松本人志さんが大腸がんを公表――「血便が止まらない」を放置してはいけない理由【日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医が解説】
松本人志さんが大腸がんを公表――「血便が止まらない」を放置してはいけない理由【日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医が解説】
執筆(共著):五良会クリニック白金高輪|院長 玉井博修(日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医/日本消化器病学会 専門医・指導医/日本内科学会 総合内科専門医・指導医/日本肝臓学会 専門医・指導医)
医療法人社団五良会|理事長 五藤良将(糖尿病内科・感染症)※編集担当
2026年7月17日、お笑いタレントの松本人志さんが、自身の配信プラットフォーム「DOWNTOWN+」の緊急生配信で大腸がんの手術を受けたことを公表されました。報道によると、「血便が止まらない」という症状をきっかけに医療機関を受診し、大腸の腫瘍切除手術とストーマ(人工肛門)の造設を受けられたとのことです。
このニュースを受けて、「自分も最近血便があった」「便潜血検査で引っかかったまま放置している」と不安になった方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えします。血便は「痔だろう」と自己判断して放置してよい症状ではありません。大腸がんは日本で最も罹患数の多いがんである一方、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)で早期発見できれば、内視鏡でその場で治療できる可能性が高いがんでもあります。白金高輪駅徒歩1分の五良会クリニック白金高輪では、静脈麻酔を用いた苦痛の少ない大腸カメラを土日祝も含めて行っています。この記事では、報道を機に知っていただきたい「血便と大腸がんのサイン」「大腸カメラを受けるべき人」を、内視鏡を専門とするクリニックの立場から解説します。
🚨 【2026年7月17日】松本人志さんが大腸がんを公表
報道によると、松本人志さんは血便が続いたことをきっかけに受診し、大腸がんと診断。腫瘍切除手術とストーマ造設を受け、すでに退院し活動を継続される予定とのことです。「血便」は大腸がんの代表的なサインです。同じ症状に心当たりのある方は、年齢を問わず消化器内科・内視鏡クリニックの受診をご検討ください。
出典:DOWNTOWN+緊急生配信および各社報道(2026年7月17日)
📋 この記事の内容
- 報道の概要――「血便が止まらない」から始まった
- 血便を「痔」と自己判断してはいけない理由
- 大腸がんは日本で最も多いがん――最新統計
- 血便以外にもある「大腸カメラを受けるべきサイン」
- 早期発見できれば怖くない――大腸カメラでできること
- 当院の大腸カメラ――静脈麻酔×サルプレップで苦痛を最小限に
- よくあるご質問(FAQ)
1. 報道の概要――「血便が止まらない」から始まった
各社の報道によると、松本人志さんは2026年春ごろに体調の異変を感じて医療機関を受診し、大腸に腫瘍が見つかったとのことです。ご本人は生配信で、血便が止まらなかったことを受診のきっかけとして語られています。腫瘍切除手術を受け、ストーマ(人工肛門)を造設し、すでに退院して活動を継続される予定と報じられています。
個別の病状について当院が論評することはできませんが、この報道が伝えている大切なメッセージは明確です。「血便という症状を放置せず、受診したことが治療につながった」ということです。
2. 血便を「痔」と自己判断してはいけない理由
血便に気づいたとき、多くの方がまず「痔だろう」と考えます。実際、血便の原因として痔(いぼ痔・切れ痔)は最も頻度が高いものの一つです。しかし問題は、痔と大腸がんの出血は、見た目だけでは区別できないという点です。
| 血便のタイプ | 考えられる主な原因 | 注意点 |
|---|---|---|
| 鮮やかな赤い血が紙や便の表面に付く | 痔、直腸のポリープ・がん | 直腸がんでも同じ出方をするため「痔だから安心」とは言えません |
| 便に血が混ざっている・暗赤色 | 大腸ポリープ、大腸がん、大腸炎など | 大腸の奥からの出血が疑われ、大腸カメラが必要です |
| 黒いタール状の便 | 胃・十二指腸からの出血 | 胃カメラでの精査が必要です |
| 目に見えない血便(便潜血陽性) | ポリープ・早期大腸がんを含むあらゆる病変 | 自覚症状ゼロでも出血していることがあります |
