HbA1cが実際の血糖値と合わないことがあります|貧血・腎性貧血・肝硬変で起こる「見かけのHbA1c」とグリコアルブミンによる補正【白金高輪の糖尿病内科】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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HbA1cが実際の血糖値と合わないことがあります|貧血・腎性貧血・肝硬変で起こる「見かけのHbA1c」とグリコアルブミンによる補正【白金高輪の糖尿病内科】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

HbA1cが実際の血糖値と合わないことがあります|貧血・腎性貧血・肝硬変で起こる「見かけのHbA1c」とグリコアルブミンによる補正【白金高輪の糖尿病内科】

医療法人社団五良会|理事長、竹内内科小児科医院|院長 五藤良将(糖尿病内科・感染症)

「健診の血糖値は高めなのに、HbA1cは正常範囲だった」「食事に気をつけているのにHbA1cだけがなぜか高い」――外来でこうしたご相談をいただくことは少なくありません。多くの方はHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)を「血糖の通信簿」として信頼しておられますが、HbA1cは一定の条件下で、実際の平均血糖値より低く出たり、高く出たりすることがあります
その最大の理由は、HbA1cが「赤血球の中のヘモグロビンにブドウ糖がどれだけ結合したか」を測る検査であり、赤血球の寿命や入れ替わりのスピードに強く影響を受けることにあります。つまり、貧血・腎性貧血・肝硬変・輸血といった血液側の事情があると、血糖そのものは変わっていなくてもHbA1cの値だけが動いてしまうのです。日本糖尿病学会『糖尿病治療ガイド2024』(文光堂、2024年11月19日発行/2026年9月時点の現行版)でも、HbA1cと平均血糖値が乖離しうる病態では血糖値によって判定することが明記されています。この記事では、糖尿病内科と血液内科の両方を備える白金高輪の内科医の視点から、HbA1cが当てにならなくなる具体的な状況と、その際に用いるグリコアルブミン(GA)という検査について、数値とともに解説します。

1. HbA1cは何を測っている検査なのか

HbA1cは、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結合した割合(%)を示す検査です。血液中のブドウ糖濃度が高いほど、また高い状態が長く続くほど、結合するブドウ糖の量は増えていきます。赤血球の寿命はおよそ120日ですので、HbA1cは過去1〜2か月の平均血糖値を反映すると説明されます(直近1か月の影響が約50%を占めるとされます)。

HbA1cが優れている点

食事の影響を受けないため、食後の採血でも評価できます
・その日の体調や一時的な高血糖に左右されにくく、長期の傾向をつかめます
・糖尿病の診断基準(6.5%以上で糖尿病型)や治療目標(合併症予防のための目標 7.0%未満)に用いられています

ここまでは多くの方がご存じの内容だと思います。問題は、この検査が「赤血球がきちんと120日生きている」という前提の上に成り立っている、という点です。

2. なぜ実際の血糖値とずれるのか|赤血球の寿命がカギ

仕組みはとてもシンプルです。赤血球は生まれてから時間が経つほど、ブドウ糖と結合する機会が増えていきます。したがって――
寿命が短い HbA1cは低めに出ます
赤血球が早く壊れる、あるいは新しい赤血球が大量に作られると、「ブドウ糖がまだあまり付いていない若い赤血球」の割合が増えるためです。
寿命が長い HbA1cは高めに出ます
赤血球の産生が落ちて入れ替わりが滞ると、「長く生きてブドウ糖が十分に付いた古い赤血球」の割合が増えるためです。
この「寿命の長短」を動かす要因の多くは、実は血液内科・腎臓・肝臓の領域にあります。糖尿病の管理を血糖の側からだけ見ていると気づけないのは、このためです。

⚠️ 注意

ここでいう「偽低値」「偽高値」とは、検査機器の故障や測定ミスという意味ではありません。測定自体は正確でも、その数値が平均血糖値を正しく代表していない状態を指します。

