リンパ節の腫れ・首のしこりは様子見で大丈夫?受診の目安と血液内科での検査|悪性リンパ腫のサインも解説【白金高輪の内科】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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リンパ節の腫れ・首のしこりは様子見で大丈夫?受診の目安と血液内科での検査|悪性リンパ腫のサインも解説【白金高輪の内科】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

リンパ節の腫れ・首のしこりは様子見で大丈夫?受診の目安と血液内科での検査|悪性リンパ腫のサインも解説【白金高輪の内科】

医療法人社団五良会|理事長、竹内内科小児科医院|院長 五藤良将(糖尿病内科・感染症)

「首にしこりが触れる」「耳の下やあごの下が腫れている気がする」――そんなとき、すぐに受診すべきか、様子を見てよいのか迷われる方は多いと思います。実際、リンパ節の腫れの多くは風邪などの感染症に伴う一時的なもので、自然に小さくなります。一方で、ごく一部に悪性リンパ腫などの血液の病気が隠れていることがあり、「2週間以上続く」「だんだん大きくなる」「痛みがないのに1cmを超えている」腫れは受診が必要です。
この記事では、東京都港区・白金高輪駅徒歩1分の五良会クリニック白金高輪(内科・血液内科)が、リンパ節が腫れる仕組み、心配の少ない腫れと注意すべき腫れの見分け方、血液内科での検査の流れまでを、日本血液学会のガイドライン等の情報に基づいて解説します。

1. 結論:こんなリンパ節の腫れは受診してください

まず結論からお伝えします。リンパ節の腫れの大部分は感染症などに伴う「反応性」の一時的な腫れで、原因が治まれば数週間以内に小さくなります。かかりつけ医を受診するリンパ節腫脹のうち、悪性疾患が原因であるのは1%程度と報告されています(Fijten GH, et al. J Fam Pract. 1988;27(4):373-376.)。ただし、次のような特徴がある場合は、放置せず医療機関を受診してください。

受診をおすすめするリンパ節の腫れ

☑️ 2週間以上たっても小さくならない、またはだんだん大きくなる
☑️ 大きさが1cmを超える(鼠径部=足の付け根は1.5cm超が目安)
☑️ 痛みがないのに腫れている、硬い、動きが悪い(周囲に固定されている)
☑️ 鎖骨の上(鎖骨上窩)のリンパ節が腫れている
☑️ 発熱・寝汗・体重減少・強いかゆみなど全身症状を伴う
☑️ 複数の場所(首・わき・足の付け根など)が同時に腫れている

逆に、風邪やのどの痛みに伴って現れた痛みのある小さな腫れで、感染症の改善とともに縮小していくものは、多くの場合心配ありません。以下で詳しく見分け方を解説します。

2. リンパ節とは?なぜ腫れるのか

リンパ節は、全身に張りめぐらされたリンパ管の中継地点にある豆粒大(通常は数mm程度)の免疫の関所です。体内には数百個のリンパ節があり、細菌やウイルス、異常な細胞をせき止めて、リンパ球(白血球の一種)が攻撃する場所として働きます。首(頸部)、あごの下、耳の前後、わきの下(腋窩)、足の付け根(鼠径部)は、体表から触れやすい代表的な部位です。

リンパ節が腫れる2つのメカニズム

1. 反応性の腫れ:感染症や炎症と戦うためにリンパ球が増殖して腫れる(多くは痛みを伴い、原因が治れば縮小)
2. 腫瘍性の腫れ:リンパ球自体ががん化して増える(悪性リンパ腫など)、または他のがんが転移する(多くは痛みがなく、徐々に増大)

この2つを見分けるうえで重要なのが、「経過」「大きさ」「硬さ・痛み」「場所」「全身症状」の5つの観点です。

3. 心配の少ない腫れ(反応性リンパ節腫脹)の特徴

のどの痛みや歯の炎症、皮膚の傷などに伴って首やあごの下のリンパ節が腫れるのは、免疫が正常に働いている証拠です。次のような特徴があれば、反応性の腫れである可能性が高いと考えられます。
✅ 反応性リンパ節腫脹によくみられる特徴
・風邪・咽頭炎・歯周炎などきっかけとなる感染・炎症がある
・押すと痛みがある(急に腫れたサイン)
・やわらかく、コロコロとよく動く
・大きさはおおむね1cm以下
・感染症の改善とともに2〜3週間ほどで縮小していく

⚠️ 注意

「痛みがある=良性」「痛みがない=悪性」と単純に言い切ることはできません。あくまで総合的な判断が必要です。迷ったら受診し、医師の触診と検査で確認するのが確実です。

