インフルエンザワクチンの副反応|腕の腫れ・発熱はいつまで?頻度と対処法、接種当日のお風呂・運動、卵アレルギーの方の接種、フルミストの鼻水との違いを理事長 五藤良将が解説【2026/27 東京都注意報・白金高輪】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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インフルエンザワクチンの副反応|腕の腫れ・発熱はいつまで?頻度と対処法、接種当日のお風呂・運動、卵アレルギーの方の接種、フルミストの鼻水との違いを理事長 五藤良将が解説【2026/27 東京都注意報・白金高輪】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

インフルエンザワクチンの副反応|腕の腫れ・発熱はいつまで?頻度と対処法、接種当日のお風呂・運動、卵アレルギーの方の接種、フルミストの鼻水との違いを理事長 五藤良将が解説【2026/27 東京都注意報・白金高輪】

インフルエンザワクチンの副反応(腫れ・発熱・卵アレルギー)

「インフルエンザワクチンを打った腕が赤く腫れて、熱を持っている」「接種した翌日に微熱とだるさが出た。これはインフルエンザにかかったのか」「卵アレルギーがあるけれど、ワクチンは打てるのか」――インフルエンザの流行が続き、ワクチン接種が増えるこの時期、ワクチンの副反応についてのご質問を多くいただきます。

結論から申し上げると、注射のインフルエンザワクチンでよくみられる副反応は、接種した部分の赤み・腫れ・痛み(10〜20%)と、発熱・頭痛・だるさ(5〜10%)で、多くは2〜3日で治まります(厚生労働省 インフルエンザQ&A)。注射のワクチンは感染力のない「不活化ワクチン」なので、ワクチンでインフルエンザにかかることはありません。一方、鼻に噴霧するフルミストでは鼻水・鼻づまりが中心です。この記事では、白金高輪(港区)の内科の立場から、副反応の頻度と続く期間、自宅での対処法、受診が必要なサイン、卵アレルギーの方の接種、まれな重い副反応の実際の報告数までを解説します。

五藤 良将

THIS ARTICLE IS WRITTEN AND SUPERVISED BY

医療法人社団 五良会 理事長 五藤 良将

日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医・日本旅行医学会認定医
この記事は五藤良将が執筆・監修し、内容に責任を持っています。

🚨 【東京都】報告数は減少に転じたものの、注意報レベルは継続しています

東京都感染症情報センターの流行状況ページ(2026年10月22日更新・第42週〔10月18日〕まで)によると、今シーズン都内で検出されたウイルス53件のうちA(H1N1)pdm09が52件、A香港型(H3)が1件、B型は0件で、学校などの臨時休業は累計733件に達しています。第42週(10月12日〜18日)の定点当たり報告数は9.16人で前週から42.3%減少しましたが、報告数10人以上の保健所管内の人口が都全体の34.77%と目安の30%を上回っており、注意報レベルの流行が続いています。例年の流行のピークは1月下旬〜3月上旬で、ワクチンは接種から効果が出るまでに約2週間かかります。
出典:東京都感染症情報センター「インフルエンザの流行状況」(2026年10月22日更新)、医療介護CBnews「都内インフル定点報告 前週比42.3%減少」(2026年10月22日、東京都公表の第42週データ)。2026年10月24日確認

1. 結論:副反応の多くは2〜3日で治まる

ワクチンの「副反応」とは、ワクチンが体の免疫を働かせる過程で起こる、望ましくない反応のことです。インフルエンザワクチンの副反応の大部分は、接種した部分の局所反応と、軽い全身反応です。厚生労働省のインフルエンザQ&A(2025年12月19日版)では、次のように説明されています。

✅ 注射のインフルエンザワクチンの副反応 3つのポイント
1. 局所反応(赤み・腫れ・痛み)は10〜20% 通常2〜3日で消えます
2. 全身反応(発熱・頭痛・寒気・だるさ)は5〜10% こちらも通常2〜3日で治まります
3. ワクチンでインフルエンザにはならない 注射のワクチンは感染力をなくした不活化ワクチンです。ただし流行期は、接種の前後にたまたま感染していることもあるため、高熱やせき・のどの痛みが続くときは受診してください

出典:厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」インフルエンザワクチンの副反応(2025年12月19日版)。2026年10月24日確認

2. よくある副反応と頻度|腕の腫れ・発熱は何%?

