肥満の人はインフルエンザが重症化しやすい?BMIとワクチンの効き方・治療薬の量・今季のH1N1を理事長 五藤良将が解説【2026/27 東京都注意報・白金高輪】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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肥満の人はインフルエンザが重症化しやすい?BMIとワクチンの効き方・治療薬の量・今季のH1N1を理事長 五藤良将が解説【2026/27 東京都注意報・白金高輪】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

肥満の人はインフルエンザが重症化しやすい?BMIとワクチンの効き方・治療薬の量・今季のH1N1を理事長 五藤良将が解説【2026/27 東京都注意報・白金高輪】

インフルエンザ重症化と肥満の関係

「健診で肥満と言われているけれど、インフルエンザにかかると重くなりやすいの?」「体重が多いとワクチンが効きにくいと聞いた」――体重やおなか周りが気になっている方から、流行期にこうしたご相談をいただきます。2026/27シーズンの東京都は9月に注意報基準を超え、10月に入っても高い水準が続いています。

結論から申し上げると、高度の肥満はインフルエンザが重症化しやすい要因のひとつとして国際的に位置づけられています。対策の基本は(1) 毎年ワクチンを接種する(効きにくさがあっても、打つ意味は十分にあります)、(2) 発熱したら早めに受診し、体重と持病を伝える(治療薬の量が体重で変わるものがあります)、(3) 糖尿病・睡眠時無呼吸など肥満に伴う病気を普段から整えておくの3つです。この記事では、肥満で重症化しやすい理由と研究データ、日本人の肥満の基準、ワクチンと治療薬のポイント、すぐ受診すべきサインを、白金高輪(港区)の内科・糖尿病内科の立場から解説します。

五藤 良将

THIS ARTICLE IS WRITTEN AND SUPERVISED BY

医療法人社団 五良会 理事長 五藤 良将

日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医・日本旅行医学会認定医
この記事は五藤良将が執筆・監修し、内容に責任を持っています。

🚨 【東京都】インフルエンザは流行注意報レベルが続いています

「東京都インフルエンザ情報」第6号(2026年10月16日発行・第41週〔10月5日〜11日〕)によると、都内の定点当たり報告数は15.88人(前週15.87人、注意報基準10.00人)で、31保健所のうち27保健所が10.00人を上回り、町田市保健所は警報基準(30.00人)を超えました。みなと保健所管内は12.33人、全国は12.81人(前週11.35人)です。都内で今シーズン検出されたウイルスはA(H1N1)pdm09が52件、A香港型(H3)が1件、B型は0件で、学級閉鎖などの臨時休業は累計571施設にのぼります。
出典:東京都感染症情報センター「インフルエンザの流行状況」(2026年10月15日更新)、「東京都インフルエンザ情報」第6号(2026年10月16日発行)。2026年10月19日確認

1. 結論:肥満の方のインフルエンザ対策は「3本柱」

米国疾病予防管理センター(CDC)は、インフルエンザで重い合併症を起こしやすい人の一つとして「高度肥満(BMI 40以上)の人」を挙げています。高齢の方、糖尿病・心臓病・呼吸器の病気がある方、妊娠中の方と並ぶ「ハイリスク者」です。

BMI 40は日本人では多くない数値ですが、日本人は欧米の人より軽い肥満でも糖尿病や高血圧などの合併症を起こしやすいことが知られています。肥満そのものに加えて、肥満に伴う持病がインフルエンザの経過に影響するため、「体重が多め+持病あり」の方は特に備えておきたいところです。

✅ 肥満の方のインフルエンザ対策 3本柱
柱1:ワクチンを毎年 肥満の方は効きにくさが報告されていますが、重症化を防ぐ意味は大きく、毎年の接種がすすめられます
柱2:早めの受診と「体重・持病」の申告 発症から48時間以内の受診を目安に。体重80kg以上でゾフルーザの量が変わるなど、体重は処方に関わる情報です
柱3:肥満に伴う病気を普段から整える 糖尿病・高血圧・睡眠時無呼吸症候群・脂肪肝などの治療を続け、かかったときに悪化しにくい状態にしておきます

