インフルエンザが治ったのにだるい・疲れが取れないのはなぜ?倦怠感はいつまで続くか、仕事・運動再開の目安と受診が必要なサイン(心筋炎・貧血・甲状腺)を理事長 五藤良将が解説【2026/27 東京都注意報・白金高輪】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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インフルエンザが治ったのにだるい・疲れが取れないのはなぜ?倦怠感はいつまで続くか、仕事・運動再開の目安と受診が必要なサイン(心筋炎・貧血・甲状腺)を理事長 五藤良将が解説【2026/27 東京都注意報・白金高輪】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

インフルエンザが治ったのにだるい・疲れが取れないのはなぜ?倦怠感はいつまで続くか、仕事・運動再開の目安と受診が必要なサイン(心筋炎・貧血・甲状腺)を理事長 五藤良将が解説【2026/27 東京都注意報・白金高輪】

インフル後のだるさを徹底解説

「熱は下がったのに、体が重くて仕事に集中できない」「インフルエンザが治って1週間たつのに、階段で息が切れる」「子どもは元気になったのに、看病していた自分だけ疲れが抜けない」――インフルエンザの流行が続くこの時期、治ったあとのだるさ(倦怠感)についてのご相談が増えています。

結論から申し上げると、インフルエンザのあとのだるさは、多くの場合1〜2週間で少しずつ軽くなります。ただし、米国の前向き研究では発症から4週間たっても約2割の人に倦怠感が残っていたと報告されており、「すぐに元どおり」にならないのは珍しいことではありません。一方で、だるさに動悸・息切れ・胸の痛みが加わる、2〜4週間たってもよくならない、むしろ悪くなるといった場合は、心筋炎、肺炎、貧血、甲状腺の病気、血糖の悪化などが隠れていないか確かめる必要があります。この記事では、白金高輪(港区)の内科の立場から、回復の目安、仕事や運動を再開するタイミング、そして受診が必要なサインを解説します。

五藤 良将

THIS ARTICLE IS WRITTEN AND SUPERVISED BY

医療法人社団 五良会 理事長 五藤 良将

日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医・日本旅行医学会認定医
この記事は五藤良将が執筆・監修し、内容に責任を持っています。

🚨 【東京都】インフルエンザは注意報レベルが続き、回復期の方も増えています

「東京都インフルエンザ情報」第6号(2026年10月16日発行・第41週〔10月5日〜11日〕)によると、都内のインフルエンザの定点当たり報告数は15.88人(前週15.87人、注意報基準10.00人)で、31保健所のうち27保健所が10.00人を上回り、町田市保健所は警報基準(30.00人)も超えました。みなと保健所管内は12.33人です。東京都感染症情報センターの流行状況ページ(2026年10月15日更新)では、今シーズン都内で検出されたウイルス53件のうちA(H1N1)pdm09が52件、A香港型(H3)が1件、B型は0件、学校などの集団感染事例は1,092件、臨時休業は571件にのぼります。8月末に始まった流行で、すでに「治ったあと」の段階にいる方も多くなっています。
出典:東京都感染症情報センター「インフルエンザの流行状況」(2026年10月15日更新)、「東京都インフルエンザ情報」第6号(2026年10月16日発行)。2026年10月22日確認

1. 結論:だるさは「1〜2週間で軽くなる」のが一般的

インフルエンザの高熱は、多くの場合3〜5日ほどで下がります。ところが、熱が下がった時点で体力がすぐに戻るわけではありません。米国疾病予防管理センター(CDC)も、多くの人は数日から2週間未満で回復すると説明していますが、これは「寝込むほどのつらさ」がおさまるまでの目安で、疲れやすさはもう少し尾を引くことがあります。

2026年7月にBMC Infectious Diseases誌に掲載された米国の前向き研究(2024/25シーズンに検査でインフルエンザと確定した成人724人、平均42歳)では、発症初日には約8割が中等度以上の倦怠感を訴え、7日目には中等度以上の倦怠感は約8%まで減りました。それでも4週目の時点で、軽いものも含めると約19%の人に倦怠感が残っていたと報告されています。つまり、「強いだるさ」は1週間ほどで大きく軽くなり、「なんとなく疲れやすい」状態がしばらく尾を引く、というのがよくある経過です。