2026/27シーズンの国内の注射用インフルエンザHAワクチンは、A/H1N1(A/スイス/6849/2025)、A/H3N2(A/ミシガン/105/2025)、B/ビクトリア系統(B/東京/EIS13-175/2025)の3価で、皮下注射で接種します(電子添文 2026年7月改訂)。電子添文に記載された臨床試験では、副反応を細かく拾い上げて集計しているため、厚生労働省のQ&Aよりも高い数字になっています。軽い赤みまで含めると、決して珍しい反応ではないことがわかります。

副反応 成人・1回接種
(参考:他社製剤の成績)
3歳以上13歳未満・2回接種
(n=28)
続く期間の目安
赤み(紅斑) 38% 39.3% 通常2〜3日で消失
痛み 35% 32.1%
熱っぽさ(熱感)・かゆみ 熱感23%・かゆみ22% 熱感17.9%
腫れ(腫脹) 20% 17.9%
だるさ(倦怠感)・頭痛 倦怠感17%・頭痛12% 頭痛・発熱・倦怠感の記載あり 通常2〜3日で回復

出典:インフルエンザHAワクチン 電子添文(2026年7月改訂 第9版、PMDA 医療用医薬品情報)の臨床成績。成人の数値は電子添文に「参考」として掲載された他社製剤の成績。持続期間は厚生労働省Q&A(2025年12月19日版)による。2026年10月24日確認

副反応が出やすい時間帯と、腫れ方の特徴

局所の赤みや腫れは接種当日の夜〜翌日に目立ち始めることが多く、接種部位が手のひら大ほどに広がったり、熱を持ってかゆくなったりすることもあります。発熱やだるさも接種後1〜2日のうちに出ることが一般的です。腫れが大きくても、痛みが強まらず数日で引いていく場合は、多くが心配のいらない反応です。

3. 腫れ・発熱が出たときの対処法と、お風呂・運動・飲酒

軽い副反応であれば、特別な治療は必要ありません。次のような過ごし方を目安にしてください。

接種直後 30分ほどは院内か、すぐに医師と連絡がとれる場所で様子をみる
アナフィラキシーなどの急なアレルギー反応は、接種後30分以内に起こることが多いためです。
当日 入浴はしてかまいません。接種部位は強くこすらないようにしましょう。激しい運動や大量の飲酒は控え、普段どおりの生活を心がけてください。
腫れ・痛み 冷たいタオルなどで冷やし、もんだりかいたりしない。かゆみが強いときは、かきこわさないよう注意してください。
発熱・頭痛 水分をとって休む。つらいときはアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬を使ってかまいません(持病のある方、服用中のお薬がある方は医師・薬剤師にご相談ください)。
1週間 不活化ワクチンの接種後1週間は体調の変化に気をつける。気になる症状が出たら、接種した医療機関にご相談ください。

⚠️ 「副反応の熱」と「インフルエンザの熱」の見分け方

副反応の発熱は接種後1〜2日のうちに出て、2〜3日で下がるのが一般的で、せきやのどの痛みは通常伴いません。一方、今のような流行期には、接種の前後にたまたまインフルエンザや新型コロナに感染していることもあります。38℃以上の高熱が3日以上続く、せき・のどの痛み・関節の痛みが強い、ご家族や職場に感染者がいるといった場合は、副反応と決めつけずに受診して検査を受けてください。ワクチンを接種していても、インフルエンザの検査や治療は通常どおり受けられます。

CONSULTATION

接種後の腫れが引かない、熱が続く――副反応か感染か迷ったらご相談ください

当院では、診察で接種部位や全身の状態を確認し、必要に応じてインフルエンザ・新型コロナの検査を行います。他院で接種された方のご相談もお受けしています。受診の際は、可能であれば接種日とワクチンの種類がわかるもの(予診票の控えや接種済証、母子手帳など)をお持ちください。土・日・祝も10:00〜15:00で診療しています。

4. 受診が必要なサインと、まれな重い副反応の実際

すぐに受診・救急相談が必要なサイン

● 接種後まもなく(多くは30分以内)のじんましん、息苦しさ、ゼーゼーする、唇やまぶたの腫れ、ぐったりする(アナフィラキシーの疑い)
● けいれん、意識がぼんやりする、強い頭痛や繰り返す嘔吐
● 接種後数日〜数週間で、手足のしびれや力が入りにくい状態が手足の先から広がる、歩きにくい、ものが見えにくい
● あざ(紫斑)や鼻血が出やすい、白目や皮膚が黄色い
● 接種部位の腫れが日ごとに広がる、痛みが強まる、うみが出る、腫れが4日以上たっても引かない

