夏の三大こども感染症|手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱の見分け方と家庭でのケア
- 2026年6月28日
- 発熱・感染症外来
夏の三大こども感染症|手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱の見分け方と家庭でのケア
医療法人社団五良会|理事長、竹内内科小児科医院|院長 五藤良将(糖尿病内科・感染症)
「保育園でうつったみたいで、熱と発疹が出ています」——夏になると、こうしたご相談が一気に増えます。気温と湿度が上がるこの季節は、子どもの間で広がりやすいウイルス感染症、いわゆる「夏かぜ」が流行期を迎えるためです。
その代表が手足口病・ヘルパンギーナ・咽頭結膜熱(プール熱)の3つ。どれも発熱で始まることが多く、「結局どれなの?」と迷いがちです。この記事では、五良会クリニック白金高輪の小児科・アレルギー科の視点から、3つの見分け方・おうちでのケア・受診と登園再開の目安を、できるだけ実用的に整理します。

1. 夏に流行する3つの感染症
手足口病・ヘルパンギーナ・咽頭結膜熱は、いずれも夏に流行することから「夏かぜ」と総称されるウイルス感染症です。例年6月ごろから乳幼児を中心に増えはじめ、7〜8月にピークを迎えます。
手足口病とヘルパンギーナは主にコクサッキーウイルスやエンテロウイルス、咽頭結膜熱はアデノウイルスが原因です。せきやくしゃみによる飛沫、手やタオルを介した接触、便を介して広がり、保育園・幼稚園など集団生活の場でうつりやすいのが特徴です。
📅 この時期に増えています
咽頭結膜熱・手足口病・ヘルパンギーナは6月ごろから患者数が増え、夏休み前のこの時期は特に注意が必要です。
出典:厚生労働省「夏に向けた感染症の現状」、大阪市「夏かぜ(夏型感染症)」
2. まず確認したい3つのチェックポイント
受診前にあわてないために、まず次の3点を確認してみてください。これだけで、ある程度の見当がつきます。
| チェック | 見るところ | 考えられるもの |
|---|---|---|
| ① 発疹 | 手のひら・足の裏・口の中に水ぶくれがあるか | 手足口病 |
| ② のど | のどの奥にだけ水ぶくれ・潰瘍があり手足はきれいか | ヘルパンギーナ |
| ③ 目 | 目の充血・目やにを伴う高熱か | 咽頭結膜熱(プール熱) |
見分けの早道
手足に発疹があれば手足口病、手足がきれいでのどの奥だけならヘルパンギーナ、高熱と目の充血がそろえばプール熱を考えます。ただし症状だけでの判断は難しいことも多く、最終的には診察でご確認ください。
3. 手足口病
手のひら・足の裏・口の中などに、小さな水ぶくれや発疹が出る感染症です。おしり・ひざ・ひじに出ることもあります。発熱は軽いか、出ないことも少なくありません。多くは数日〜1週間ほどで自然に回復します。
口の中の水ぶくれが痛むため、食事や水分をいやがることがあります。とくに乳幼児では脱水に注意が必要です。まれに、回復後しばらくして手足の爪が一時的にはがれることがありますが、多くは自然に生えそろいます。
こんなときはすぐに受診を
高熱が続く、ぐったりして元気がない、頭を痛がる・嘔吐をくり返す、視線が合わない・けいれんがある場合は、まれな合併症(髄膜炎・脳炎など)の可能性があります。早めにご相談ください。
4. ヘルパンギーナ
突然の高熱(39℃前後)と、のどの奥にできる水ぶくれ・潰瘍が特徴です。5歳以下のお子さんに多く、手足には発疹が出ない点が手足口病との大きな違いです。
のどの痛みで食欲が落ち、機嫌が悪くなりがちです。高熱は通常2〜4日ほどで下がり、その後のどの症状も回復していきます。
⚠️ 脱水に注意