4. 注意が必要な腫れ:場所・大きさ・随伴症状

場所による危険度の違い

リンパ節の腫れは、どこが腫れているかによって考えるべき病気が変わります。特に鎖骨の上のくぼみ(鎖骨上窩)の腫れは、胃がんや肺がんなど内臓の悪性腫瘍の転移(左鎖骨上窩は「ウィルヒョウ転移」として知られます)や悪性リンパ腫の可能性があり、大きさにかかわらず精査の対象です。
腫れている場所 主に考えられる原因 注意度
首・あごの下(頸部) 咽頭炎・扁桃炎・歯の炎症・ウイルス感染など。持続する場合は悪性リンパ腫等も 経過観察可の場合が多いが、2週間以上続けば受診
耳の前後・後頭部 風疹・頭皮の炎症・ウイルス感染など 同上
鎖骨の上(鎖骨上窩) 内臓の悪性腫瘍の転移・悪性リンパ腫など 大きさによらず要精査
わきの下(腋窩) 腕・手の傷や感染、乳腺疾患、ワクチン接種後の一過性腫脹など 持続する場合は受診(乳腺検査も考慮)
足の付け根(鼠径部) 足・陰部の感染や炎症、性感染症など。健常者でも1.5cm程度まで触れることあり 1.5cm超・増大傾向なら受診
複数の場所が同時に 全身性のウイルス感染(EBウイルス・HIVなど)、膠原病、悪性リンパ腫など 早めに受診

大きさ・性状の目安

一般に、直径1cm以上のリンパ節は「腫大」とみなされます(鼠径部は1.5cmが目安)。加えて、「硬い」「ゴムのような弾力」「押しても動かない」「痛みがない」「数週間かけて増大する」という性状は腫瘍性の腫れを疑うサインであり、血液検査や超音波(エコー)検査による評価が必要です。

5. リンパ節が腫れる主な病気

リンパ節腫脹の原因は大きく「感染症」「免疫・炎症性疾患」「腫瘍性疾患」「その他」に分けられます。
分類 代表的な病気・状態
感染症 咽頭炎・扁桃炎・歯性感染、伝染性単核球症(EBウイルス)、風疹、猫ひっかき病、結核性リンパ節炎、HIV感染症、梅毒など
免疫・炎症性疾患 関節リウマチ・全身性エリテマトーデス(SLE)などの膠原病、サルコイドーシス、菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎)、薬剤性など
腫瘍性疾患 悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫・非ホジキンリンパ腫)、慢性リンパ性白血病、他のがんのリンパ節転移など
その他・紛らわしいもの 粉瘤(アテローム)、脂肪腫、ガングリオン、甲状腺・唾液腺の腫れなど「リンパ節ではないしこり」
このように原因は多岐にわたるため、自己判断で「ただの疲れ」と決めつけないことが大切です。特に、後述する悪性リンパ腫は早期発見により治療選択肢が大きく広がる病気です。

6. 悪性リンパ腫とは|見逃したくない「B症状」

悪性リンパ腫は、リンパ球ががん化して増殖する血液のがんの中で最も患者数の多い病気です。国立がん研究センターのがん統計によると、日本では人口10万人あたり約30人(年間およそ3万人以上)が新たに悪性リンパ腫と診断されており(2019年)、中高年以降に多いものの若い世代にも発症します。
最も多い初発症状が、痛みのないリンパ節の腫れ(無痛性リンパ節腫脹)です。加えて、次の「B症状」と呼ばれる全身症状を伴う場合は、早急な受診が必要です。

悪性リンパ腫で注意すべき「B症状」

原因不明の発熱(38℃を超える発熱が続く)
大量の寝汗(夜中に着替えが必要になるほどの盗汗)
体重減少(6か月以内に体重の10%以上)

🔬 診療の拠りどころとなるガイドライン
悪性リンパ腫を含む血液がんの診断・治療は、日本血液学会「造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版)」(2024年12月24日発行)に基づいて標準化されています。同学会からは第4版(2026年版)が2026年10月に刊行予定と公表されており、治療は年々進歩しています。悪性リンパ腫は種類(ホジキンリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫など約100種類)によって治療方針が大きく異なるため、正確な診断(リンパ節生検による病理診断)が何より重要です。