2. なぜ肥満だと重症化しやすいのか|研究でわかっていること

肥満とインフルエンザの関係が大きく注目されたのは、2009年の新型インフルエンザ(A/H1N1)の世界的流行のときです。米国で2009年4〜7月に入院・死亡した患者さんを解析した研究では、BMI 40以上の高度肥満の方は入院のリスクが約4.9倍で、心臓病や糖尿病などの持病がない方に限っても約4.7倍でした(Morgan OW, et al. PLoS One. 2010;5(3):e9694)。

このとき流行したウイルスの流れをくむのが、今シーズン都内で最も多く検出されているA(H1N1)pdm09です。もちろん現在は多くの方が免疫を持っており、2009年と同じ状況ではありませんが、肥満のある方が気をつけておきたい型であることは確かです。

肥満がインフルエンザを重くしやすい主な理由

理由 くわしく
呼吸の余力が小さい おなかや胸まわりの脂肪で肺がふくらみにくく、横になると呼吸がさらに浅くなります。肺炎を起こしたときに息苦しさが強く出やすくなります
免疫の働きの変化 脂肪組織から炎症を起こす物質が出続ける「慢性炎症」の状態になり、ウイルスと戦うT細胞などの働きが落ちることが研究で指摘されています
合併しやすい持病 糖尿病・高血圧・心臓病・睡眠時無呼吸症候群・脂肪肝など。発熱や脱水で血糖が上がる、心臓に負担がかかるなど、持病の悪化につながります
ウイルスを出す期間が長い ニカラグアの家庭内調査では、肥満のある成人はA型ウイルスを排出する期間が約1.5倍長く、症状がはっきりある方で42%、症状が軽い方では104%長いという結果でした(J Infect Dis. 2018)。ご家族にうつさない配慮も大切です

出典:CDC「People at Increased Risk for Flu Complications」、Morgan OW, et al. PLoS One. 2010;5(3):e9694、Maier HE, et al. J Infect Dis. 2018;218(9):1378-1382(CIDRAP報道で内容を確認)。

3. 日本人の肥満の基準|BMIいくつから注意?

BMI(体格指数)は体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)で計算します。日本肥満学会の『肥満症診療ガイドライン2022』では、BMI 25以上を「肥満」とし、そのうち糖尿病・高血圧・脂質異常症・痛風など11の健康障害のいずれかを伴うか、内臓脂肪が多い場合を、治療の対象となる「肥満症」としています。BMI 35以上は「高度肥満」です。

BMI 日本肥満学会の判定 身長170cmの場合の体重の目安 インフルエンザで気をつけたいこと
18.5以上25未満 普通体重 約53〜72kg 一般的な対策(ワクチン・早めの受診)
25以上35未満 肥満(1度・2度) 約72〜101kg 糖尿病・高血圧などの持病があれば重症化に注意。持病の治療を整えておく
35以上 高度肥満(3度・4度) 約101kg以上 呼吸の余力が小さく、持病も重なりやすい。発熱したら早めに受診
40以上 高度肥満(4度) 約116kg以上 CDCが「重い合併症を起こしやすい人」とする水準

出典:日本肥満学会『肥満症診療ガイドライン2022』(2022年12月発刊)、CDC「People at Increased Risk for Flu Complications」。体重の目安は計算値です。

BMIだけでなく「おなか周り」にも注目を

日本人は欧米の人に比べ、BMIがそれほど高くなくても内臓脂肪がたまりやすく、糖尿病や高血圧を起こしやすいことが知られています。健診で腹囲(男性85cm以上・女性90cm以上)やメタボリックシンドロームを指摘された方は、体重が「肥満」の基準に届いていなくても、持病の管理をあわせて考えましょう。詳しくはメタボリックシンドロームの診断基準をご覧ください。

