【FRIDAY・Yahoo!ニュース掲載】危険な「低血圧」が日本で増加中|FRIDAY監修記事の解説とJSH2025の読み方【五良会クリニック白金高輪】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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【FRIDAY・Yahoo!ニュース掲載】危険な「低血圧」が日本で増加中|FRIDAY監修記事の解説とJSH2025の読み方【五良会クリニック白金高輪】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

【FRIDAY・Yahoo!ニュース掲載】危険な「低血圧」が日本で増加中|FRIDAY監修記事の解説とJSH2025の読み方【五良会クリニック白金高輪】

医療法人社団五良会|理事長、竹内内科小児科医院|院長 五藤良将(糖尿病内科・感染症/日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医・日本旅行医学会認定医)

📰 【メディア掲載のお知らせ】FRIDAYデジタル/Yahoo!ニュースに監修記事が掲載されました

2026年5月7日配信のFRIDAYデジタル「【専門医が解説】失神、心筋虚血、腎機能低下…命にかかわる危険な「低血圧」が日本で増加している理由」に、当院理事長 五藤良将が取材協力・監修者として掲載されました。同日Yahoo!ニュースにも転載され、多くの反響をいただいております。

本記事では、誌面では伝えきれなかったJSH2025(高血圧管理・治療ガイドライン2025)の改訂ポイントSPRINT試験INTERSTROKE研究のエビデンスを踏まえ、「下げすぎ」のリスクと正しい血圧管理の考え方を専門医の視点から詳しく解説します。

「血圧は低いほうがいい」――そう思っていませんか。確かに高血圧は脳卒中や心筋梗塞の最大の危険因子であり、近年は降圧目標がより厳格化されています。一方で診療現場では、下がりすぎた血圧によって失神・転倒・骨折・心筋虚血・腎機能低下が引き起こされるケースが確実に増えています。
私が専門医として警鐘を鳴らしたのも、まさにこの点です。本記事では、なぜ日本で「危険な低血圧」が増えているのかどんな症状に注意すべきかどこまで下げるのが安全なのかを、最新ガイドラインと国際的エビデンスに基づいて解説します。

1. FRIDAY・Yahoo!ニュース掲載記事の概要

2026年5月7日配信のFRIDAYデジタル記事は、お昼の情報番組『ミヤネ屋』(日本テレビ系)の生放送中、レギュラーコメンテーターを務める弁護士の方が呂律困難となり退出した出来事を端緒に、「低血圧」が見過ごされてきた疾患であることを正面から取り上げたものです。
私(五藤良将)はこの記事で、「血圧低下は脳・心臓・腎臓への血流が不足する危険な状態。失神・転倒、最悪の場合は命に関わる」とコメントし、「少し休めば治る」と軽視されがちな低血圧について、医療現場での見方を解説しました。

掲載元・配信先

FRIDAYデジタル(講談社)2026年5月7日配信
Yahoo!ニュース(同日転載)
● 記事タイトル:【専門医が解説】失神、心筋虚血、腎機能低下…命にかかわる危険な「低血圧」が日本で増加している理由

2. 「血圧は低いほうがいい」という誤解

「高い血圧は危険、低いぶんには問題ない」――これは患者さんの間でも、ときに医療従事者の間でも根強い誤解です。確かに収縮期血圧が極端に高い方の心血管リスクは大きく、近年の予防医学の流れはより厳格な血圧管理へと向かっています。
しかし臨床現場では、下がりすぎた血圧こそ救急対応が必要になるケースが少なくありません。下がりすぎた血圧は脳・心臓・腎臓への血流を減らし、失神・転倒・骨折・心筋虚血・急性腎障害という形で命に関わる事態を招きます。

⚠️ 注意

血圧治療は「数字だけ追って下げる」ものではありません。有害事象が出ない範囲で、個別に最適な目標値を設定することが2025年以降の世界的な潮流です。

3. なぜ日本で「危険な低血圧」が増えているのか

FRIDAYの取材で私が指摘したのは、以下の3つの構造的要因が同時に進行しているという現状です。

(1) 降圧目標がさらに厳格化された(JSH2025)

2025年8月、日本高血圧学会は『高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)』を6年ぶりに発刊しました。最大の改訂ポイントは、全年齢で原則130/80mmHg未満を目標とするという統一です。前版では75歳以上の高齢者は140/90mmHg未満が目標でしたが、これが原則として撤廃されました。

(2) 多剤併用と新規降圧効果薬の重ね使い

高齢者では複数の生活習慣病を抱えることが多く、降圧薬が3〜4剤併用となるケースは珍しくありません。さらに近年は糖尿病治療薬のSGLT2阻害薬が広く使われ、これは血圧も2〜5mmHg程度下げます。利尿薬と組み合わさると、夏場の発汗・脱水と相まって思わぬ低血圧を招くことがあります。

