【マンジャロの次はこれ!】体重28.7%減を実現した「トリプルGアゴニスト」とは?
初回公開:2026年2月26日 / 最終更新:2026年5月(経口GLP-1新薬承認・関連記事8本公開を反映)
🚨 【2026年2月〜5月の主要ニュース】肥満治療の歴史が3か月で塗り替えられました
• 2025年12月22日:経口ウゴービ(経口セマグルチド25mg)米FDA承認、米国2026年1月発売
• 2025年8月15日:FDAがウゴービを世界初のGLP-1系MASH治療薬として承認
• 2026年2月23日:CagriSemaがマンジャロとの直接対決(REDEFINE 4)で非劣性未達
• 2026年2月24日:UBT251(トリプルG)Phase 2で24週19.7%減量
• 2026年4月1日:オルフォグリプロン(Foundayo™)米FDA承認 ― 世界初の食事制限なし経口GLP-1
② GLP-1の医学 ― «痩せホルモン»の正体
③ GIPの医学 ― 知られざる第2のインクレチン
④ グルカゴンの医学 ― «脂肪を燃やす»意外な顔
⑤ 「トリプルGアゴニスト」とは? ― 3つを同時活性化
⑥ UBT251 ― 24週間で19.7%減量の衝撃
⑦ レタトルチド ― 68週間で28.7%減量、手術級の効果
⑧ 主要ダイエット薬の効果比較(2026年5月更新)
⑨ CagriSema ― マンジャロに敗れたもう一つの次世代薬
⑩ 【新規】経口GLP-1の新時代 ― オルフォグリプロン・経口ウゴービ
⑪ 【新規】GLP-1が「脂肪肝」の治療薬に
⑫ 【新規】GLP-1の心血管保護作用 ― 命を守る減量へ
⑬ 【新規】安全に治療を続けるための知識マップ
⑭ 日本での展望と今後のスケジュール
⑮ 当院でできるご対応
⑯ 理事長コメント
⑰ よくあるご質問
📚 関連記事まとめ(医療痩身ハブ:全8記事+本記事)
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1. 現在の肥満治療薬の整理 ― GLP-1からデュアルアゴニストへ
第1世代:GLP-1受容体作動薬(シングルアゴニスト)
第2世代:GIP/GLP-1デュアルアゴニスト
2. GLP-1の医学 ― 「痩せホルモン」の正体
GLP-1の多彩な生理作用
| 作用する臓器 | GLP-1の作用 |
|---|---|
| 膵臓β細胞 | 血糖依存的にインスリン分泌を促進。低血糖を起こしにくい |
| 胃 | 胃排出速度を遅延させ、満腹感を持続 |
| 脳(視床下部・孤束核) | 食欲中枢に作用し、満腹シグナルを増強。ダイエット効果の中核 |
| 心臓・血管 | 心保護作用、抗炎症作用、血圧低下 |
| 腎臓 | ナトリウム利尿作用、腎保護作用 |
3. GIPの医学 ― 知られざる第2のインクレチン
4. グルカゴンの医学 ― 「脂肪を燃やす」意外な顔
グルカゴンの3大ダイエット作用
2. 脂肪分解の促進:肝臓の脂肪酸β酸化促進・脂質合成抑制 → 体脂肪と肝脂肪の減少
3. 食欲の抑制:肝-迷走神経-視床下部軸を介した満腹シグナルの増強
5. 「トリプルGアゴニスト」とは? ― 3つのホルモンを同時活性化
| 標的ホルモン | 主な役割 | 主な作用臓器 |
|---|---|---|
| GLP-1 | 食欲抑制+胃排出遅延+インスリン分泌促進 | 脳・胃・膵臓 |
| GIP | 脂肪組織でのエネルギー代謝調節+インスリン分泌増強+骨保護 | 脂肪組織・膵臓・骨 |
| グルカゴン | エネルギー消費の増加+肝臓での脂肪分解促進 | 肝臓・褐色脂肪組織 |
6. UBT251 ― 24週間で19.7%減量の衝撃
• 投与方法:週1回皮下注射(2/4/6mgの3用量群 vs プラセボ)
• 最大用量群で24週間に平均19.7%(約17.5kg)の体重減少
• プラセボ群は2.0%(1.6kg)
マンジャロが72週かけて達成する20%減量を、UBT251はその3分の1の期間で達成しました。
7. レタトルチド ― 68週間で28.7%減量、手術級の効果
• 投与方法:週1回皮下注射(9mg・12mg vs プラセボ)
• レタトルチド12mg群:平均28.7%(約32.3kg)の体重減少
• 9mg群:26.4%
• プラセボ群:2.1%
• 12mg群の58.6%が25%以上、39.4%が30%以上の減量達成
30%以上の減量は、これまで外科手術(胃バイパス術など)でしか到達しなかったレベルです。
膝の痛みは最大75.8%改善、収縮期血圧14.0mmHg低下、CRP・中性脂肪・non-HDL-Cも有意低下。
⚠️ 新たな安全性シグナル
レタトルチド12mg群でジスエステジア(異常感覚)が20.9%に報告されています。多くは軽度ですが、Phase 2試験では報告されていなかった新規シグナルとして注目されています。また「体重が減りすぎた」ことによる治療中止も含まれていました。
8. 主要ダイエット薬の効果比較(2026年5月更新)
| 薬剤名 | 作用機序 | 投与期間 | 最大体重減少率 | 日本での状況 |
|---|---|---|---|---|
| ウゴービ(セマグルチド注) | GLP-1単独 | 68週 | 約15% | 2024年2月発売(肥満症保険適用) |
| マンジャロ/ゼップバウンド | GLP-1+GIP(デュアル) | 72週 | 約20.9% | マンジャロは糖尿病、ゼップバウンドは肥満症で保険適用 |
| CagriSema | GLP-1+アミリン | 84週 | 約23% | 米FDA申請中、日本未承認 |
| 経口ウゴービ25mg (2025年12月22日FDA承認) |
GLP-1単独(経口) | 64週 | 約16.6% | 日本未承認 |
| Foundayo™(オルフォグリプロン) 2026年4月1日FDA承認 |
GLP-1単独(非ペプチド経口) | 72週 | 約12.4% | 日本未承認、食事制限なし |