4. ワクチン|肥満の人は効きにくい?それでも打つべき理由

「肥満の人はワクチンが効きにくい」という話には根拠があります。米国ノースカロライナ大学のグループが、ワクチン(3価の不活化ワクチン)を接種した成人1,022人を2013/14・2014/15の2シーズン追跡した研究では、インフルエンザまたはインフルエンザ様の病気にかかった人は、肥満の方で9.8%、標準体重の方で5.1%と、肥満の方でおよそ2倍でした。一方で、接種後の抗体の量には差がありませんでした(Neidich SD, et al. Int J Obes. 2017)。抗体の数値だけでは測れない、T細胞などの免疫の働きが関係していると考えられています。

ただし、この研究は「肥満の人はワクチンを打っても意味がない」ということを示したものではありません。肥満の方はかかったときに重くなりやすい立場にあり、ワクチンには発症を減らすだけでなく重症化を防ぐ役割もあります。効きにくさがあるからこそ、毎年きちんと接種し、ご家族も接種して家庭に持ち込まないことが大切です。

2026/27シーズンの注射ワクチンは3価で、A(H1N1)はA/スイス/6849/2025、A(H3N2)はA/ミシガン/105/2025、B型(ビクトリア系統)はB/東京/EIS13-175/2025の3株です。今シーズン都内で多く検出されているA(H1N1)pdm09に対応しています。

対象 接種の考え方
65歳以上の方 港区の高齢者インフルエンザ定期接種の対象です(2026年9月24日〜2027年1月31日、期間中1回無料。区から届いた予診票と本人確認書類を持参)
64歳以下の成人 肥満だけでは定期接種の対象にならず、任意接種(自費)です。糖尿病などの持病がある方は特に、早めの接種をご検討ください
2歳以上19歳未満のお子さん・10代 注射ワクチンのほか、鼻に噴霧する経鼻ワクチン「フルミスト点鼻液」(1回)も選べます。港区では生後6か月〜高校3年生相当のお子さんへの費用助成があり、フルミストも対象です

出典:Neidich SD, et al. Increased risk of influenza among vaccinated adults who are obese. Int J Obes. 2017(ノースカロライナ大学公衆衛生大学院の発表で内容を確認)、東京都感染症情報センター「2026〜2027年シーズンインフルエンザHAワクチン製造株」、港区ホームページ「令和8年度高齢者インフルエンザ予防接種」(2026年10月18日確認)、フルミスト点鼻液 電子添文(2026年8月改訂 第6版)。

VACCINE & FLUMIST

「効きにくいかも」と感じている方こそ、毎年の接種を。ご家族分もまとめてご相談ください

当院では、注射のインフルエンザワクチン(港区の高齢者定期接種を含む)と、経鼻ワクチン「フルミスト点鼻液」(2歳以上19歳未満・1回)の両方を入荷しており、ご予約を受け付けています。糖尿病や高血圧などで通院中の方は、お薬手帳をお持ちいただくと接種前の確認がスムーズです。フルミストについてはフルミストのご案内をご覧ください。

5. 治療薬と予防投与|体重で量が変わる薬に注意

抗インフルエンザ薬は、肥満の方でも一般の方と同じように使えます。ただし、体重によって量が変わる薬がある点は知っておいてください。代表的なのが1回飲むだけで治療が終わるゾフルーザ(バロキサビル マルボキシル)で、電子添文では成人と12歳以上のお子さんは体重80kg以上なら80mg(20mg錠4錠)、80kg未満なら40mg(20mg錠2錠)と定められています。受診のときにおおよその体重をお伝えいただくと、適切な量で処方できます。

タミフル(オセルタミビル)は、成人では体重にかかわらず1回75mgを1日2回、5日間です。5種類の治療薬の違いはインフルエンザ治療薬5種類の違いで解説しています。

薬 成人の量と体重の関係
ゾフルーザ(錠・顆粒) 体重80kg以上:80mg(20mg錠4錠)/80kg未満:40mg(20mg錠2錠)を1回。予防投与も同じ量
タミフル(カプセル) 体重による区分なし。治療は1回75mgを1日2回・5日間

出典:ゾフルーザ錠 電子添文(2026年9月改訂 第7版)、タミフルカプセル75 電子添文(2024年10月改訂 第2版)。PMDA 医療用医薬品情報(2026年10月19日確認)。

同居の家族がかかったとき|予防投与の対象は?

