健診でLDLコレステロールが高いと言われたら|放置NGの理由と「あなたの目標値」――脂質異常症を白金高輪の内科が解説【動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022対応】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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健診でLDLコレステロールが高いと言われたら|放置NGの理由と「あなたの目標値」――脂質異常症を白金高輪の内科が解説【動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022対応】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

健診でLDLコレステロールが高いと言われたら|放置NGの理由と「あなたの目標値」――脂質異常症を白金高輪の内科が解説【動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022対応】

医療法人社団五良会|理事長、竹内内科小児科医院|院長 五藤良将(糖尿病内科・感染症/日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医)

「健康診断でLDLコレステロールが高いと言われたけれど、どこも痛くないし、そのままにしている」――港区・白金高輪エリアの健診後の外来で、最もよくお聞きする言葉のひとつです。実は、LDLコレステロール高値は自覚症状がないまま動脈硬化を進め、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞として現れることが問題なのです。

この記事では、日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」に基づき、健診結果の正しい読み方、「あなたの場合の目標値」、放置してはいけない理由、生活習慣と薬による治療まで、白金高輪駅徒歩1分の内科・糖尿病内科がわかりやすく解説します。健診結果票を手元に置いて読んでいただくと、より実感を持ってご理解いただけます。

1. 結論:症状がなくても「放置」だけは避けてください

先に結論をお伝えします。LDLコレステロール高値そのものに自覚症状はありません。しかし、高い状態が続くほど血管の壁にコレステロールが沈着し、動脈硬化が静かに進行します。その先にあるのが心筋梗塞・狭心症・脳梗塞です。

一方で、脂質異常症は適切に管理すれば動脈硬化性疾患のリスクを確実に下げられる、「対策のしがいがある」異常でもあります。健診で指摘されたら、まず一度、かかりつけの内科で「自分はどのくらいのリスクで、目標値はいくつなのか」を確認することが第一歩です。

2. 脂質異常症の診断基準――健診結果票の読み方

日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」による脂質異常症の診断基準(スクリーニング)は次のとおりです。

項目 基準値 分類
LDLコレステロール
(悪玉)
140mg/dL以上 高LDLコレステロール血症
120〜139mg/dL 境界域高LDLコレステロール血症
HDLコレステロール
(善玉)
40mg/dL未満 低HDLコレステロール血症
中性脂肪
(トリグリセライド)
150mg/dL以上(空腹時)
175mg/dL以上(随時)
高トリグリセライド血症
non-HDLコレステロール
(総コレステロール−HDL)
170mg/dL以上 高non-HDLコレステロール血症

2022年版のポイント:食後の採血でも評価できるようになりました

従来、中性脂肪は空腹時の値で判定していましたが、ガイドライン2022年版から随時(非空腹時)採血でも175mg/dL以上で高トリグリセライド血症と判定できるようになりました。「健診が食後だったから正確ではないのでは」という心配は不要です。

3. なぜ放置してはいけないのか

増えすぎたLDLコレステロールは血管の内側の壁に入り込み、プラーク(粥腫)と呼ばれるコブを作ります。プラークが大きくなると血管が狭くなり(狭心症)、プラークが破れて血栓ができると血管が突然詰まります(心筋梗塞・脳梗塞)。

怖いのは、この過程が数年〜数十年、まったく無症状で進むことです。「症状が出てから考える」では、最初の症状が心筋梗塞ということになりかねません。また、LDLコレステロールだけでなく、高血圧・糖尿病・喫煙・慢性腎臓病が重なると動脈硬化は加速度的に進みます。健診で複数の項目を指摘された方ほど、早めの受診をおすすめします。

こんな方は特に要注意です

・LDLコレステロール高値に加えて、糖尿病・高血圧・喫煙・慢性腎臓病がある
狭心症・心筋梗塞・脳梗塞を起こしたことがある(再発予防は特に厳格な管理が必要です)
・ご家族に若くして心筋梗塞を起こした方がいる
・LDLコレステロールが180mg/dL以上(家族性高コレステロール血症の可能性。第5章参照)

4. 目標値は人によって違います――リスク別の管理目標

「LDLはいくつまで下げればいいのですか」という質問への答えは、「あなたのリスクによって違います」です。ガイドライン2022年版では、年齢・性別・血圧・血糖・喫煙などから将来の動脈硬化性疾患リスクを予測(久山町研究に基づくスコア)し、リスク区分ごとに管理目標値を設定します。