3. HbA1cが「低く出る」代表的な状況(偽低値)

臨床的にとくに見落としが起こりやすいのが、この偽低値のパターンです。「HbA1cが良好だから大丈夫」と安心してしまい、実際には高血糖が続いているという事態につながるためです。
状況 なぜ低く出るのか
溶血性貧血
(自己免疫性溶血性貧血など)
赤血球が寿命を待たずに壊されるため、ブドウ糖が結合する時間が短くなります。
出血・失血後
(消化管出血、月経過多、手術後)
失われた分を補うために新しい赤血球が急増し、全体として「若い赤血球」の比率が高まります。
輸血後 輸血された血球が混ざるため、ご自身の血糖状態を反映しなくなります。
鉄剤・ビタミンB12・葉酸の投与を始めた直後 治療が効いて赤血球が一斉に作られる「回復期」に入ると、若い赤血球が急増し、HbA1cは一時的に下がります。貧血治療開始から数か月間は要注意です。
腎性貧血にエリスロポエチン製剤(ESA)・HIF-PH阻害薬を使用中 造血が刺激されて赤血球の入れ替わりが速まるため、HbA1cは低めに出ます。慢性腎臓病(CKD)を合併した糖尿病の方で特に重要です。
肝硬変・脾機能亢進症 腫大した脾臓で赤血球の破壊が進み、寿命が短縮します。
血液透析中 透析による血球への機械的ストレス、失血、ESA使用などが重なり、HbA1cは平均血糖より低めに出やすいことが知られています。

見落としが起こりやすい典型例

女性で月経過多による鉄欠乏性貧血があり、鉄剤を飲み始めたところ――
・貧血は改善してヘモグロビンが上がった
・同時にHbA1cが 7.4% から 6.6% へ「改善」した
というケースでは、血糖が良くなったのではなく、若い赤血球が増えただけという可能性があります。このとき血糖値やグリコアルブミンを併せて確認しないと、必要な治療強化のタイミングを逃してしまいます。

4. HbA1cが「高く出る」代表的な状況(偽高値)

逆に、実際の血糖値よりHbA1cが高く出ることもあります。この場合は、必要のない薬の追加・増量や、不要な低血糖のリスクにつながるおそれがあります。
状況 なぜ高く出るのか
治療前の鉄欠乏性貧血 鉄が足りず新しい赤血球が十分に作られないため、古い赤血球が相対的に増え、平均寿命が延びます。
ビタミンB12欠乏・葉酸欠乏(治療前) 同じく造血が滞り、赤血球の入れ替わりが遅くなります。MCVが高い方は要確認です。
脾摘後(脾臓の摘出後) 赤血球を壊す主な場所がなくなるため、寿命が延びます。
腎不全(未治療の尿毒症状態) 造血能の低下に加え、ヘモグロビンのカルバミル化が測定に干渉することがあります。※同じ腎臓病でも、透析やESA製剤・HIF-PH阻害薬による治療が始まると造血が刺激されるため、今度は逆に低く出やすくなります。
高ビリルビン血症・高中性脂肪血症・大量飲酒 測定法によっては干渉物質として作用し、見かけ上の高値を生じることがあります。

覚え方のコツ

「貧血の治療前は高く、治療を始めると低く」と整理すると理解しやすくなります。鉄欠乏性貧血・B12欠乏いずれも、未治療では偽高値、治療開始後の回復期には偽低値に振れる、というのが基本形です。

⚠️ 高値にも低値にもなる|異常ヘモグロビン症・ヘモグロビン異常症

サラセミア、HbH症、HbF高値などではヘモグロビンの構造そのものが通常と異なるため、測定法によって実際の平均血糖より高く出ることも低く出ることもあります。国内では、小球性低色素性貧血とHbA1cの偽高値をきっかけにHbH症が診断された報告があります(糖尿病.2021;64(7):395)。原因のはっきりしない貧血とHbA1cの乖離が同時にある場合は、血液内科での精査をおすすめします。

5. HbA1cだけで判断してはいけない方のチェックリスト

以下に1つでも当てはまる方は、HbA1cだけを頼りに血糖管理を評価すると誤った判断につながるおそれがあります。健診結果や採血結果をお持ちのうえ、一度ご相談ください。
✅ 確認していただきたい項目
□ 健診で貧血(ヘモグロビン低値)を指摘されている
MCV(赤血球の大きさ)が高い、または低いと書かれている
鉄剤・ビタミンB12・葉酸の内服や注射を始めた(または最近やめた)
□ 慢性腎臓病があり、腎性貧血の治療(ESA製剤・HIF-PH阻害薬)を受けている
肝硬変・進行した脂肪肝炎(線維化を伴うもの)・脾腫を指摘されたことがある
□ 月経過多、痔、消化管出血など慢性的な出血源がある
□ 最近輸血を受けた、または大きな手術を受けた
血糖値とHbA1cの印象が合わない(血糖は高いのにHbA1cは正常、など)
□ 自己血糖測定やCGMの値と、HbA1cの評価が一致しない
🩸 「血糖値とHbA1cが合わない」と感じたら、そのままにしないでください
当院では血算・血清鉄・フェリチン・ビタミンB12・腎機能・肝機能と、グリコアルブミンを同じ採血で確認できます。健診結果をお持ちいただければ、その場で一緒に見ながらご説明します。白金高輪駅2番出口から徒歩1分、土・日・祝も診療しています。

