便潜血陽性と言われたら——「痔のせい」と決めつけずに必ず大腸カメラを|五良会クリニック白金高輪
健康診断や自治体の大腸がん検診で「便潜血検査陽性」と判定された——そんな結果を受け取ったとき、どうすればよいかご存知ですか?
オリンパスの2021年調査によれば、便潜血陽性経験者の14.4%(女性40代では4人に1人)が精密検査を受けていません。「痔のせいかも」「自覚症状がないから」「つらそうだから」と先延ばしにしているうちに、見つかれば治癒可能だった大腸がんが進行してしまう例が後を絶ちません。本記事では、便潜血陽性が何を意味するのか、なぜ大腸カメラが必要なのか、最新のデータをもとに解説します。
目次
便潜血検査とは何を見ているのか
便潜血検査(免疫法)は、便の中に含まれる微量の血液(ヒトヘモグロビン)を化学的に検出する検査です。大腸がんやポリープの表面はもろく、便がこすれることで少量の出血が起こるため、便潜血を調べることで無症状の段階の大腸がんを間接的にキャッチすることができます。
便潜血検査の特徴(免疫法)
- 食事制限・薬剤制限不要(化学法と異なり)
- 2日法(2日分の便を採取)が標準。1日でも陽性なら陽性扱い
- 大腸がん検診ガイドライン2024年度版で推奨グレードA(対策型・任意型ともに推奨)
- 対象年齢は40〜74歳が推奨
- 偽陽性(陽性だががんではない)も少なくないが、陽性=精密検査のルールは変わらない
便潜血陽性者の「35人に1人」が大腸がん
便潜血が陽性となる確率や、陽性者から実際に大腸がんが見つかる確率を、実際のデータで見てみましょう。
便潜血検査1万人受診のシミュレーション(令和元年データに基づく)
| ステップ | 人数(目安) |
|---|---|
| 便潜血検査を受診 | 10,000人 |
| 「要精密検査」と判定 | 約600〜700人 |
| 実際に大腸カメラを受診 | 約400〜500人(受診率60〜70%) |
| 大腸がんが発見された人 | 約14〜17人 |
つまり、便潜血陽性で精密検査を受けた人の約2.79%(約35人に1人)に大腸がんが見つかります。さらに、大腸がんに「なる前のポリープ(腺腫)」を含めると、はるかに高い割合で何らかの病変が見つかることになります。
出典:国立がん研究センター「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン2024年度版」、令和2年度地域保健・健康増進事業報告
「精密検査を受けない理由」のほぼすべては誤解
便潜血陽性となったにもかかわらず精密検査を受けない方の理由として、調査では以下のような声が挙げられています。それぞれに対する正しい考え方を整理しました。
| よくある「受けない理由」 | 正しい考え方 |
|---|---|
| 「痔の出血だと思う」 | 痔があっても、その奥に大腸がんが共存していることは珍しくない。大腸カメラをしないと区別できない。 |
| 「自覚症状がないから」 | 早期大腸がんはほぼ無症状。症状が出てから受診すると進行がんになっていることが多い。 |
| 「つらそう・痛そう」 | 鎮静剤を使えば、眠っている間に検査が終わる。当院では多くの方が「思ったよりも楽だった」と感想を述べています。 |
| 「もう一度便潜血で確認したい」 | 便潜血の再検査は精密検査の代わりにならない。再検で陰性でも、がんは出血しない日もあるため除外できない。国立がん研究センターも明確に否定。 |
| 「次の検診まで待つ」 | 大腸がんは進行する病気。1年待てば早期がんが進行がんに変わる可能性がある。 |
便潜血陽性は「大腸からのSOS」かもしれません
大腸がんは進行するまで自覚症状が出ないことが多く、便潜血陽性は唯一のシグナルである可能性があります。「自覚症状がない=健康」とは限らないのが大腸がんの怖さです。陽性結果は「精密検査を受けてください」という大腸からのメッセージと捉えてください。
精密検査は大腸カメラが第一選択
便潜血陽性の精密検査として最も推奨されるのは全大腸内視鏡検査(大腸カメラ)です。厚生労働省・日本大腸肛門病学会・日本対がん協会など、各機関が大腸カメラを精密検査の第一選択として推奨しています。