✅ 様子を見てよいだるさの特徴
✔ 熱は下がり、ぶり返していない
✔ だるさは日ごとに少しずつ軽くなっている
✔ 食事と水分がとれていて、トイレの回数も普段どおり
✔ 安静にしていれば息苦しさや動悸はない
この4つがそろっていれば、回復の途中であることが多いと考えられます。焦らずに体を休めてください。

2. なぜ治ったあともだるいのか

インフルエンザのあとのだるさには、いくつかの理由が重なっています。

(1) 体の炎症が落ち着くまでに時間がかかる

ウイルスと戦うために、体の中では炎症をおこす物質(サイトカイン)が大量に作られます。これが発熱や関節痛、強いだるさの原因です。ウイルスが減って熱が下がっても、炎症の名残りはしばらく続き、疲れやすさや集中しにくさとして感じられます。

(2) 寝込んでいた間の体力・筋力の低下

数日間ほとんど横になっていると、筋力や心肺の持久力は思った以上に落ちます。特に高齢の方は、インフルエンザをきっかけに歩く量が減り、そのまま足腰が弱ってしまう(フレイルが進む)ことがあるため注意が必要です。

(3) 食事・水分不足と睡眠不足

高熱の間は食欲が落ち、汗で水分も失われます。咳で夜に何度も目が覚める、看病で睡眠が削られる、といったことも重なると、回復は遅れます。看病していたご家族のほうが疲れが長引くのは、この理由によることが少なくありません。

(4) 持病の悪化や、新たな病気のきっかけ

感染症のストレスで血糖が上がる(糖尿病の方)、心不全や喘息が悪化する、ウイルス感染のあとに甲状腺に炎症が起こる(亜急性甲状腺炎)など、だるさの裏で別の病気が動き出していることもあります。これが「様子を見てよいだるさ」と「調べるべきだるさ」を分けるポイントです(第4章)。

3. 回復の目安|1週目・2週目・4週目

個人差は大きいものの、一般的な回復の流れを表にまとめました。「この時期にこの状態なら様子を見てよい」「この状態なら相談を」の目安としてお使いください。

時期(発症から) よくある状態 相談をおすすめする状態
〜1週目 解熱しても強いだるさ・咳・食欲低下が残る。日中も横になりたい いったん下がった熱が再び上がる、息苦しい、水分がとれない、尿が極端に少ない
2週目 日常生活はできるが疲れやすい。咳が少し残る。夕方にぐったりする だるさがまったく軽くならない・悪くなる、少し動くと動悸や息切れ、胸の痛み
3〜4週目 ほぼ元どおり。運動したときだけ以前より疲れる、という程度 仕事や家事に支障が出るほどのだるさが続く、体重減少、むくみ、寝汗、強い気分の落ち込み
4週以降 多くの方は回復。軽い疲れやすさが残る方も一部いる 1か月以上続くだるさは、一度は血液検査などで原因を確かめることをおすすめします

※表は一般的な目安で、高齢の方・持病のある方・入院が必要だった方は回復により時間がかかります。

🔬 エビデンス:「ロング・フル(長引くインフルエンザ)」はあるのか
新型コロナの後遺症が注目されるなかで、インフルエンザでも回復後に不調が続くことが改めて調べられています。
▶ 米国退役軍人の医療データを使った研究(Xie Y, Al-Aly Z ら、Lancet Infectious Diseases 2023年12月)では、季節性インフルエンザで入院した10,985人を18か月追跡し、特に肺・気道の不調が感染後も長く増えていたこと、死亡や障害の半分以上が感染から30日以降に生じていたことが報告されました。
▶ ノルウェーの全国調査(Magnus P ら、Vaccine 2015年)では、2009年の新型インフルエンザ流行期にインフルエンザと診断された人は、慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)の診断を受けるリスクが約2倍(ハザード比2.04)でした。一方、同じ研究でワクチン接種はリスクの上昇と関係していませんでした(ハザード比0.97)。
これらは主に重症例や集団全体での傾向で、インフルエンザにかかった人の多くは後遺症なく回復します。「長引く場合は放置せず確かめる」ための根拠としてご紹介しています。