6. グリコアルブミン(GA)とは|過去約2週間の平均血糖

HbA1cが赤血球(ヘモグロビン)の糖化を見る検査であるのに対し、グリコアルブミン(GA)は血液中のタンパク質「アルブミン」の糖化率を見る検査です。赤血球の事情に左右されないため、HbA1cが当てにならない場面での有力な代替指標になります。
項目 HbA1c グリコアルブミン(GA)
測っているもの ヘモグロビンの糖化率 アルブミンの糖化率
反映する期間 過去1〜2か月 過去約2週間(1〜3週間)
基準値 4.6〜6.2%(検査施設の基準範囲。ただし健診では5.6%以上で保健指導・精査の対象、6.5%以上が糖尿病型です) 11〜16%
影響を受ける要因 赤血球の寿命(貧血・出血・輸血・腎性貧血治療・肝硬変など) アルブミンの代謝(ネフローゼ・甲状腺疾患・肝硬変・低栄養など)
得意な場面 診断、長期の傾向把握 直近の治療効果判定、貧血合併例、妊娠中、食後高血糖の把握
🔬 目安となる関係式
一般に、GA(%) ≒ HbA1c(%) × 約3 という関係が目安とされます。たとえばHbA1c 7.0%の方であればGAは20%前後が想定されます。

ここから大きく外れる、つまりGA/HbA1c比が明らかに3より大きい、または小さいときは、①どちらかの検査が病態の影響を受けている、②血糖の変動幅が大きい(食後高血糖が目立つ)――のいずれかを疑う手がかりになります。GAは変動の速い指標であるため、食後高血糖が強い方ではHbA1cに比べて相対的に高くなる傾向があります。

7. グリコアルブミンにも落とし穴があります

GAは万能ではありません。アルブミンの代謝スピードが変わる病態では、GAのほうが平均血糖から乖離します。糖尿病性腎症でネフローゼ症候群を来している方などは、その典型です。
GAが低く出る(偽低値) GAが高く出る(偽高値)
ネフローゼ症候群(尿中へのアルブミン喪失)
甲状腺機能亢進症(代謝亢進)
肥満(アルブミン代謝回転の亢進)
・高度の熱傷、蛋白漏出性胃腸症
・ステロイド使用中(※ステロイドは血糖そのものを上げる一方でGAは低めに出るため、高血糖の見落としにとくに注意が必要です)
肝硬変(アルブミン合成低下・半減期延長)
甲状腺機能低下症(代謝低下)
・低栄養、るいそう
・一部の薬剤性

⚠️ 肝硬変では両方が動きます

肝硬変では、脾機能亢進によってHbA1cは低く、アルブミン代謝の変化によってGAは高く出る傾向があります。結果として両者が大きく乖離するため、この場合は自己血糖測定やCGMでの実測が最も信頼できます。

8. 1,5-AGとCGM|第三・第四の物差し

1,5-AG(1,5-アンヒドログルシトール)

1,5-AGは、数日〜2週間程度という最も短い期間の血糖状態、とくに尿糖が出るほどの高血糖があったかどうかを映す検査です。基準値は14.0 μg/mL以上で、HbA1cやGAと異なり数値が低いほど血糖コントロールが悪いという、向きが逆の指標である点に注意が必要です。

SGLT2阻害薬を服用中の方では使えません

SGLT2阻害薬(ジャディアンス、フォシーガ、カナグル等)は、意図的に尿から糖を排泄させる薬です。この作用によって1,5-AGも尿中へ失われるため、血糖の状態にかかわらず低値となり、指標として使えません。腎性糖尿・妊娠中・慢性腎臓病の方も同様に評価が困難です。

CGM(持続血糖モニター)

HbA1cもGAも「平均値」という一点の情報にすぎず、その裏にある血糖の振れ幅は見えません。腕にセンサーを装着して連続的に血糖(間質液中のグルコース)を記録するCGMを用いれば、実際の1日の血糖プロファイルを直接確認できます。指標同士が食い違うときの最終的な答え合わせとして、非常に有用です。当院ではCGMにも対応しています。
🩸 血液内科専門外来もご利用いただけます
HbA1cの乖離の背景に、鉄欠乏性貧血・ビタミンB12欠乏・溶血・骨髄の病気などが隠れていることがあります。五良会クリニック白金高輪では毎週日曜日・木曜日に血液内科専門医による外来を行っており、糖尿病内科と同じ採血で貧血の原因検索まで進めることができます。ご予約は 03-6432-5353 またはWEBから承ります。