のどの痛みで水分をいやがると、高熱と相まって脱水が進みやすくなります。冷たくてのどごしのよいもの(経口補水液・麦茶・ゼリーなど)を少量ずつこまめに与えてください。
5. 咽頭結膜熱(プール熱)
アデノウイルスによる感染症で、かつてプールの水を介して広がったことから「プール熱」とも呼ばれます。実際にはプールに限らず、飛沫や接触でも広がります。
特徴は「高熱」「のどの痛み」「結膜炎(目の充血・目やに)」の3つがそろうこと。高熱が3〜5日続くことが多く、夏かぜのなかでは比較的長引く傾向があります。
回復後もしばらく感染力が残ります
アデノウイルスは症状が治まった後も便などからしばらく排出されます。トイレ後・おむつ交換後の手洗いを、回復後も2週間程度はていねいに続けることが家庭内での広がりを防ぎます。
6. おうちケアと脱水の予防
3つに共通するケアの基本は、脱水を防ぐこと・のどにやさしい食事・休養です。特効薬がないからこそ、ご家庭でのケアが回復を支えます。
| 水分 | 経口補水液・麦茶などを少量ずつこまめに。一度に多く飲ませる必要はありません。 |
| 食事 | ゼリー・プリン・おかゆなど、しみにくくのどごしのよいものを。酸味・塩気・熱いものは避けます。 |
| 熱・痛み | つらそうなら解熱鎮痛薬を使えます。月齢・体重に合うか医師・薬剤師にご確認を。 |
| 予防 | 家族はトイレ後・食事前・おむつ交換後の手洗いを徹底。タオルの共用は避けます。 |
脱水のサインを見逃さないで
おしっこの回数が極端に減る、唇や舌が乾く、泣いても涙が出ない、ぐったりして反応が鈍い——これらは脱水のサインです。当てはまる場合は早めに受診してください。
7. 受診の目安と登園再開
多くは自然に回復しますが、次のような場合は受診をおすすめします。
✔ 高熱が3〜4日以上続く、いったん下がって再び上がる
✔ ぐったりして元気がない、機嫌が極端に悪い
✔ くり返す嘔吐、強い頭痛、けいれん、意識がもうろうとする
✔ 目の充血や目やにが強い(プール熱が疑われる場合)
登園・登校の再開
手足口病とヘルパンギーナには一律の出席停止期間はなく、全身状態がよく、ふだんどおり食事がとれることがおおよその再開目安です。一方、咽頭結膜熱(プール熱)は学校保健安全法で出席停止の対象とされ、主要な症状が消えてから2日を経過するまでが基準です。園・学校の方針と医師の判断にしたがってください。
⚠️ 登園許可証について
必要書類や再開基準は園・自治体によって異なります。登園許可証の要否はあらかじめ通園先にご確認のうえ、受診時にお申し付けください。
8. よくあるご質問(FAQ)
理事長コメント
10. まとめ
✅ 発疹の場所・のど・目の3点が見分けの手がかり
✅ いずれも特効薬はなく、脱水予防・のどにやさしい食事・休養が基本
✅ 水分がとれない・高熱が続く・ぐったりは早めに受診
✅ 大人もうつるため、看病後の手洗い・タオルを分ける対策を
| 内科 | 小児科 | 消化器内科 | 血液内科 | 内視鏡 |
| 糖尿病内科 | アレルギー科 | 予防接種 | 健康診断 | 渡航医学 |
東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」2番出口 徒歩1分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00〜13:00 | ○ | 休 | ○ | ○ | ○ | 10:00 〜 15:00 |
10:00 〜 15:00 |
| 14:30〜19:00 | ○ | ○ | ○ | ○ |
休診日:火曜日/土・日・祝は10:00〜15:00(最終受付14:30)
WEB予約 前日まで |
当日WEB予約 CLINICS(当日順番) |
WEB問診 事前入力でスムーズ |
LINE 公式アカウント |
1F公式 |
電話 03-6432-5353 |
理事長 五藤 良将