| UBT251 | GLP-1+GIP+グルカゴン(トリプル) | 24週 | 19.7% | Phase 2段階、日本未承認 |
| レタトルチド | GLP-1+GIP+グルカゴン(トリプル) | 68週 | 28.7% | 米FDA申請2026年末予定、日本2028〜2029年見込み |
9. CagriSema ― マンジャロに敗れたもう一つの次世代薬
10. 【新規】経口GLP-1の新時代 ― オルフォグリプロン・経口ウゴービ
| 薬剤 | FDA承認日 | 特徴 |
|---|---|---|
| 経口ウゴービ25mg | 2025年12月22日 | 肥満症適応の経口GLP-1としては世界初。64週で最大16.6%減量 |
| Foundayo™(オルフォグリプロン) | 2026年4月1日 | 世界初の非ペプチド型・食事制限なし経口GLP-1。72週で12.4%減量 |
11. 【新規】GLP-1が「脂肪肝」の治療薬に
12. 【新規】GLP-1の心血管保護作用 ― 命を守る減量へ
13. 【新規】安全に治療を続けるための知識マップ
| 課題 | 解決のための関連記事 |
|---|---|
| 副作用で続けられそうにない | 【吐き気・便秘・膵炎】GLP-1製剤の副作用と対処法完全マニュアル |
| 痩せても顔がやつれて見える、力が出ない | 【マンジャロで痩せても筋肉と骨を落とさない】サルコペニア肥満予防プロトコル |
| 薬をやめたら戻りそうで不安 | 【STEP-1試験で2/3戻る】GLP-1をやめた後のリバウンド対策|減量後の維持療法5原則 |
| そもそも自己流ダイエットと医療痩身の違いを知りたい | 【医療痩身 vs 自己流ダイエット】GLP-1時代の正しい減量戦略 |
14. 日本での展望と今後のスケジュール
| 薬剤 | 今後の予定 |
|---|---|
| UBT251 | グローバルPhase 1b/2a → 2027年予定。FDA承認は早くても2029年以降 |
| レタトルチド | 2026年中にPhase 3結果7件発表。FDA申請2026年末〜2027年。米国承認2027年、日本2028〜2029年見通し |
| CagriSema | 米国承認2026年末見込み、日本未定 |
| Foundayo™(オルフォグリプロン) | 2026年4月1日米国承認済、日本承認は2028〜2029年見込み |
| 経口ウゴービ25mg | 2025年12月22日米国承認、米国2026年1月発売。日本での申請情報なし(2026年5月時点) |
15. 当院でできるご対応
☑ 1F内科:BMI・体組成評価、合併症スクリーニング、生活習慣指導
☑ 2F美容皮膚科:自費の医療痩身(GLP-1製剤、ピュアフロー、脂肪燃焼注射・点滴)
☑ ゼップバウンド・ウゴービなどの肥満症保険診療は、最適使用推進ガイドラインに基づく届出施設での処方が必要です。当院では一般的なご相談・生活習慣評価のうえ、必要時は他院連携をご提案します
⚠️ 重要なお知らせ
本記事で紹介したUBT251、レタトルチド、CagriSema、経口ウゴービ25mg、オルフォグリプロン(Foundayo™)は、現時点(2026年5月)では日本国内で処方することはできません。記事の内容は最新情報に基づきますが、今後の試験結果や規制当局の判断により状況は変わります。個人輸入は副作用救済制度の対象外となるため強く非推奨です。
16. 理事長コメント
17. よくあるご質問
参考文献
2. Novo Nordisk A/S. “CagriSema demonstrated 23% weight loss in REDEFINE 4 trial.” 2026年2月23日.
3. Eli Lilly. “Lilly’s triple agonist, retatrutide, delivered weight loss of up to an average of 71.2 lbs (TRIUMPH-4).” 2025年12月11日.
4. FDA Press Announcement. “FDA Approves First New Molecular Entity Under National Priority Voucher Program (Foundayo™ / orforglipron).” 2026年4月1日.
5. Novo Nordisk. “FDA approves Wegovy® pill, the first and only oral GLP-1 for weight loss in adults.” 2025年12月22日.
6. FDA Press Announcement. Wegovy approved for MASH. 2025年8月15日.
7. Sanyal AJ, et al. Phase 3 Trial of Semaglutide in MASH (ESSENCE). N Engl J Med. 2025;392:958-970.
8. Lincoff AM, et al. Semaglutide and Cardiovascular Outcomes in Obesity (SELECT). N Engl J Med. 2023;389:2221-2232.
9. Jastreboff AM, et al. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity (SURMOUNT-1). N Engl J Med. 2022;387:205-216.
10. 厚生労働省. チルゼパチド/セマグルチド製剤 最適使用推進ガイドライン. 令和7年.
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。臨床試験の結果や規制当局の判断により、今後状況が変わる可能性があります。
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