電子添文には、頻度は不明ながら重大な副反応として、ショック・アナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎(ADEM、接種後数日〜2週間以内)、脳炎・脳症、ギラン・バレー症候群、けいれん、肝機能障害、喘息発作、血小板減少(紫斑)、血管炎、間質性肺炎などが記載されています。ただし、これらは非常にまれです。

2026年7月24日の国の審議会(副反応検討部会)に報告された2025/26シーズンの集計では、医療機関への納入量から算出した推定接種可能人数 約4,537万回分に対し、医療機関からの副反応疑い報告は78件(約0.00017%)、うち重篤35件(約0.00008%)でした。ギラン・バレー症候群は4件、ADEMは1件、アナフィラキシーは4件の報告で、これらにはワクチンとの因果関係が不明なものも含まれます。

🔬 データ:2025/26シーズンのインフルエンザワクチン副反応疑い報告
推定接種可能人数:45,370,141回分(2025年10月1日〜2026年3月31日報告分)
医療機関からの報告:78件(重篤35件・うち死亡5件。いずれも因果関係が評価できないものを含む)
製造販売業者からの報告:23件
ギラン・バレー症候群 4件/ADEM 1件/アナフィラキシー 4件
出典:第112回 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会ほか 資料2-32「インフルエンザワクチンの副反応疑い報告状況について」(2026年7月24日)。2026年10月24日確認

万一、予防接種によって健康被害が生じた場合は、定期接種(65歳以上の高齢者など)は予防接種法に基づく救済制度、任意接種は医薬品医療機器総合機構(PMDA)の医薬品副作用被害救済制度の対象となります。接種したワクチンの記録は保管しておきましょう。

5. 卵アレルギー・持病のある方は打てる?

インフルエンザワクチンは、ウイルスを発育鶏卵(ニワトリの卵)で増やして作られます。精製の過程で卵の成分はごく微量になりますが、電子添文では鶏卵・鶏肉など鶏由来の成分にアレルギーを起こすおそれのある方は「接種要注意者」とされています。これは「接種できない」という意味ではなく、医師が体調やアレルギーの程度を確認したうえで、慎重に判断して接種するという意味です。

国内では、卵アレルギーのお子さん191人(卵によるアナフィラキシーの既往7人を含む)にインフルエンザワクチンを接種し、全例で重い全身症状がみられなかったという報告があります(大谷ら、日本小児アレルギー学会誌 2015;29(5):665-675)。卵を食べると軽いじんましんが出る程度の方の多くは接種が可能ですが、卵で強いアナフィラキシーを起こしたことがある方は、事前に必ずご相談ください。

区分 当てはまる方(注射のインフルエンザワクチン)
接種を受けられない 明らかな発熱(通常37.5℃以上)がある方/重い急性の病気にかかっている方/このワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことが明らかな方
接種要注意者
(医師が慎重に判断)
鶏卵・鶏肉など鶏由来成分のアレルギー/前回の接種後2日以内に発熱や全身の発疹が出た方/けいれんの既往/心臓・腎臓・肝臓・血液の病気/免疫不全/気管支喘息・間質性肺炎などの呼吸器の病気

出典:インフルエンザHAワクチン 電子添文(2026年7月改訂 第9版)。製剤によっては保存剤としてチメロサールを含みます。2026年10月24日確認

糖尿病、心臓病、腎臓病、喘息などの持病がある方は、インフルエンザにかかったときに重症化しやすいため、むしろワクチンが勧められる方々です。「要注意者」に当てはまる方も、体調の良い日に、持病の状態を把握している医師のもとで接種を受けると安心です。前回の接種で強い腫れや発熱が出た方は、そのことを予診票に書いてお知らせください。

6. フルミスト(経鼻ワクチン)の副反応は注射と何が違う?