大腸カメラが第一選択である理由
- 大腸の全範囲を直接観察できる(直腸〜盲腸まで)
- がんだけでなく、ポリープも同時に発見・切除可能
- 必要に応じてその場で組織検査(生検)ができる
- 炎症性腸疾患・憩室・痔核なども同時に確認
- 注腸X線検査・大腸CT検査と比べて診断精度が圧倒的に高い
便潜血陽性での精密検査としての大腸カメラは保険診療の対象となります(要精検通知書をご持参ください)。費用は3割負担で、生検なしの場合は数千円〜1万円程度、ポリープ切除を行った場合は2〜3万円程度が目安です(病変の数・大きさにより変動)。
便潜血が陰性でも安心できないケース
便潜血検査は有用な検査ですが、万能ではありません。検査時に出血を起こしていない大腸がんやポリープは見落としてしまうことがあります。以下に該当する方は、便潜血が陰性でも大腸カメラの受診をご検討ください。
便潜血陰性でも大腸カメラを検討すべき方
- 血便・粘血便・黒色便がある方
- 慢性下痢・便秘・便通異常が続く方
- 原因不明の貧血を指摘された方
- 体重減少・腹痛を伴う消化器症状がある方
- 家族(親・きょうだい)に大腸がん・大腸ポリープの方がいる
- 40〜50歳以上で過去に大腸カメラを受けたことがない方
- 過去に大腸ポリープを切除し、定期フォローを推奨されている方
- 潰瘍性大腸炎・クローン病の経過観察中の方
当院での精密検査の流れ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 初診(事前外来) | 健診結果(要精検通知書)をご持参ください。問診・診察を行い、検査の説明・前処置薬の処方・検査日のご予約を行います。 |
| 2. 検査前日 | 消化のよい食事を心がけ、夜間に下剤を内服。21時以降は絶食。 |
| 3. 検査当日 | 朝に腸管洗浄剤(モビプレップ・サルプレップ等)を服用。便がきれいになったら来院。鎮静剤を希望の方には投与し、検査(15〜30分程度)。ポリープがあればその場で切除することも可能。 |
| 4. 検査後 | 鎮静剤使用時は30〜60分の休憩。当日中に検査結果と画像をご説明。生検・ポリープ切除を行った場合は病理結果を後日ご説明(1〜2週間後)。 |
| 5. その後のフォロー | 病変の種類に応じて、必要なら専門病院へ紹介。経過観察が必要な場合は次回の大腸カメラの目安をご案内します。 |
五良会クリニック白金高輪 精密検査の特色
- 消化器内視鏡専門医・指導医による検査(玉井博修院長ほか6名体制)
- 毎週土曜・日曜・祝日も検査可能。お仕事を休まずに受けられる
- 水曜・日曜は女性医師が担当
- 鎮静剤を用いた苦痛の少ない検査
- 当日のポリープ切除に対応(大きさ・形状による)
- 胃カメラとの同日検査も可能(貧血の精査などに有効)
- 白金高輪駅2番出口 徒歩1分の好立地
便潜血陽性の通知を受け取られた方、過去に陽性だったまま放置している方、ぜひ一度ご相談ください。「念のため」ではなく「必ず」受けていただきたい大腸カメラです。検査の不安や前処置のつらさにも丁寧に対応します。早期発見できれば内視鏡治療のみで根治可能ですので、先延ばしにせず、まずはお問い合わせください。
・国立がん研究センター「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン2024年度版」(2024年11月公表)
・国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん検診について」
・日本大腸肛門病学会「大腸がん検診」市民向け情報
・日本対がん協会「大腸がん検診の意義と目的」
・オリンパス「胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書2021」
・厚生労働省「令和2年度地域保健・健康増進事業報告の概況」
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※内視鏡検査は予約制です
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理事長 五藤 良将