「貧血」と言われたら必ず受けてほしい消化管検査|胃がん・大腸がんを見逃さないために|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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「貧血」と言われたら必ず受けてほしい消化管検査|胃がん・大腸がんを見逃さないために|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

「貧血」と言われたら必ず受けてほしい消化管検査|胃がん・大腸がんを見逃さないために

医療法人社団五良会|理事長、竹内内科小児科医院|院長 五藤良将(糖尿病内科・感染症)

健康診断や採血で「貧血」「鉄欠乏性貧血」を指摘されたとき、最も警戒しなくてはならないのが、消化管からの慢性的な出血です。特に大腸がん・胃がんは、進行するまで自覚症状がほとんどなく、貧血だけがサインということも少なくありません。

当院では、貧血の原因検索として胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー土曜・日曜・祝日を含む週6日実施し、「貧血と言われたが原因が分からない」「鉄剤を始める前に出血源を確認したい」という方の精査を一貫して行っています。本記事では、貧血で消化管検査を受けるべき方の条件、検査の種類と読み方、当院の精査フローを解説します。

鉄欠乏性貧血の治療法

1. なぜ貧血で「消化管検査」が必要なのか

鉄欠乏性貧血の原因は、大きく分けて「鉄の摂取不足」「鉄の吸収不良」「鉄の喪失(出血)」の3つです。このうち成人で最も多く、かつ命に直結する原因が「消化管からの慢性出血」です。

⚠️ 知っておきたい事実

日本人の死因第1位は「がん」で、その中でも大腸がんは女性で1位、男性で3位(国立がん研究センター2024年データ)です。大腸がんは早期では症状がほとんどありませんが、進行とともに少量ずつ便に血液が混じり、ゆっくり貧血が進行します。患者さん本人は出血に気づかず、健康診断の採血で「貧血」と指摘されて初めて発見されることが少なくありません。

「貧血だから鉄剤を飲めばいい」では危険

鉄剤治療だけを行い、出血源を放置すると次のような問題が起こります。

⚠️ 出血源を放置した場合のリスク
・鉄剤で一時的にヘモグロビンが改善しても、出血が続けば再発を繰り返す
・がんの早期発見・早期治療のチャンスを逃す
・大量出血(吐血・下血)に至るまで気づかれない
・出血量が増えると鉄剤では追いつかず、輸血や緊急手術になることがある

このため、特に成人男性・閉経後女性の鉄欠乏性貧血では、「鉄剤を始める前に内視鏡で出血源を確認する」のが各国ガイドラインの共通推奨です。

2. 男性・閉経後女性は内視鏡精査が原則

女性の場合、月経・妊娠・出産による失血が貧血の主な原因になります。一方で男性と閉経後女性には月経による失血がないため、鉄欠乏性貧血が見つかった時点で「どこかから出血している」と考えるのが基本です。

🔍 内視鏡精査が原則となる方
50歳以上の男性で鉄欠乏性貧血を指摘された方
閉経後の女性で鉄欠乏性貧血を指摘された方
月経過多が考えにくい女性(避妊リング使用中、ホルモン療法中など)
✅ 便潜血陽性と貧血を同時に指摘された方
体重減少・食欲低下・腹痛を伴う貧血
✅ 黒色便(タール便)・血便があった方
✅ 大腸がん・胃がんの家族歴がある方

これらに該当する場合、英国消化器学会(BSG)の鉄欠乏性貧血ガイドラインや、MSDマニュアルなどの標準的医学情報源で「上部・下部消化管内視鏡の両方」が推奨されています。閉経前の女性であっても、月経量が通常で貧血が説明できない場合は内視鏡精査を検討します。

3. 胃カメラで分かること(上部消化管)

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)では、食道・胃・十二指腸までの粘膜を直接観察し、出血源やがんの有無を調べます。

疾患 貧血の機序
胃がん・食道がん 腫瘍表面からの慢性的な出血。早期がんでも貧血が初発所見のことがある
胃・十二指腸潰瘍 潰瘍底からの少量持続出血。NSAIDs(鎮痛薬)服用者・ピロリ菌感染者に多い
萎縮性胃炎・ピロリ菌感染 胃酸分泌低下による鉄吸収障害。除菌で貧血が改善する症例が報告されている
食道静脈瘤 肝硬変の合併症。少量の慢性出血で貧血が進行する
胃・十二指腸の血管異形成 高齢者で見られる毛細血管異常。間欠的な出血を起こす

💡 ピロリ菌と鉄欠乏性貧血

ピロリ菌は胃粘膜の慢性炎症を引き起こし、胃酸分泌の低下や、菌自身による鉄消費を介して鉄欠乏性貧血の原因になることが分かっています。胃カメラ時に同時にピロリ菌検査を行い、陽性であれば除菌治療を併用することで、貧血の根治につながるケースがあります。

4. 大腸カメラで分かること(下部消化管)

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)では、盲腸から直腸までの大腸全長と回腸末端の一部までを観察します。鉄欠乏性貧血の原因として最も警戒すべき領域です。