タミフルの予防投与(家族などがインフルエンザを発症したときに、うつらないよう前もって飲む使い方)の対象は、電子添文で65歳以上の方、慢性の呼吸器・心臓の病気がある方、糖尿病などの代謝性疾患がある方、腎機能障害のある方とされています。肥満そのものは対象の項目に含まれていませんが、肥満に伴って糖尿病がある方などは対象になりえます。予防投与は健康保険の対象外(自費)です。詳しくはインフルエンザ予防薬についてをご覧ください。

6. かかったら|受診の流れと、すぐ受診すべきサイン

CDCは、重症化しやすい方がインフルエンザにかかった、またはその疑いがある場合には、できるだけ早く抗インフルエンザ薬で治療することをすすめています。抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内に始めると効果が高いとされるため、高度肥満の方や、肥満に糖尿病などの持病が重なる方は、「様子を見る」より早めの受診をおすすめします。

STEP 1 発熱したら、来院前に電話または当日WEB予約
ほかの患者さんへの感染を防ぐため、発熱していることを事前にお知らせください。
STEP 2 「体重」と「持病」を伝える
おおよその体重、糖尿病・高血圧・睡眠時無呼吸症候群などの持病、お薬手帳(肥満症や糖尿病の注射薬を含む)をお持ちください。
STEP 3 検査と、体重・持病に合わせた治療
インフルエンザ・新型コロナの検査を行い、治療薬の種類と量を決めます。必要に応じて血糖や脱水の程度も確認します。
STEP 4 水分をとり、持病の薬は医師の指示どおりに
食事がとれないときの糖尿病の薬の扱い(シックデイ)は糖尿病の人がインフルエンザにかかったらで解説しています。CPAPを使っている方は、使い方を主治医に確認しましょう。

すぐに受診・救急相談が必要なサイン

息苦しい・肩で息をしている、横になると苦しくて眠れない、唇や顔色が悪い、胸の痛みや動悸が続く、意識がもうろうとする、水分がとれない・尿がほとんど出ない、いったん下がった熱が再び上がって咳や痰が増える――こうした症状があれば、時間外でも医療機関に連絡してください。合併症全般についてはインフルエンザの合併症で解説しています。

CONSULTATION

体重が多めの方、持病のある方の発熱・咳・だるさは、早めにご相談ください

当院では、インフルエンザ・新型コロナの検査、体重や持病に合わせた治療薬の処方、採血による血糖・脱水の確認に対応しています。受診の際はお薬手帳をお持ちください。発熱中の方は、ご来院前にお電話または当日WEB予約でお知らせください。

7. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「糖尿病や肥満症の診療をしていると、『自分は持病というほどのものはない』とおっしゃる方の中に、体重や血糖、睡眠時の呼吸の問題が重なっている方が少なくありません。インフルエンザは、そうした体の余力の差が表に出やすい感染症です。ワクチンは効きにくさがあっても、毎年打つ意味があります。そして流行期を、体重や血糖を見直すきっかけにしていただければと思います。白金高輪の当院では、発熱時の診療からワクチン、肥満症・糖尿病の治療までご相談いただけます。」

8. よくある質問(FAQ)