4. 受診が必要なサイン|だるさに隠れた病気

「ただの疲れ」と思っていたら別の病気だった、ということもあります。次のような症状がだるさと一緒にあるときは、我慢せずに受診してください。

⚠️ すぐに受診・救急相談(#7119)が必要なサイン

● 胸の痛み・圧迫感、脈が飛ぶ・速い、横になると息苦しい(心筋炎・心膜炎のおそれ)
● 安静にしていても息苦しい、唇が紫色、いったん下がった熱が再び上がり咳や痰が増える(細菌性肺炎のおそれ)
● 意識がもうろうとする、つじつまの合わないことを言う、けいれん
● 水分がとれずほとんど尿が出ない、立ち上がると気を失いそうになる

考えられる病気 だるさ以外の手がかり 主な検査
心筋炎・心膜炎 動悸、脈の乱れ、胸の痛み、少し動くだけの息切れ、むくみ。かぜ症状の数日〜1週間後に出ることがある 心電図、血液検査(心筋のダメージを示す数値)、胸部レントゲン、心臓超音波
細菌性肺炎 熱のぶり返し、黄色や緑色の痰、息苦しさ、咳の悪化 胸部レントゲン、血液検査(炎症反応・白血球)
貧血 顔色が悪い、階段での動悸・息切れ、めまい。もともと月経が多い方・胃腸から出血がある方は要注意 血算(ヘモグロビン)、フェリチン(貯蔵鉄)
甲状腺の病気 首の前側の痛み、動悸、汗が多い、体重が減る(亜急性甲状腺炎・甲状腺機能の異常)。逆に、むくみや寒がり 甲状腺ホルモン・TSH、炎症反応
血糖の悪化 のどが渇く、尿が多い、体重が減る。糖尿病の方は感染をきっかけに血糖が上がりやすい 血糖、HbA1c、尿検査
肝機能の異常 食欲不振、吐き気が続く。ウイルス感染や解熱剤の使い方によって肝臓の数値が上がることがある AST・ALT・γ-GTPなど
気分の落ち込み・睡眠の問題 興味がわかない、眠れない・朝起きられない、2週間以上続く気分の落ち込み 問診。必要に応じて専門の医療機関と連携

インフルエンザは、肺炎や脳症のほか心筋炎を起こすことがある感染症です。心筋炎はまれですが、日本循環器学会「2023年改訂版 心筋炎の診断・治療に関するガイドライン」でも、ウイルス感染が主な原因の一つとして挙げられています。「熱が下がってから胸が苦しい」「動悸がする」という場合は、だるさのせいと決めつけず、心電図などで確かめることが大切です。合併症全体についてはインフルエンザの合併症の記事もご覧ください。

CONSULTATION

治ったはずなのにだるい、動悸や息切れがある――一度、原因を確かめませんか

当院では、診察のうえで血液検査(貧血・炎症反応・肝機能・血糖・甲状腺など)や心電図・胸部レントゲンを組み合わせ、長引くだるさの原因を調べます。インフルエンザにかかった時期と、そのときの治療内容(薬の名前など)がわかるとスムーズです。

5. 長引くだるさで行う検査

だるさの原因は、問診と診察だけではわからないことが多くあります。当院では、症状に合わせて次のような流れで確認します。

STEP 1 問診・診察
発症日、熱が下がった日、使った薬、持病と普段のお薬、睡眠・食事、体重の変化を伺い、のど・胸の音・むくみ・首(甲状腺)を診ます。
STEP 2 血液検査
血算(貧血・白血球・血小板)、炎症反応(CRP)、肝機能・腎機能、血糖・HbA1c、甲状腺ホルモン、必要に応じて鉄(フェリチン)や筋肉の数値(CK)など。
STEP 3 心電図・胸部レントゲン
動悸・胸の痛み・息切れ・咳の悪化がある方に行い、心筋炎や肺炎の手がかりを探します。
STEP 4 結果に応じた治療・紹介
貧血は原因(胃腸からの出血など)まで調べ、必要に応じて当院の血液内科外来や内視鏡検査につなげます。心臓の詳しい検査が必要な場合は、専門の医療機関へご紹介します。

健診で「貧血」「甲状腺」「血糖」を指摘されたことがある方へ

もともと軽い貧血や血糖の高さを指摘されていた方は、インフルエンザをきっかけにだるさが表に出てくることがあります。最近の健診結果をお持ちいただくと、以前との比較ができて診断に役立ちます。