9. 乖離を疑ったときの、白金高輪での進め方

STEP 1 健診結果・お薬手帳の確認
過去数年分のHbA1c・血糖値・ヘモグロビン・MCVの推移を並べます。鉄剤やESA製剤の開始時期と、HbA1cが動いた時期が一致していないかを確認します。
STEP 2 同日の採血で複数指標を同時測定
血糖・HbA1c・グリコアルブミンに加え、血算、網赤血球、血清鉄・フェリチン・TIBC、ビタミンB12・葉酸、肝機能、腎機能(eGFR)、アルブミン、甲状腺機能(TSH・FT4)などを必要に応じて組み合わせます。
STEP 3 乖離の原因を特定する
貧血が原因であれば、その貧血自体の原因検索へ進みます。鉄欠乏性貧血では、背景に消化管からの出血が隠れていることがあり、胃カメラ・大腸カメラでの精査を検討します(当院では土・日・祝も毎週実施しています)。
STEP 4 使う物差しを決めて管理を継続
HbA1cが信頼できない期間は、グリコアルブミンや自己血糖測定・CGMを主指標に切り替えます。貧血が改善して赤血球の入れ替わりが落ち着いたら、改めてHbA1cでの評価に戻します。

診断の場面では血糖値が優先されます

日本糖尿病学会『糖尿病治療ガイド2024』では、HbA1cと平均血糖値が乖離しうる病態においては血糖値によって判定するとされています。乖離が疑われる方の糖尿病の診断には、空腹時血糖値や75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)を用います。

10. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「HbA1cは非常に優れた検査ですが、赤血球という『容器』の状態に左右される検査でもあります。貧血の治療を始めた直後にHbA1cが下がったのを見て、患者さんもわれわれも一緒に喜んだものの、血糖値は実は変わっていなかった――という場面は、日常診療で決して珍しくありません。

大切なのは、数値を一つだけ見て安心も心配もしないことです。当院では糖尿病内科と血液内科を同じフロアに備え、血糖の指標と貧血の原因検索を一度の採血から同時に進められる体制をとっています。健診結果を見て『何かが噛み合わない』と感じられたら、その勘は多くの場合正しいものです。どうぞそのままお持ちください。」

11. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ HbA1cは赤血球の寿命(約120日)に依存する検査で、貧血や造血の変化で実際の平均血糖とずれることがあります
✅ 溶血・出血・輸血・鉄剤やESA製剤の使用開始後・肝硬変では低く出やすい(見落としに注意)
✅ 治療前の鉄欠乏性貧血・ビタミンB12欠乏・脾摘後・腎不全では高く出やすい(過剰治療に注意)
✅ そのようなときはグリコアルブミン(基準値11〜16%、過去約2週間、目安 GA ≒ HbA1c × 約3)が有用です
✅ ただしGAもネフローゼ・甲状腺疾患・肝硬変・肥満では乖離します。1,5-AGはSGLT2阻害薬内服中には使えません
✅ 指標が食い違うときはCGMや自己血糖測定で実測し、乖離の原因そのもの(貧血の原因検索など)にも対処することが重要です
✅ 港区・白金高輪の当院では、糖尿病内科・血液内科・内視鏡を一つの窓口で組み合わせて対応しています

12. よくあるご質問(FAQ)