Q1. 肥満だとインフルエンザが重症化しやすいのは本当ですか?
A. はい、高度の肥満は重症化の要因のひとつとされています。CDCはBMI 40以上の方を合併症を起こしやすい人に挙げており、2009年の新型インフルエンザでは、BMI 40以上の方の入院リスクが約4.9倍だったと報告されています。日本人は軽い肥満でも糖尿病などを起こしやすいため、持病のある方は特に注意しましょう。
Q2. 肥満の人はインフルエンザワクチンが効きにくいのですか?
A. 効きにくさを示す研究があります。接種した成人1,022人の研究では、かかった人の割合が肥満の方で9.8%、標準体重の方で5.1%でした。ただし抗体の量に差はなく、ワクチンには重症化を防ぐ役割もあります。肥満の方こそ毎年の接種がすすめられます。
Q3. BMIはいくつから注意すればよいですか?
A. 日本肥満学会の基準ではBMI 25以上が「肥満」、35以上が「高度肥満」です。BMI 25以上で糖尿病・高血圧などの健康障害がある方は、インフルエンザのときに持病が悪化しやすいため、ワクチンと早めの受診を心がけてください。
Q4. 体重が多いと、インフルエンザの薬の量は変わりますか?
A. 薬によって異なります。ゾフルーザは成人と12歳以上のお子さんで、体重80kg以上なら80mg、80kg未満なら40mgと電子添文に定められています。タミフルは成人では体重にかかわらず1回75mgを1日2回・5日間です。受診時におおよその体重をお伝えください。
Q5. 肥満だけで、家族がかかったときの予防投与を受けられますか?
A. タミフルの電子添文では、予防投与の対象は65歳以上、慢性の呼吸器・心臓の病気、糖尿病などの代謝性疾患、腎機能障害のある方とされ、肥満そのものは含まれていません。肥満に糖尿病などがある方は対象になりえます。予防投与は自費診療です。
Q6. 64歳以下でも港区の助成を受けられますか?
A. 港区の高齢者インフルエンザ定期接種は65歳以上(60〜64歳は心臓・じん臓・呼吸器・免疫の機能障害で身体障害者手帳1級の方)が対象で、肥満は対象に含まれません。64歳以下の成人は任意接種(自費)です。お子さんは生後6か月〜高校3年生相当まで区の費用助成があります。
Q7. ダイエットするとインフルエンザにかかりにくくなりますか?
A. 体重を減らすとインフルエンザにかかりにくくなる、と直接示した研究は十分ではありません。ただ、減量は血糖・血圧・睡眠時無呼吸の改善につながり、かかったときに悪化しにくい体づくりに役立ちます。流行期の急な食事制限は避け、医師と相談しながら進めましょう。
医療法人社団 五良会・正友会 理事長 五藤 良将

AUTHOR / SUPERVISOR

医療法人社団 五良会 理事長 五藤 良将(ごとう よしまさ)

  • 防衛医科大学校 医学部 卒業(27期)。防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院、自衛隊横須賀病院ほかで臨床経験を積む
  • 医療法人社団 五良会 理事長/医療法人社団 正友会 理事長/竹内内科小児科医院 院長
  • 日本内科学会 認定内科医/日本抗加齢医学会 専門医/日本糖尿病協会 登録医/日本旅行医学会 認定医
  • 日本温泉気候物理医学会 温泉療法専門医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/難病指定医
  • 所属学会:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本アレルギー学会、日本東洋医学会、日本リウマチ学会、日本外来小児科学会、日本抗加齢医学会、日本睡眠学会、日本美容内科学会、日本旅行医学会 ほか
  • 著書『あぶら落とすスープ』(アスコム)。NHK・TBS・フジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日などメディア出演多数

執筆・監修責任について

本記事は、五藤良将が公的機関の発表・国内外の診療ガイドライン・査読済み論文を確認したうえで執筆・監修しています。内容は公開時点の情報に基づくものであり、新しい知見やガイドラインの改訂があった場合は、こちらで記事を更新します。
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個々の患者さんの診断・治療に代わるものではありません。症状や治療のご判断については、必ず医師にご相談ください。記載内容について気になる点がございましたら、五良会クリニック白金高輪(03-6432-5353)までお知らせください。

9. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ CDCはBMI 40以上の高度肥満をインフルエンザの合併症を起こしやすい人に挙げている
✅ 2009年のH1N1流行では高度肥満で入院リスク約4.9倍。今季主流のA(H1N1)pdm09はその流れをくむウイルス
✅ 日本人はBMI 25以上で「肥満」。糖尿病・高血圧・睡眠時無呼吸などを伴う方は特に注意
✅ 肥満の方はワクチンの効きにくさが報告されているが、重症化を防ぐため毎年の接種がすすめられる
✅ ゾフルーザは体重80kg以上で80mg。受診時は体重・持病・お薬手帳を伝える
✅ 息苦しさ・横になれない・水分がとれないときは時間外でも受診を

10. 参考文献・出典

  1. 東京都感染症情報センター「インフルエンザの流行状況」(2026年10月15日更新・第41週まで) https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/flu/flu/
  2. 東京都感染症情報センター「東京都インフルエンザ情報」第6号(2026年10月16日発行・第41週)
  3. 東京都感染症情報センター「2026〜2027年シーズンインフルエンザHAワクチン製造株」(厚生労働省通知に基づく)
  4. CDC. People at Increased Risk for Flu Complications.
  5. Morgan OW, Bramley A, Fowlkes A, et al. Morbid obesity as a risk factor for hospitalization and death due to 2009 pandemic influenza A(H1N1) disease. PLoS One. 2010;5(3):e9694.
  6. Neidich SD, Green WD, Rebeles J, et al. Increased risk of influenza among vaccinated adults who are obese. Int J Obes. 2017(2017年6月6日オンライン公開).
  7. Maier HE, Lopez R, Sanchez N, et al. Obesity increases the duration of influenza A virus shedding in adults. J Infect Dis. 2018;218(9):1378-1382.
  8. 日本肥満学会『肥満症診療ガイドライン2022』(ライフサイエンス出版、2022年12月)
  9. ゾフルーザ錠 電子添文(2026年9月改訂 第7版)。PMDA 医療用医薬品情報
  10. タミフルカプセル75 電子添文(2024年10月改訂 第2版)。PMDA 医療用医薬品情報
  11. フルミスト点鼻液 電子添文(2026年8月改訂 第6版)。PMDA 医療用医薬品情報
  12. 港区ホームページ「令和8年度高齢者インフルエンザ予防接種」

🏥 白金高輪で診るという選択(当院が選ばれる理由)

体重や持病をふまえたワクチン接種と発熱時の診療、そしてその先の肥満症・糖尿病の治療までを、身近な場所で続けたい――そうした方のために、白金高輪の当院では次のような体制を整えています。

理由① 糖尿病内科を理事長が担当

肥満に伴いやすい糖尿病の診療を理事長が担当しています。CGM(FreeStyleリブレ2)にも対応しており、発熱時の血糖や薬の扱いもふまえて治療を考えます。

理由② 肥満症・メタボの相談に対応

健診で肥満や腹囲、メタボリックシンドロームを指摘された方のご相談に対応しています。インフルエンザが治ったあとに、体重や血糖・血圧をあらためて見直すこともできます。

理由③ 検査・採血・治療薬を一度の受診で

インフルエンザ・新型コロナの検査に対応し、必要に応じて採血で血糖や脱水の程度を確認します。予防薬は院内処方でお渡ししています。

理由④ 注射ワクチンとフルミストの両方に対応

ご本人は注射ワクチン(港区の高齢者定期接種を含む)、お子さん・10代のご家族は注射かフルミスト(2歳以上19歳未満・1回)を選べます。フルミストは入荷しており、ご予約を受け付けています。

理由⑤ 土曜・日曜・祝日も診療

土・日・祝も10:00〜15:00で診療しています(火曜休診)。入院や専門的な治療が必要と判断した場合は、専門の医療機関へご紹介します。

理由⑥ 白金高輪駅2番出口から徒歩1分

東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」2番出口から徒歩1分、港区高輪のプレミストタワー白金高輪1Fです。体調がすぐれないときも移動の負担を抑えられます。

体重や健診結果が気になる方のワクチン接種や体調のご相談は、お気軽にどうぞ。

ワクチンはWEB予約から。発熱や急な症状でお急ぎの方はお電話でご相談ください。

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