(3) 高齢化と自律神経機能の低下

加齢に伴い、立ち上がった瞬間に血圧を保つ自律神経の働き(圧受容体反射)が鈍くなります。起立性低血圧は75歳以上で20%以上に認められるとされ、転倒・骨折の重要な要因です。降圧薬の効きすぎはこの傾向をさらに助長します。

4. 低血圧が招く3つの臓器障害(脳・心・腎)

血圧は単なる数値ではなく、全身の臓器に血液を届けるための圧です。下がりすぎると以下の3臓器に直接的なダメージが出ます。
標的臓器 起こりうる病態 具体的な症状・帰結
脳血流低下・脳虚血 めまい、ふらつき、失神、転倒、頭部外傷、認知機能の急性低下
心臓 冠動脈血流低下・心筋虚血 胸痛、狭心症発作、無症候性心筋虚血、急性心不全(とくに拡張期60mmHg未満で危険)
腎臓 腎血流低下・急性腎障害(AKI) クレアチニン上昇、eGFR低下、慢性腎臓病(CKD)の進行加速、入院

特に危険な「拡張期60mmHg未満」

心臓の冠動脈は拡張期に栄養されます。拡張期血圧が60mmHg未満になると冠血流が不足し、狭心症や無症候性心筋虚血を誘発する可能性が指摘されています。降圧治療中の方で胸の違和感が出た場合は、医師に相談してください。

5. JSH2025の改訂ポイント:全年齢130/80mmHg未満へ

日本高血圧学会の最新ガイドライン『高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)』は、2025年8月29日に発刊されました。名称が「治療」から「管理・治療」に変わったことに、すでに大きな思想転換が表れています。

主な改訂4点

項目 JSH2019まで JSH2025
降圧目標 75歳未満:130/80未満
75歳以上:140/90未満
全年齢で原則130/80未満
β遮断薬の位置付け 第一選択から外れていた 心不全合併などで第一選択に復活
早期介入 段階的アプローチ 高リスク者にはより早期からの薬物治療を推奨
治療アプリ 記載なし 高血圧治療補助アプリの位置付けを記載

「下げすぎない」配慮も明記

JSH2025は「全年齢130/80未満」を打ち出した一方で、過降圧による有害事象への注意もこれまで以上に明確に記載しています。具体的には以下が挙げられています。

JSH2025が注意を促す「過降圧の有害事象」

● めまい・ふらつき・立ちくらみ・倦怠感
● 症候性低血圧、起立性低血圧、食後低血圧
● 失神・転倒・骨折
● 急性腎障害(AKI)
● 高カリウム血症などの電解質異常
出典:日本高血圧学会『高血圧管理・治療ガイドライン2025』2025年8月29日発刊

高齢者・フレイル(虚弱)の方では、主治医と相談しながら段階的に目標を目指すことが推奨されており、「数字だけを追って転倒や腎障害を増やさない」ことが大前提となっています。

6. SPRINT試験が示した「強化降圧」の効果と副作用

🔬 エビデンス:SPRINT試験(NEJM 2015 / 2021)
心血管リスクのある50歳以上9,361名を、収縮期血圧の目標を120mmHg未満(強化群)または140mmHg未満(標準群)に無作為化。

● 強化群では心筋梗塞・心不全・脳卒中などの主要心血管イベントが24%減少
● 全死亡が27%減少
● 一方、強化群では有害事象も増加:低血圧(3.4% vs 2.0%)、失神(3.5% vs 2.4%)、急性腎障害(3.8% vs 2.3%)、電解質異常
● 75歳以上では低血圧・失神・転倒のリスクがさらに高い
出典:SPRINT Research Group. N Engl J Med. 2015;373:2103-2116. / Final Report. N Engl J Med. 2021;384:1921-1930.

SPRINT試験は「血圧をより低く管理することの心血管予防効果」を強く示した一方で、低血圧・失神・急性腎障害という副作用も同時に増えることを明らかにした重要な研究です。JSH2025が「全年齢130/80」を打ち出しつつ「過降圧の注意」を明記しているのは、まさにこの両面性を反映しているのです。
✅ SPRINTからの実践的な教訓
厳格な降圧で恩恵を受けるのは心血管リスクが高く、適切にモニタリングされている人。一方、失神・腎障害のリスクがある高齢者では数字だけを追わず、立ちくらみ・倦怠感・血液検査の異常を見ながら段階的に目標を目指すことが安全です。

7. INTERSTROKE研究:脳卒中の最大要因はやはり高血圧

🔬 エビデンス:INTERSTROKE研究(Lancet 2016)
32か国・約27,000人を対象とした症例対照研究。脳卒中の90.7%が以下の修正可能な10の危険因子で説明可能と報告。

第1位:高血圧(人口寄与危険割合 47.9%)― 単独で脳卒中の約半分を占める
第2位:運動不足(35.8%)/第3位:脂質異常(26.8%)/第4位:不健康な食事(23.2%)
第5位:腹部肥満(18.6%)/第6位:心理社会ストレス(17.4%)/第7位:喫煙(12.4%)
第8位:心疾患(9.1%)/第9位:飲酒(5.8%)/第10位:糖尿病(3.9%)
出典:O’Donnell MJ, et al. INTERSTROKE. Lancet. 2016;388(10046):761-775.