リスク区分(一次予防) LDLコレステロール管理目標値
低リスク 160mg/dL未満
中リスク 140mg/dL未満
高リスク(糖尿病・慢性腎臓病・末梢動脈疾患など) 120mg/dL未満(糖尿病で合併症や喫煙などがある場合は100mg/dL未満
二次予防(心筋梗塞・狭心症などの既往あり) 100mg/dL未満(急性冠症候群・家族性高コレステロール血症・糖尿病合併など高リスク病態では70mg/dL未満

つまり、同じ「LDL 150mg/dL」でも、治療方針は人によってまったく異なります。当院では糖尿病・血圧・腎機能・喫煙歴などを含めて総合的にリスクを評価し、「あなたの目標値」を明確にした上で治療方針をご提案します。

📄 健診結果票を持って、そのままお越しください
あなたのリスク区分と目標値をその場でご説明します。
白金高輪駅2番出口 徒歩1分/火曜を除き土・日・祝も診療
WEB予約はこちら 当日WEB予約

5. 見逃してはいけない「家族性高コレステロール血症(FH)」

家族性高コレステロール血症(FH)は、生まれつきLDLコレステロールが高くなる遺伝性の病気で、およそ300人に1人と決してまれではありません。若いうちから動脈硬化が進むため、通常より早期からの厳格な治療が必要です。

次のような特徴があれば、FHの可能性を考えて必ず内科を受診してください。

⚠️ FHを疑うサイン

LDLコレステロール 180mg/dL以上(未治療時)
・ご家族(両親・兄弟姉妹・子)にFHまたは若年発症の冠動脈疾患(男性55歳未満・女性65歳未満)の方がいる
アキレス腱が太い(腱黄色腫)、まぶたの内側の黄色いふくらみ(眼瞼黄色腫)などの皮膚・腱のサイン

アキレス腱の肥厚やまぶたの黄色腫といった「皮膚に現れるサイン」は、ご自身では気づきにくいものです。当院は同じビルの2Fに皮膚科・形成外科・美容皮膚科を併設しており、「まぶたの黄色いふくらみが気になる」という美容のご相談から内科でのFH評価につながるケースもあります。1F・2Fで連携して診療できるのは当院の強みです。

6. 治療の第一歩――食事・運動・禁煙

脂質異常症治療の土台は生活習慣の改善です。ガイドラインで推奨されている要点を整理します。

項目 ポイント
食事 肉の脂身・バターなどの飽和脂肪酸を控え、魚(特に青魚)・大豆製品・野菜・海藻・未精製穀類を増やす「日本食パターン」が推奨されています。トランス脂肪酸(マーガリン・洋菓子類)は控えめに
運動 ウォーキングなどの中等度の有酸素運動を1日合計30分以上(週3回以上、できれば毎日)。特に中性脂肪の低下・HDLの上昇に有効です
体重 内臓脂肪の減少はLDL・中性脂肪・血糖・血圧すべてに好影響。まず現体重の3%減を目標に
禁煙・節酒 喫煙は動脈硬化の強力な危険因子でHDLも低下させます。飲酒は中性脂肪を上げるため適量を守ります
✅ 「境界域」の方こそ生活改善のチャンスです
LDL 120〜139mg/dLの境界域や、健診で「要経過観察」とされた段階は、薬を使わずに生活習慣だけで改善できる可能性が最も高い時期です。脂肪肝・血糖・血圧とあわせて、早めに全体を点検しておきましょう。

7. 薬物療法――スタチンは怖い薬ではありません

生活習慣の改善だけで目標値に届かない場合や、もともとリスクが高い場合は薬物療法を行います。第一選択はスタチン系薬剤で、LDLコレステロールを2〜5割程度低下させ、心筋梗塞・脳梗塞の発症を減らすことが多くの大規模臨床試験で示されている、世界で最も実績のある薬のひとつです。

効果が不十分な場合はエゼチミブ(小腸でのコレステロール吸収を抑える薬)の併用、FHや二次予防の高リスク例ではPCSK9阻害薬(注射薬)などを段階的に検討します。中性脂肪が非常に高い場合はフィブラート系薬剤などを使い分けます。

「スタチンは筋肉に悪いと聞いた」と心配される方もいますが、重篤な筋障害(横紋筋融解症)はまれです。当院では定期的な血液検査(肝機能・CK・血糖)で安全性を確認しながら、必要最小限の薬で目標達成を目指します。自己判断での中断が最ももったいないパターンですので、気になる症状はその都度ご相談ください。