6. 仕事・学校・運動はいつから?再開の目安

学校・園:法律で決まった「出席停止期間」

学校保健安全法施行規則では、インフルエンザの出席停止期間を「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」と定めています。発症した日・解熱した日は0日目と数えます。これは「ほかの人にうつさない」ための期間で、出席停止が明けても体力が戻りきっていないことは珍しくありません。体育や部活動は、本人の様子を見ながら段階的に戻しましょう。

仕事:法律上の決まりはなく、会社の規定と体調で判断

大人の出勤停止期間を一律に定めた法律はありません。多くの職場では学校の基準を参考にしています。復帰直後は、残業や出張、長時間の外回りを避け、最初の1週間は「8割の力」で働くつもりでいると、ぶり返しを防ぎやすくなります。咳が残っている間はマスクを着用しましょう。家族や職場での対応は家庭内感染と出勤再開の目安の記事で詳しく解説しています。

運動:熱・全身症状が消えてから、軽いものから少しずつ

熱や筋肉痛などの全身症状がある間の運動は控えてください。発熱中の激しい運動は、心筋炎があった場合に不整脈などの危険を高めるおそれがあるためです。目安は次のとおりです。

段階 1 解熱後〜数日:散歩・ストレッチ程度
息が上がらない強さで、10〜20分から。翌日に疲れが残らないか確認します。
段階 2 だるさが軽くなってきたら:会話できる強さの有酸素運動
早歩き・軽いジョギング・自転車など。時間を少しずつ延ばします。
段階 3 普段どおり動けるようになったら:元の強度へ
筋トレ・試合・マラソンなどは最後に。途中で動悸・胸の痛み・異常な息切れが出たら中止し、受診してください。

⚠️ 心筋炎と診断された場合は別の基準

心筋炎と診断された場合、米国心臓協会・米国心臓病学会(AHA/ACC)の競技参加に関する推奨では、3〜6か月の運動制限と、心機能・血液検査・不整脈の評価が正常化してからの復帰が求められています。運動を再開してよいかは、必ず主治医と相談してください。

7. 回復を早める過ごし方と、家族を守るワクチン

✅ 回復期の過ごし方 5つのポイント
1. 睡眠を最優先に いつもより1時間早く寝る、昼に20〜30分の短い休憩をとるのも有効です
2. 水分とたんぱく質 汗で失った水分を補い、落ちた筋肉を戻すために、肉・魚・卵・大豆製品を意識してとりましょう
3. 「動ける日」に動きすぎない 調子のよい日にたまった仕事や家事を一気に片づけると、翌日にどっと疲れが出ます
4. 持病の数値を確認 糖尿病の方は血糖、高血圧の方は血圧を、回復期にも普段どおり測ってください
5. 飲酒・喫煙は控えめに 回復を遅らせ、咳を長引かせる原因になります

今シーズン都内で検出されているウイルスはほとんどがA(H1N1)pdm09ですが、例年は冬から春にかけてA香港型(H3)やB型が流行することもあり、同じシーズンに別の型にもう一度かかることがあります。回復したご本人も、まだかかっていないご家族も、ワクチンでの備えをご検討ください。2026/27シーズンの注射ワクチンは3価(A/H1N1・A/H3N2・B/ビクトリア系統)で、インフルエンザにかかったあとでも、体調が回復していれば接種できます。

VACCINE & FLUMIST

看病で疲れる前に、ご家族のインフルエンザワクチンを

当院では、注射のインフルエンザワクチン(港区の高齢者定期接種を含む)と、経鼻ワクチン「フルミスト点鼻液」(2歳以上19歳未満・1回)の両方を入荷しており、ご予約を受け付けています。注射が苦手なお子さんのご相談もどうぞ。詳しくはフルミストのご案内、フルミスト点鼻の注意点Q&Aをご覧ください。

8. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「インフルエンザは熱が下がれば終わり、と思われがちですが、診療をしていると『治ったあとがつらかった』という声をよく伺います。だるさの多くは時間とともに軽くなりますので、まずは睡眠と食事を整え、無理をしないことが一番の薬です。一方で、だるさが2〜4週間たっても変わらない、動悸や息切れがある、という場合は、貧血や甲状腺、血糖、心臓の問題が隠れていることがあります。白金高輪の当院では、血液検査から血液内科外来・内視鏡検査まで同じ院内でつなげることができます。『この程度で受診してよいのだろうか』と迷う方こそ、一度ご相談ください。」