INTERSTROKEが教えてくれるのは、「やはり高血圧の管理は脳卒中予防の最重要ポイント」ということです。低血圧の危険を語ることは、決して「高血圧は放置していい」という意味ではありません。むしろ、「治療すべきは治療し、しかし下げすぎは避ける」という両立が必要なのです。

エビデンスの統合的読み解き

INTERSTROKEは「血圧を下げる意義」を、SPRINTは「下げすぎたときに起こること」を、JSH2025は「両者をどう個別最適化するか」を提示しています。三者を統合的に理解することが、現代の血圧管理の基本です。

8. 危険な低血圧のサイン:見逃してはいけない症状

「ちょっと立ちくらみがする程度」と片付けてはいけません。以下の症状が出たら、低血圧による臓器虚血のサインかもしれません。

🚨 受診を急ぐべき症状

失神・意識消失(数秒でも危険、頭部外傷・骨折のリスク)
呂律困難・片麻痺・視野障害(脳卒中との鑑別が必要)
胸痛・冷汗・動悸(心筋虚血の可能性)
急な乏尿・浮腫(急性腎障害の可能性)
立ち上がった瞬間の強いふらつき(収縮期20mmHg以上の低下=起立性低血圧)

低血圧が起こりやすいタイミング

起立時 起立性低血圧:寝た状態・座位から立ち上がった直後(朝・トイレ後・入浴後に多い)
食後 食後低血圧:食後30〜60分(高齢者で多く、消化のため腸管に血流が集まる)
夏場・脱水時 大量発汗、下痢、利尿薬・SGLT2阻害薬服用中の脱水で誘発
入浴後 血管拡張+発汗で血圧低下、ヒートショックの一因
服薬直後 降圧薬・α遮断薬・前立腺薬・抗うつ薬・抗パーキンソン薬で誘発

9. 自分でできる対策と受診の目安

家庭でできるセルフチェックと予防

STEP 1 家庭血圧を「朝・夜」に測る
朝は起床1時間以内・排尿後・服薬前。夜は就寝前。座位1〜2分安静後に2回測定。
STEP 2 上下の差・症状を記録
収縮期100mmHg未満が頻発、または立位で20mmHg以上下がる場合は要相談。
STEP 3 立ち上がりはゆっくり、水分を確保
布団・椅子からは「足首を動かす→端座位30秒→立ち上がる」の3段階。夏場は水分1.5L以上。
STEP 4 気になる症状はメモして受診
「いつ・どんな状況で・何分続いたか・服用薬の時間」を記録すると診断がスムーズです。

⚠️ 自己判断で降圧薬を中止しない

「血圧が低めだから」という理由で降圧薬を勝手に中止すると、リバウンドで急激な血圧上昇・脳出血を起こすことがあります。必ず医師に相談してから減量・中止を判断してください。

10. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「FRIDAY・Yahoo!ニュースの取材で繰り返しお伝えしたのは、『血圧治療は数字をゴールにしない』ということです。JSH2025で目標は厳しくなりましたが、それは『早期に介入してより低リスクへ導く』という前向きな改訂であり、決して『誰でも一律に130/80に押し下げてよい』という意味ではありません。

当院では家庭血圧と症状、腎機能・電解質を必ず一緒に確認しながら、お一人おひとりに最適な目標値を設定しています。立ちくらみ・倦怠感・むくみなど『数字に出にくい違和感』こそ、ぜひ診察室で教えてください。糖尿病内科・血液内科・健診まで含めて全身を診る体制で、長くお付き合いできる血圧管理を一緒に考えてまいります。」

11. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ FRIDAYデジタル/Yahoo!ニュース2026年5月7日配信記事に当院理事長 五藤良将が監修者として登場
✅ 「血圧は低いほうがいい」は誤解。下がりすぎは脳・心・腎を傷害する
✅ JSH2025は全年齢130/80未満を原則化、同時に過降圧の有害事象にも明確な注意喚起
✅ SPRINT試験は強化降圧の心血管予防効果と、低血圧・失神・急性腎障害の副作用を同時に示した
✅ INTERSTROKE研究は脳卒中の最大要因が高血圧であることを再確認(人口寄与危険割合47.9%)
✅ 危険な低血圧のサインは失神・呂律困難・胸痛・乏尿・起立時のふらつき
✅ 自己判断で降圧薬を中止せず、家庭血圧と症状を持参して医師に相談を

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