鼻に噴霧するフルミスト点鼻液は、弱毒化した生きたウイルスを使う経鼻弱毒生ワクチンで、2歳以上19歳未満の方が対象、左右の鼻に0.1mLずつ1回噴霧します。注射の針を使わないため腕の腫れや痛みはありませんが、ウイルスが鼻やのどで増える仕組みのため、鼻水・鼻づまりなどのかぜに似た症状が出ることがあります。

項目 注射のワクチン(不活化) フルミスト(経鼻弱毒生)
主な副反応 接種部位の赤み・腫れ・痛み、発熱・頭痛・だるさ 鼻づまり・鼻水 59.2%、せき 27.8%、のどの痛み 17.9%、頭痛 11.2%(国内臨床試験)
対象・回数 生後6か月以上。13歳未満は2回、13歳以上は1回(または2回) 2歳以上19歳未満・1回
受けられない主な方 発熱中、成分でアナフィラキシーの既往 左に加え、妊娠中、免疫機能の異常・免疫抑制治療中(ステロイド・免疫抑制剤の使用中など)
接種後の注意 接種後1週間は体調の変化に注意 ワクチンウイルスが鼻から出ることがあり、海外試験では接種25日後も検出。重い免疫不全の方との濃厚な接触は4週間ほど注意

出典:フルミスト点鼻液 電子添文(2026年8月改訂 第6版)、インフルエンザHAワクチン 電子添文(2026年7月改訂 第9版)、PMDA 医療用医薬品情報。2026年10月24日確認

フルミストの鼻症状の多くは軽く、数日で落ち着きます。喘息のあるお子さん、ゼラチンアレルギー、ご家族に妊婦さんや乳児がいる場合などの細かな注意点は、フルミスト点鼻の注意点Q&Aの記事で詳しく解説しています。

VACCINE & FLUMIST

注射が苦手なお子さんにはフルミスト、副反応が心配な方は接種前にご相談を

当院では、注射のインフルエンザワクチンと、経鼻ワクチン「フルミスト点鼻液」(2歳以上19歳未満・1回)の両方を入荷しており、ご予約を受け付けています。卵アレルギーや持病がある方、前回の接種で強い腫れや発熱が出た方は、予約時または接種前の診察でお知らせください。どちらのワクチンが合うか迷う場合も、診察でご相談いただけます。詳しくはフルミストのご案内をご覧ください。

7. 同時接種・2回接種・接種間隔と副反応

他のワクチンとの同時接種は、医師が必要と認めた場合に行うことができます。新型コロナワクチンや肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンを同じ日に接種することも可能です。同時接種の場合は、左右の腕に分けて接種するなどして、どちらの部位の反応かわかるようにします。

また、2020年10月1日から、異なるワクチンの接種間隔のルールが変わり、間隔をあける必要があるのは「注射の生ワクチン同士(27日以上)」だけになりました。注射のインフルエンザワクチン(不活化)や、生ワクチンでも注射ではないフルミストは、この制限の対象外です。ただし、前回の接種の副反応が治まり、体調が良いことを確認してから次の接種を受けましょう。

13歳未満のお子さんの注射ワクチンは2回接種(2〜4週間あけ、4週間が望ましい)です。成人の参考成績では、2回接種した場合の集計で赤み・痛みがそれぞれ50%と、1回接種より多くなっています。1回目で腫れが出たお子さんも、多くは2回目を予定どおり接種できますが、強い反応が出た場合は2回目の前にご相談ください。

出典:厚生労働省「異なる種類のワクチンを接種する際の接種間隔のルールが一部変更されます」(2020年10月1日適用)、インフルエンザHAワクチン 電子添文(2026年7月改訂 第9版)。2026年10月24日確認

なお、ワクチンを接種しても感染を完全に防げるわけではありませんが、重症化を防ぐ効果が期待できます。効果の詳しい数字はインフルエンザワクチンを打ったのにかかった?の記事、接種のタイミングはワクチンはいつ打つのがベストかの記事をご覧ください。

8. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「『去年打ったら腕がパンパンに腫れたので、今年はやめようか迷っている』というお声をよく伺います。インフルエンザワクチンの腫れや発熱の多くは、体がきちんと免疫をつくろうとしている反応で、2〜3日で治まります。一方で、インフルエンザそのものは肺炎や脳症、持病の悪化につながることがあり、都内では今も注意報レベルの流行が続いています。前回つらい副反応が出た方、卵アレルギーや持病のある方こそ、事前にご相談ください。白金高輪の当院では、注射のワクチンとフルミストの両方をご用意し、接種後の体調の変化についても診察でご相談をお受けしています。」