9. よくある質問(FAQ)

Q1. インフルエンザのあとのだるさは、いつまで続きますか?
A. 多くの方は1〜2週間で軽くなります。米国の前向き研究では、中等度以上の倦怠感は7日目に約8%まで減りましたが、4週目でも約19%の人に何らかの倦怠感が残っていました。日ごとに軽くなっていれば回復の途中と考えられます。2〜4週間たっても変わらない、悪くなる場合は受診をおすすめします。
Q2. 熱が下がったのに動悸や息切れがあります。大丈夫でしょうか?
A. 寝込んでいた後の体力低下でも起こりますが、心筋炎・肺炎・貧血などのサインのこともあります。特に胸の痛み、脈の乱れ、横になると息苦しい、安静でも息切れがある場合は早めに受診してください。心電図や血液検査、胸部レントゲンで確認できます。
Q3. だるさが続くとき、何科を受診すればよいですか?
A. まずは内科で大丈夫です。問診と血液検査(貧血・炎症反応・肝機能・血糖・甲状腺など)で原因の見当をつけ、必要に応じて血液内科・循環器内科などの専門の診療につなげます。当院では血液内科外来と内視鏡検査も院内で対応しています。
Q4. 仕事はいつから復帰できますか?
A. 大人の出勤停止期間を定めた法律はなく、多くの職場は学校の基準(発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで)を参考にしています。復帰後1週間ほどは残業や出張を控えめにし、咳が残る間はマスクを着用すると安心です。会社の規定もご確認ください。
Q5. 運動やジムはいつから再開してよいですか?
A. 熱や筋肉痛などの全身症状がなくなってから、散歩など軽い運動で始め、翌日に疲れが残らないことを確かめながら強度を上げてください。運動中に動悸・胸の痛み・強い息切れが出たら中止して受診を。心筋炎と診断された場合は3〜6か月の運動制限が推奨されています。
Q6. 栄養ドリンクやサプリメントで早く治りますか?
A. インフルエンザ後のだるさを早く治すと確かめられたサプリメントはありません。睡眠、水分、たんぱく質を含む食事が基本です。だるさの原因が鉄欠乏による貧血だった場合などは、検査で確かめたうえで治療すると改善が期待できますので、自己判断で続けるより一度検査をおすすめします。
Q7. インフルエンザにかかったあとでも、ワクチンは打ったほうがよいですか?
A. 同じシーズンに別の型(A香港型やB型など)にかかることがあるため、体調が回復していれば接種を検討してよいとされています。2026/27シーズンの注射ワクチンは3価です。2歳以上19歳未満の方は経鼻ワクチン(フルミスト)も選べます。接種の時期は診察時にご相談ください。
医療法人社団 五良会・正友会 理事長 五藤 良将

AUTHOR / SUPERVISOR

医療法人社団 五良会 理事長 五藤 良将(ごとう よしまさ)

  • 防衛医科大学校 医学部 卒業(27期)。防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院、自衛隊横須賀病院ほかで臨床経験を積む
  • 医療法人社団 五良会 理事長/医療法人社団 正友会 理事長/竹内内科小児科医院 院長
  • 日本内科学会 認定内科医/日本抗加齢医学会 専門医/日本糖尿病協会 登録医/日本旅行医学会 認定医
  • 日本温泉気候物理医学会 温泉療法専門医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/難病指定医
  • 所属学会:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本アレルギー学会、日本東洋医学会、日本リウマチ学会、日本外来小児科学会、日本抗加齢医学会、日本睡眠学会、日本美容内科学会、日本旅行医学会 ほか
  • 著書『あぶら落とすスープ』(アスコム)。NHK・TBS・フジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日などメディア出演多数

執筆・監修責任について

本記事は、五藤良将が公的機関の発表・国内外の診療ガイドライン・査読済み論文を確認したうえで執筆・監修しています。内容は公開時点の情報に基づくものであり、新しい知見やガイドラインの改訂があった場合は、こちらで記事を更新します。
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個々の患者さんの診断・治療に代わるものではありません。症状や治療のご判断については、必ず医師にご相談ください。記載内容について気になる点がございましたら、五良会クリニック白金高輪(03-6432-5353)までお知らせください。

10. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ インフルエンザ後のだるさは1〜2週間で軽くなるのが一般的。ただし4週目でも約2割に倦怠感が残るという報告も
✅ 原因は炎症の名残り・体力低下・栄養と睡眠の不足・持病の悪化など
✅ 動悸・胸の痛み・息切れ・熱のぶり返しは、心筋炎や肺炎のサイン。早めに受診を
✅ 2〜4週間たっても変わらないだるさは、貧血・甲状腺・血糖・肝機能を血液検査で確認
✅ 仕事・運動は段階的に再開。心筋炎と診断されたら3〜6か月の運動制限
✅ 東京都は第41週でインフルエンザ15.88人(注意報レベル継続)。ご家族のワクチン(注射・フルミスト)もご検討を

11. 参考文献・出典

  1. 東京都感染症情報センター「インフルエンザの流行状況」(2026年10月15日更新・第41週まで) https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/flu/flu/
  2. 東京都感染症情報センター「東京都インフルエンザ情報」第6号(2026年10月16日発行・第41週)
  3. 米国成人724人の検査確定インフルエンザ症状経過に関する前向き研究(2024/25シーズン). BMC Infectious Diseases. 2026. doi:10.1186/s12879-026-13950-y(CIDRAP News・JUCM 2026年7月15日の報道で概要を確認)
  4. Xie Y, Choi T, Al-Aly Z. Long-term outcomes following hospital admission for COVID-19 versus seasonal influenza: a cohort study. Lancet Infect Dis. 2023年12月14日オンライン公開.
  5. Magnus P, et al. Chronic fatigue syndrome/myalgic encephalomyelitis (CFS/ME) is associated with pandemic influenza infection, but not with an adjuvanted pandemic influenza vaccine. Vaccine. 2015.
  6. 日本循環器学会ほか「2023年改訂版 心筋炎の診断・治療に関するガイドライン」
  7. Maron BJ, et al. Eligibility and Disqualification Recommendations for Competitive Athletes With Cardiovascular Abnormalities: Task Force 3. AHA/ACC Scientific Statement. Circulation. 2015.
  8. CDC. Flu Symptoms & Complications/Signs and Symptoms of Flu.
  9. 学校保健安全法施行規則 第19条(出席停止の期間の基準)
  10. 厚生労働省「令和8年度(2026/27シーズン)インフルエンザHAワクチン製造株」(3価)
  11. フルミスト点鼻液 電子添文(2026年8月改訂 第6版)。PMDA 医療用医薬品情報

🏥 白金高輪で診るという選択(当院が選ばれる理由)

インフルエンザが治ったあとも続くだるさを、「疲れ」で片づけずに原因から確かめる。白金高輪の当院では、次のような体制で診療しています。

理由① 血液内科を併設し、貧血や血球の異常を院内で評価

だるさの原因として多い貧血や白血球・血小板の異常を、血液内科の専門外来と連携して調べます。

理由② 貧血の原因を胃カメラ・大腸カメラで確認

鉄欠乏性貧血の背景に胃腸からの出血が疑われる場合は、当院の内視鏡検査で原因まで確かめることができます。

理由③ 糖尿病内科は理事長が担当

感染症をきっかけにした血糖の悪化や、回復期の薬の調整を、日本糖尿病協会登録医の理事長が担当します。

理由④ 注射ワクチンとフルミストの両方に対応

大人は注射ワクチン(港区の高齢者定期接種を含む)、2歳以上19歳未満のお子さんは注射かフルミスト(1回)を選べます。フルミストは入荷しており、ご予約を受け付けています。

理由⑤ 土・日・祝も診療、白金高輪駅2番出口から徒歩1分

土・日・祝も10:00〜15:00で診療しています(火曜休診)。東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」2番出口から徒歩1分、港区高輪のプレミストタワー白金高輪1Fです。心臓の精密検査など専門的な対応が必要な場合は、専門の医療機関へご紹介します。

インフルエンザのあと、だるさや動悸が続く――気になる症状は一度ご相談ください。

血液検査やワクチンのご予約はWEB予約から。急な症状でお急ぎの方はお電話でご相談ください。

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