABI値は、腕の血圧と足首の血圧が同じくらいか、足首の血圧が少し高い値になります。しかし、足の動脈が詰まっていると血液の流れが悪くなり、腕の血圧に比べて足首の血圧が低くなります。そのため、血圧の比で足の動脈が詰まっているかどうかを判断することができます。ABIの値は、0.9以下だと足の動脈の詰まりが疑われ、値が低いほど重症になります。値が低い人ほど、間歇性跛行などの足の症状が出やすくなります。
若い血管はしなやかですが、老化すると弾力を失って硬くなります。すると、血流が悪くなり肩こりや腰痛、冷えなどの不調として現れます。それだけでなく、動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気になるリスクも高くなってしまいます。
自覚症状がなく、気付かないうちに少しずつ老化が進んでいく血管だからこそ、一度血管年齢を調べてみませんか?
CAVI(キャビィ)検査と並び、動脈の状態をみる検査に頸動脈エコー検査があります。
CAVI検査との大きな違いは、画像によって動脈の状態を医師の目で確認、評価することができる点です。また、CAVI検査が心臓から足首までの動脈の程度を評価する指標であるのに対し、頸動脈エコー検査は全身の動脈硬化の進行を評価することができます。
頸動脈は、脳に血液を送り込む血管です。そのため、頸動脈の動脈硬化の有無、血管の詰まり具合、プラークの状態を調べることで、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高いかどうかがわかります。
患者様はベッドに寝た状態で検査を受けます。検査日はできるだけ首まわりをすぐに開けられる、あるいは脱ぎ着がしやすい服装で受診しましょう。
検査時間は20分程度です。首にゼリーを塗り、プローブから超音波を当てる検査のため、被曝や痛み、苦痛などはありませんので、リラックスして検査を受けましょう。
頸動脈エコーで血管壁をみると、3層になっています。このうち第1層と第2層を内中膜複合体(IMC)といいます。この厚さを計測します。
健康な人のIMCは1mm未満です。厚さが1mmを超えると、動脈硬化が進んでいる可能性が高くなります。
プラーク(血管内にコレステロールや細胞などの粥腫が蓄積し、増殖して1mmを超える隆起)が形成されると、その裂け目に血栓ができて血管を塞いでしまいます。
頸動脈エコーでは、プラークの大きさや形状、表面や内部の状態(硬さ)などを観察することができます。このプラークが剥がれて脳の血管に飛ぶと脳梗塞の原因となります。動脈硬化に伴う血管の状態をみつけることが重要です。
頸動脈エコーは、予約が必要です。
当院までお問合せ下さい。
TEL : 03-6432-5353
※参考文献 フクダ電子
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