9. よくある質問(FAQ)

Q1. インフルエンザワクチンの腕の腫れはいつまで続きますか?
A. 接種部位の赤み・腫れ・痛みは接種を受けた方の10〜20%にみられ、通常2〜3日で消えます(厚生労働省Q&A)。腫れが日ごとに広がる、痛みが強まる、4日以上たっても引かない場合は受診してください。
Q2. ワクチンを打った翌日に熱が出ました。インフルエンザにかかったのですか?
A. 注射のインフルエンザワクチンは感染力のない不活化ワクチンなので、ワクチンでインフルエンザにかかることはありません。発熱・頭痛・だるさは5〜10%にみられ、通常2〜3日で治まります。ただし流行期は接種前後にたまたま感染していることもあるため、高熱が3日以上続く、せきやのどの痛みが強い場合は受診して検査を受けてください。
Q3. 接種した日にお風呂に入ってもいいですか?運動やお酒は?
A. 入浴はしてかまいません。接種部位を強くこすらないようにしてください。接種当日の激しい運動や大量の飲酒は控え、普段どおりに過ごしましょう。
Q4. 卵アレルギーがあってもインフルエンザワクチンは打てますか?
A. 電子添文では鶏卵・鶏肉など鶏由来成分のアレルギーがある方は「接種要注意者」で、接種できないわけではありません。医師がアレルギーの程度を確認して判断します。卵で強いアナフィラキシーを起こしたことがある方は、事前に必ずご相談ください。
Q5. 副反応がつらいとき、解熱鎮痛薬を飲んでもいいですか?
A. 発熱や痛みがつらいときは、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬を使ってかまいません。持病のある方や服用中のお薬がある方、お子さんは、医師・薬剤師にご相談ください。
Q6. フルミストにも副反応はありますか?
A. あります。注射ではないため腕の腫れや痛みはありませんが、国内臨床試験では鼻づまり・鼻水が59.2%、せきが27.8%、のどの痛みが17.9%にみられました。多くは軽く数日で落ち着きます。妊娠中の方や免疫抑制治療中の方は接種できません。
Q7. ギラン・バレー症候群などの重い副反応はどのくらい起こりますか?
A. 非常にまれです。2025/26シーズンは推定約4,537万回分の接種可能人数に対し、医療機関からの副反応疑い報告は78件(約0.00017%)、ギラン・バレー症候群4件、ADEM1件で、因果関係が不明なものも含まれます。接種後数日〜数週間で手足のしびれや力の入りにくさが出た場合は、すぐに受診してください。
Q8. 前回の接種で腕が大きく腫れました。今年も打って大丈夫ですか?
A. 局所の腫れが大きかっただけであれば、多くの場合は接種できます。ただし、前回の接種後2日以内に発熱や全身の発疹が出た方は「接種要注意者」にあたるため、予診票に記入し、診察で医師にお伝えください。お子さんでは、注射が難しい場合にフルミスト(2歳以上19歳未満)を選ぶ方法もあります。
医療法人社団 五良会・正友会 理事長 五藤 良将

AUTHOR / SUPERVISOR

医療法人社団 五良会 理事長 五藤 良将(ごとう よしまさ)

  • 防衛医科大学校 医学部 卒業(27期)。防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院、自衛隊横須賀病院ほかで臨床経験を積む
  • 医療法人社団 五良会 理事長/医療法人社団 正友会 理事長/竹内内科小児科医院 院長
  • 日本内科学会 認定内科医/日本抗加齢医学会 専門医/日本糖尿病協会 登録医/日本旅行医学会 認定医
  • 日本温泉気候物理医学会 温泉療法専門医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/難病指定医
  • 所属学会:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本アレルギー学会、日本東洋医学会、日本リウマチ学会、日本外来小児科学会、日本抗加齢医学会、日本睡眠学会、日本美容内科学会、日本旅行医学会 ほか
  • 著書『あぶら落とすスープ』(アスコム)。NHK・TBS・フジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日などメディア出演多数