Q. 血糖値は高いのにHbA1cは正常でした。糖尿病ではないということですか?
A. そうとは限りません。貧血の治療中、溶血、出血後、輸血後、肝硬変などではHbA1cが実際より低く出ることがあります。この場合、日本糖尿病学会の指針でも血糖値で判定するとされています。空腹時血糖126mg/dL以上、随時血糖200mg/dL以上などに該当する場合は、HbA1cが正常でも精査が必要です。グリコアルブミンの測定もあわせてご検討ください。
Q. 鉄剤を飲み始めたらHbA1cが下がりました。糖尿病が良くなったのでしょうか?
A. 血糖が改善した可能性もありますが、鉄剤で造血が回復し、若い赤血球が増えたことによる見かけの低下である可能性も同程度にあります。治療開始から数か月はこの影響が続きます。同時期の血糖値・グリコアルブミンと照らし合わせて判断する必要がありますので、自己判断で薬を減らすことは避けてください。
Q. グリコアルブミンは健康診断の項目に入っていますか?追加で測れますか?
A. 一般的な特定健診や職場健診の標準項目には含まれていないことがほとんどです。医療機関での保険診療において、糖尿病の診断・治療上必要と医師が判断した場合に測定します。当院では血糖・HbA1cと同じ採血で測定できますので、診察時にご相談ください。なお保険診療上、HbA1c・グリコアルブミン・1,5-AGは原則としていずれか1項目を月1回算定することとされており、2項目を同一月に算定できるのは1型糖尿病、妊娠中、薬物療法の開始から6か月以内などの場合に限られます。どちらを優先して測定するかは、病態に応じて医師とご相談のうえ決めさせていただきます。
Q. グリコアルブミンとHbA1cは、どちらを見ればよいのですか?
A. 基本はHbA1cです。ただし、①貧血や腎性貧血・肝硬変などHbA1cが乖離する病態がある、②治療を変更した直後で2週間程度の短期効果を早く知りたい、③妊娠中、④食後高血糖の程度を知りたい――といった場面ではグリコアルブミンが力を発揮します。両方を並べて見ることで、より立体的に血糖の状態を把握できます。
Q. 透析を受けています。HbA1cはあてになりませんか?
A. 血液透析中の方では、失血・ESA製剤の使用・赤血球への機械的ストレスなどが重なり、HbA1cは平均血糖値より低めに出やすいことが知られています。そのため透析患者さんの血糖管理では、グリコアルブミンや自己血糖測定・CGMが重視されます。腎臓の主治医と連携しながら指標を選ぶことが大切です。
Q. HbA1cが高いと言われましたが、貧血もあります。薬をすぐ始めるべきでしょうか?
A. まずはその貧血が治療前の鉄欠乏性貧血やビタミンB12欠乏でないかを確認することをおすすめします。これらではHbA1cが実際より高く出ることがあり、そのまま薬を増やすと低血糖のリスクが生じます。血糖値・グリコアルブミンを同時に確認し、必要であれば貧血の原因検索(消化管出血の有無を含む)を先行させたほうがよい場合があります。
Q. 受診の際は何を持っていけばよいですか?予約は必要ですか?
A. 直近および過去数年分の健康診断・人間ドックの結果(できればHbA1c・血糖値・ヘモグロビン・MCVが載っているもの)、お薬手帳、自己血糖測定の記録があればそちらもご持参ください。当院は東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」2番出口から徒歩1分、土・日・祝も10:00〜15:00に診療しております(火曜休診)。WEB予約・お電話(03-6432-5353)いずれも承ります。
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グリコアルブミン測定、持続血糖モニター(CGM)、最新の経口薬・GLP-1製剤にも対応しています。
✅ 血糖値とHbA1cの結果が噛み合わないと感じている方
✅ 貧血・腎臓病・肝臓病を合併し、血糖管理の指標に迷いがある方
✅ 健診で血糖・HbA1c高値を指摘された方
✅ 治療変更後の効果を早く確認したい方
東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」2番出口 徒歩1分/土・日・祝も診療(火曜休診)

参考文献・出典

1. 日本糖尿病学会 編・著.『糖尿病治療ガイド2024』文光堂,2024年11月19日発行(2026年9月時点の現行版).
2. 日本糖尿病学会 編・著.『糖尿病診療ガイドライン2024』南江堂,2024年5月30日発行.
3. 中村裕子ほか.不顕性溶血のためにHbA1cが低値を示した2例.糖尿病.2015;58(2):128-133.
4. HbA1c偽高値および小球性低色素性貧血よりHbH症を診断した症例報告.糖尿病.2021;64(7):395.
5. LSIメディエンス 検査項目解説「1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)」(基準値 14.0 μg/mL以上).
6. SRL総合検査案内/ファルコバイオシステムズ 臨床検査案内「グリコアルブミン」(基準値 11〜16%).
7. 日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会.『糖尿病標準診療マニュアル2026』(一般診療所・クリニック向け).
8. 日本糖尿病学会 糖尿病の分類と診断基準に関する委員会.糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告(国際標準化対応版).糖尿病.2012;55(7):485-504.

⚠️ 本記事について

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個々の診断・治療方針を示すものではありません。検査値の解釈や薬剤の調整については、必ず主治医にご相談ください。

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