「痔だと思っていたら直腸がんだった」は珍しくありません
直腸がんは肛門に近い場所にできるため、出血の見た目が痔とよく似ています。血便が一度でもあった方、痔の治療をしているのに出血が続く方は、一度は大腸カメラで「痔以外の原因がないこと」を確認しておくことを強くおすすめします。
3. 大腸がんは日本で最も多いがん――最新統計
国立がん研究センターの統計によると、大腸がんは罹患数が全がんの中で第1位です。決して「珍しい病気」ではなく、誰にとっても身近ながんです。
✅ 年間死亡数は5万人超で、肺がんに次ぐ第2位
✅ 女性のがん死亡原因では第1位(2023年:25,195人)
✅ 生涯で大腸がんと診断される確率は男性約10人に1人、女性約12人に1人
出典:国立がん研究センター がん情報サービス「最新がん統計」「がんの統計2025」
一方で、大腸がんは進行がゆっくりで、前がん病変(腺腫性ポリープ)の段階で切除すれば予防できるという大きな特徴があります。早期のうちに見つかれば治療成績は非常に良好で、逆に進行して見つかると治療の負担は大きくなります。「見つかるタイミング」が運命を分けるがん――それが大腸がんです。
4. 血便以外にもある「大腸カメラを受けるべきサイン」
次のいずれかに当てはまる方は、症状の有無にかかわらず大腸カメラをおすすめします。
⚠️ こんな方は大腸カメラをご検討ください
☑️ 血便・下血があった(一度きりでも)
☑️ 健診の便潜血検査で「陽性」だった(1回でも陽性なら精密検査が必要)
☑️ 便秘と下痢を繰り返す、便が細くなった、残便感が続く
☑️ 原因不明の腹痛・貧血・体重減少がある
☑️ 40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない
☑️ ご家族(親・兄弟姉妹)に大腸がん・大腸ポリープの方がいる
☑️ 過去にポリープを切除したことがあり、経過観察の時期が来ている
特に便潜血検査については、「陽性だったけれど、もう一度便潜血を受けて陰性なら大丈夫」という誤解が非常に多くみられます。便潜血陽性の正しい次の一手は「再検査」ではなく「大腸カメラ」です。詳しくは関連記事「便潜血検査「陽性」を放置していませんか?」で解説しています。
5. 早期発見できれば怖くない――大腸カメラでできること
大腸カメラは、大腸がんの発見において最も精度の高い検査です。そして単なる「見るだけの検査」ではありません。
2. 予防:がん化する前の腺腫性ポリープをその場で切除(日帰りポリープ切除)することで、将来の大腸がんそのものを予防できます。
3. 早期治療:早期のがんであれば、開腹せず内視鏡で切除できるケースがあります。
「症状が出てから」では、がんがすでに進行していることが少なくありません。症状のない段階で受ける大腸カメラこそが、最大の防御です。
6. 当院の大腸カメラ――静脈麻酔×サルプレップで苦痛を最小限に
「大腸カメラは痛い・つらい・恥ずかしい」というイメージで検査をためらっている方は少なくありません。五良会クリニック白金高輪では、そのハードルを下げるための体制を整えています。
🏥 五良会クリニック白金高輪の大腸カメラの特徴
✅ 日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医(院長 玉井博修)が検査を担当
✅ 静脈麻酔(鎮静剤)+鎮痛薬の併用で「気付いたら検査が終わっていた」を目指します
✅ 下剤は調製不要・少量タイプの「サルプレップ」を採用(2021年発売の比較的新しい腸管洗浄剤)
✅ 富士フイルム最新システム+AI診断支援(CAD EYE)
✅ 日帰りポリープ切除に対応
✅ 土日祝も内視鏡検査に対応――平日休めない方も受けやすい
✅ 白金高輪駅2番出口徒歩1分(港区・品川区・目黒区からもアクセス良好)
検査前日の食事から当日の流れまでは「大腸カメラ検査の流れ完全ガイド」で、鎮静下内視鏡の仕組みは「苦痛の少ない鎮静下内視鏡検査」で詳しく解説しています。
7. よくあるご質問(FAQ)
参考文献・出典
- DOWNTOWN+緊急生配信および各社報道(2026年7月17日)
- 国立がん研究センター がん情報サービス「最新がん統計」「がんの統計2025」
- 国立がん研究センター「大腸がんファクトシート2024」
- 日本製薬株式会社「サルプレップ配合内用液 新発売のお知らせ」(2021年5月19日発売、2021年1月22日製造販売承認取得)
白金高輪駅2番出口 徒歩1分。まずはお気軽にご相談ください。
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執筆 院長 玉井 博修/理事長 五藤 良将
編集 理事長 五藤 良将