執筆・監修責任について

本記事は、五藤良将が公的機関の発表・国内外の診療ガイドライン・査読済み論文を確認したうえで執筆・監修しています。内容は公開時点の情報に基づくものであり、新しい知見やガイドラインの改訂があった場合は、こちらで記事を更新します。
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個々の患者さんの診断・治療に代わるものではありません。症状や治療のご判断については、必ず医師にご相談ください。記載内容について気になる点がございましたら、五良会クリニック白金高輪(03-6432-5353)までお知らせください。

10. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ 注射のワクチンの副反応は局所反応10〜20%・全身反応5〜10%で、多くは2〜3日で治まる
✅ 注射のワクチンは不活化ワクチンで、ワクチンでインフルエンザにはならない。高熱が3日以上続くなら感染も疑って受診を
✅ 接種当日の入浴はOK。腫れは冷やしてこすらない。激しい運動・大量の飲酒は控える
✅ 30分以内のじんましん・息苦しさ、数日〜数週間後の手足のしびれ・脱力はすぐ受診
✅ 重い副反応は非常にまれ(2025/26シーズン 医療機関報告約0.00017%)
✅ 卵アレルギーは「接種要注意者」で、多くは医師の判断で接種可能。強いアナフィラキシーの既往は事前相談を
✅ フルミストは鼻づまり・鼻水が中心(59.2%)で腕の腫れはない。2歳以上19歳未満・1回
✅ 東京都は第42週で9.16人(前週比42.3%減)だが、注意報レベルは継続

11. 参考文献・出典

  1. 東京都感染症情報センター「インフルエンザの流行状況(東京都 2026-2027年シーズン)」(2026年10月22日更新・第42週まで) https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/flu/flu/
  2. 医療介護CBnews「都内インフル定点報告 前週比42.3%減少」(2026年10月22日、東京都公表の第42週データ)
  3. 厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」(2025年12月19日版)インフルエンザワクチンの副反応
  4. インフルエンザHAワクチン 電子添文(2026年7月改訂 第9版)、PMDA 医療用医薬品情報
  5. フルミスト点鼻液 電子添文(2026年8月改訂 第6版)、PMDA 医療用医薬品情報
  6. 第112回 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会/第4回 薬事審議会 医薬品等安全対策部会 安全対策調査会 資料2-32「インフルエンザワクチンの副反応疑い報告状況について」(2026年7月24日)
  7. 厚生労働省「異なる種類のワクチンを接種する際の接種間隔のルールが一部変更されます」(2020年10月1日適用)
  8. 大谷清孝, 藤本まゆ. 鶏卵アレルギーと接種量が増量となったインフルエンザワクチンの安全性に関する検討. 日本小児アレルギー学会誌. 2015;29(5):665-675.

🏥 白金高輪で診るという選択(当院が選ばれる理由)

副反応が心配な方も、接種前の相談から接種後の体調の変化まで一か所で。白金高輪の当院では、次のような体制でインフルエンザワクチンの接種を行っています。

理由① 注射のワクチンとフルミストの両方を入荷

注射のインフルエンザワクチンと、経鼻ワクチン「フルミスト点鼻液」(2歳以上19歳未満・1回)の両方を入荷しており、ご予約を受け付けています。診察で年齢や体質を確認し、どちらが合うかご相談いただけます。

理由② 持病のある方の接種を内科医が判断

糖尿病内科は日本糖尿病協会登録医の理事長が担当し、日本内科学会認定内科医が在籍しています。喘息・心臓病・腎臓病などの持病や、服用中のお薬を確認したうえで接種します。

理由③ 接種後の発熱も検査で確認できる

接種後に熱が続くときは、診察のうえでインフルエンザ・新型コロナの検査を行い、副反応か感染かを確認します。他院で接種された方のご相談もお受けしています。

理由④ 土・日・祝も診療、白金高輪駅2番出口から徒歩1分

土・日・祝も10:00〜15:00で診療しています(火曜休診)。東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」2番出口から徒歩1分、港区高輪のプレミストタワー白金高輪1Fです。接種翌日に様子をみせに来ていただくのにも便利な立地です。

理由⑤ 接種部位の皮膚トラブルは2F皮膚科とも連携

同じ建物の2Fには皮膚科・形成外科があります。接種部位のかぶれや皮膚の症状が長引く場合など、必要に応じて連携して診療します。

副反応が心配な方も、まずはご相談ください。流行のピーク前のワクチン接種をおすすめします。

ワクチンのご予約はWEB予約から。接種後の体調の変化でお急ぎの方はお電話でご相談ください。

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〜
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