7. 血液内科での検査の流れ

「リンパ節の腫れが続いているが、何科に行けばよいかわからない」という方は、まず内科・血液内科へご相談ください。当院(東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」2番出口徒歩1分)では、毎週日曜日・木曜日に血液内科専門医による専門外来を行っており、以下の流れで評価します。
STEP 1 問診・触診
いつから・どこが・どのくらいの大きさか、痛み・発熱・寝汗・体重減少の有無、ペットとの接触歴・海外渡航歴などを確認し、リンパ節の大きさ・硬さ・可動性を触診で評価します。
STEP 2 血液検査
血算(白血球・赤血球・血小板と白血球分画)、LDH、CRP、可溶性IL-2受容体(sIL-2R)、必要に応じてEBウイルスやHIVなどの感染症検査を行います。
STEP 3 超音波(エコー)検査
リンパ節の大きさ・形・内部構造・血流パターンを評価します。痛みも被ばくもない検査で、反応性か腫瘍性かの推定に役立ちます。
STEP 4 経過観察 または 連携病院へ紹介(CT・生検)
反応性が疑われる場合は2〜4週間の経過観察で縮小を確認します。腫瘍性が疑われる場合は、CT検査やリンパ節生検(組織を採取する検査)のため、連携する基幹病院の血液内科へ速やかにご紹介します。
重要なのは、「様子を見てよい腫れか、精査すべき腫れか」を医師が早い段階で振り分けることです。当院は火曜を除き土曜・日曜・祝日も診療しているため、平日お忙しい港区・白金高輪エリアにお勤めの方も受診しやすい体制です。
リンパ節の腫れが2週間以上続いている方へ
血液内科専門外来(毎週日曜・木曜)でご相談いただけます。

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8. よくある質問(FAQ)

Q. リンパ節の腫れは何科を受診すればよいですか?
A. まずは内科(血液内科)で問題ありません。原因の多くは感染症であり、内科で血液検査・エコーまで評価できます。悪性リンパ腫などが疑われる場合は血液内科での精査となるため、血液内科のあるクリニックを受診するとスムーズです。当院1Fには血液内科専門外来(毎週日曜・木曜)があります。
Q. 痛くないリンパ節の腫れと痛いリンパ節の腫れ、どちらが心配ですか?
A. 一般的には、感染に伴う腫れは急速に腫れるため痛みを伴いやすく、悪性リンパ腫などの腫瘍性の腫れは痛みなくゆっくり増大する傾向があります。ただし例外も多く、痛みの有無だけで良悪性は判断できません。2週間以上続く腫れは痛みの有無にかかわらず受診してください。
Q. 血液検査だけで悪性リンパ腫かどうかわかりますか?
A. 血液検査(LDH・可溶性IL-2受容体など)は重要な手がかりになりますが、確定診断はできません。悪性リンパ腫の確定診断には、腫れたリンパ節を採取して顕微鏡で調べるリンパ節生検(病理診断)が必要です。当院では疑いのある方を速やかに連携病院へご紹介します。
Q. 子どもの首のリンパ節がよく腫れます。心配いりませんか?
A. 小児は感染のたびにリンパ節が反応しやすく、首に小さなリンパ節が触れること自体は珍しくありません。ただし、2cmを超える腫れ、増大し続ける腫れ、発熱や元気のなさが続く場合は小児科・内科の受診をおすすめします。当院は小児科も併設しています。
Q. 腫れたリンパ節を揉んだり温めたりしてもよいですか?
A. 強く揉むことはおすすめしません。炎症が悪化したり、正確な評価が難しくなったりする可能性があります。マッサージで「リンパの流れを良くする」ことと、病的なリンパ節の腫れは別問題です。気になる腫れは触りすぎず、大きさの変化をメモして受診時にお伝えください。
Q. 首のしこりがリンパ節かどうか、自分ではわかりません。
A. 首のしこりには、粉瘤(皮膚の袋状のできもの)、脂肪腫、甲状腺や唾液腺の腫れなど、リンパ節以外のものも多くあります。超音波(エコー)検査で多くは区別が可能ですので、自己判断せずご相談ください。

9. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「リンパ節の腫れで受診される方の多くは、幸い心配のない反応性の腫れです。しかし、ごく一部に血液の病気が隠れていることがあり、その見極めこそが私たち内科医の重要な仕事だと考えています。当院では血液内科専門医による外来を毎週日曜・木曜に設けており、血液検査からエコー、必要時の基幹病院への紹介までを一貫して行えます。『たかがしこり』と抱え込まず、2週間続く腫れはどうか一度ご相談ください。早く調べて安心する、それだけでも受診の価値は十分にあります。」

10. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ リンパ節の腫れの多くは感染症に伴う反応性で、悪性が原因なのは1%程度
「2週間以上続く」「1cm超」「痛みがない」「増大する」「鎖骨上」は受診のサイン
✅ 発熱・寝汗・体重減少(B症状)を伴う腫れは早急に受診を
✅ 悪性リンパ腫は血液がんで最多(年間約3万人以上)だが、正確な診断で治療選択肢は大きく広がる
✅ 白金高輪駅徒歩1分の当院では、血液内科専門外来(毎週日曜・木曜)で血液検査・エコーから精査紹介まで対応
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参考文献・出典
・日本血液学会「造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版)」2024年12月24日発行(第4版は2026年10月刊行予定・日本血液学会公表)
・国立がん研究センター がん情報サービス「悪性リンパ腫」がん統計(2019年罹患データ)
・Fijten GH, Blijham GH. Unexplained lymphadenopathy in family practice. J Fam Pract. 1988;27(4):373-376.
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