💬 「薬を始めるべきか迷っている」段階のご相談も歓迎します
糖尿病内科と連携し、血糖・血圧・腎機能もまとめて評価できます/LINEで相談電話 03-6432-5353

8. よくあるご質問(FAQ)

Q. コレステロールの薬は一度始めたら一生やめられませんか?
A. 必ずしもそうではありません。減量や生活習慣の改善で目標値を維持できるようになれば、減量・中止を検討できる場合もあります。ただしFHや二次予防(心筋梗塞後など)の方は継続が原則です。「やめられるかどうか」も含めて定期的に見直すのが正しい付き合い方です。
Q. 食事に気をつければ薬なしで下がりますか?
A. 中性脂肪は食事・運動・減量への反応が良い一方、LDLコレステロールは体質(肝臓での合成)の影響が大きく、食事だけでは1〜2割程度の低下にとどまることが多いです。境界域なら生活改善で十分な場合もありますが、リスクが高い方は薬の力を借りるほうが確実です。
Q. 卵は1日1個までにすべきですか?
A. 一律の制限は推奨されていませんが、LDLコレステロールが高い方では、卵黄などコレステロールを多く含む食品のとりすぎを控えることが望ましいとされています(目安として1日200mg程度まで)。それ以上に影響が大きいのは肉の脂身・バターなどの飽和脂肪酸です。優先順位をつけて調整しましょう。
Q. 中性脂肪だけが高い場合も治療が必要ですか?
A. はい、評価が必要です。高トリグリセライド血症は動脈硬化に加え、500mg/dLを超えると急性膵炎のリスクにもなります。また中性脂肪が高い方は脂肪肝・糖尿病予備群を合併していることが多く、まとめて調べる価値があります。飲酒・糖質のとりすぎ・運動不足の影響が大きいのもこのタイプです。
Q. 閉経後に急にコレステロールが上がりました。なぜですか?
A. 女性ホルモン(エストロゲン)にはLDLを下げる働きがあるため、閉経後はLDLコレステロールが上昇しやすくなります。「ずっと正常だったのに」という方こそ、閉経後の健診結果は要チェックです。リスク評価のうえ、必要な方には治療をご提案します。
Q. 白金高輪駅の近くで、土日に脂質異常症の相談はできますか?
A. はい。五良会クリニック白金高輪(港区高輪・白金高輪駅2番出口徒歩1分)は火曜を除き土・日・祝も診療しています。健診結果のご相談・採血・生活指導・薬物療法まで、平日にお時間が取りにくい方もご利用いただけます。

9. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「糖尿病内科の外来では、血糖・血圧・脂質を『3点セット』で管理することの重要性を日々実感しています。LDLコレステロールは、動脈硬化の危険因子の中で最も確実に薬で下げられる項目です。だからこそ、健診で指摘されたまま結果票を引き出しにしまってしまうのは、本当にもったいない。当院では健診後のフォローから、糖尿病・脂肪肝・腎機能まで含めた全身の評価、さらに人間ドックや内視鏡検査まで一貫して対応できます。まずは健診結果票を1枚お持ちいただくだけで結構です。白金高輪駅徒歩1分、土日祝も診療していますので、お仕事帰りや週末にどうぞご相談ください。」

10. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ LDLコレステロール高値は無症状のまま動脈硬化を進め、心筋梗塞・脳梗塞につながる
✅ 診断基準はLDL 140以上・HDL 40未満・中性脂肪 150以上(随時175以上)など(ガイドライン2022年版)
✅ 管理目標値はリスクによって160未満〜70未満まで人それぞれ。「自分の目標値」を知ることが第一歩
✅ LDL 180以上・家族歴・アキレス腱の肥厚は家族性高コレステロール血症(約300人に1人)を疑うサイン
✅ 治療の土台は食事(飽和脂肪酸を控える)・運動・禁煙。届かなければスタチンを中心とした薬物療法
✅ 血糖・血圧・脂肪肝・腎機能とまとめて評価するのが効率的。健診結果票を持ってご相談を
✅ 白金高輪駅徒歩1分・火曜を除き土日祝も診療
参考文献・出典
・日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」(2022年7月発刊):脂質異常症診断基準、随時トリグリセライド基準(175mg/dL以上)、久山町研究に基づくリスク評価、リスク区分別管理目標値
・日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症診療ガイド2023年版」
・日本動脈硬化学会 家族性高コレステロール血症関連資料(FH頻度 約1/300、診断基準:LDL-C 180mg/dL以上・腱黄色腫・家族歴)
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