疾患 貧血の機序
大腸がん 右側結腸(盲腸・上行結腸)のがんは便が液状で出血が混ざりにくく、便潜血陰性でも貧血だけが進行することがある
大腸ポリープ(大型) 2cmを超える腺腫性ポリープは出血源となる。内視鏡的に切除可能
潰瘍性大腸炎・クローン病 炎症性腸疾患(IBD)。慢性的な腸管炎症と出血、鉄吸収障害が同時に起こる
大腸憩室・血管異形成 高齢者に多い。出血と止血を繰り返し、慢性貧血の原因となる
痔核(内痔核) 出血量が多いと貧血の原因に。ただし「痔のせい」と決めつけず大腸全体の検査が必要

⚠️ 「痔だから」と決めつけない

出血と貧血を「痔のせい」と自己判断して大腸カメラを受けず、進行大腸がんが見つかるケースが後を絶ちません。40歳以降で貧血や血便があった方は、痔の有無にかかわらず必ず一度は大腸カメラを受けることをお勧めします。

5. 腹部エコー・便潜血など並行する検査

胃カメラ・大腸カメラだけで全ての出血源が分かるわけではありません。当院では以下の検査を組み合わせて、原因を網羅的に探します。

検査 分かること
便潜血検査(免疫法) 大腸からの少量出血のスクリーニング。陽性なら大腸カメラ必須
腹部エコー検査 肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓・子宮・卵巣の精査。婦人科疾患(子宮筋腫・腺筋症)の併存をスクリーニング(必要時は連携医療機関の婦人科へご紹介)
フェリチン・血清鉄・TIBC 貯蔵鉄の評価。「ヘモグロビンは正常だがフェリチンが低い」隠れ貧血の発見にも
ピロリ菌検査 胃カメラ時の生検、便中抗原、尿素呼気試験など。鉄吸収障害の原因となる
尿潜血 腎・膀胱・尿管からの慢性出血のスクリーニング

6. 「便潜血陰性」でも内視鏡が必要なケース

健康診断では便潜血検査がよく行われますが、便潜血が陰性だからといって安心できるわけではありません

⚠️ 便潜血の偽陰性が起こりやすい状況

右側結腸(盲腸・上行結腸)のがん:便がまだ液状で血液が均一に混ざるため検出されにくい
胃・十二指腸からの出血:腸管内で消化されて検出されにくい
間欠的な出血:検査日にたまたま出血していなかった
・採便後の保存状態が悪かった

このため、便潜血が陰性でも、鉄欠乏性貧血があれば内視鏡精査を強く考慮します。特に右側結腸がんは便潜血陰性で発見が遅れる代表例です。

7. 当院の内視鏡検査の特徴(土日祝・鎮静・AI)

五良会クリニック白金高輪では、貧血の原因検索に欠かせない内視鏡検査を、働く方・忙しい方が受けやすい体制で提供しています。

特徴①
土曜・日曜・祝日も検査可能
週6日体制(火曜のみ休診)。土日祝の10:00〜15:00でも胃カメラ・大腸カメラを実施。平日に休めない方の検査ハードルを下げています。
特徴②
鎮静剤で苦痛の少ない検査
ドルミカム/プロポフォールを用いた鎮静で、ほぼ眠っている間に検査が終わる体制。「胃カメラは苦しい」「大腸カメラは怖い」というハードルを下げます。
特徴③
AI内視鏡 CAD EYE Ver2.0
富士フィルムが2025年4月に提供開始したAI診断支援システム「CAD EYE Ver2.0」を導入。早期がん・ポリープの見逃しを抑え、貧血の出血源を確実に拾い上げます。
特徴④
血液内科併設で一貫診療
毎週日曜・木曜の血液内科専門外来と連携。内視鏡で出血源を確認したら、その後の鉄剤治療(フェロミア/フェインジェクト/モノヴァー)まで同じクリニック内で完結します。

8. 精査後の流れと鉄剤治療の判断

内視鏡検査の結果によって、治療方針は次のように分かれます。

パターンA 出血源が見つかった場合
がん・ポリープ・潰瘍・IBDなど。原疾患の治療(手術、内視鏡的切除、薬物治療)を優先しつつ、並行して経口鉄剤または静注鉄剤で貧血を改善。必要に応じて連携病院をご紹介します。
パターンB 明らかな出血源が見つからない場合
萎縮性胃炎やピロリ菌があれば除菌を検討。隠れ貧血(フェリチン低値)として鉄補充を行い、定期的にフォロー。半年〜1年で再評価することもあります。
パターンC 原因が消化管以外と考えられる場合
女性なら連携医療機関の婦人科へのご紹介(子宮筋腫・月経過多の精査)、腎・尿路系なら泌尿器科紹介、吸収障害が疑われればさらなる小腸検査・血液検査へ。

9. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「鉄欠乏性貧血は、それ自体よりも『なぜ起こったか』が重要な病態です。私たちは普段の診療で、健康診断で貧血を指摘されたまま放置していた方が、内視鏡を受けて初めて早期の大腸がんや胃がんが見つかる例を多く経験します。発見が早ければ、内視鏡治療や腹腔鏡手術で根治が可能なケースが大半です。

当院は内視鏡を土曜・日曜・祝日を含む週6日実施し、血液内科専門外来、腹部エコー、健康診断までを同じビル内でつなげられます。『貧血と言われたが何をしていいか分からない』『鉄剤を飲んでも改善しない』という方は、まず一度ご相談ください。」

10. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ 鉄欠乏性貧血の原因として最も警戒すべきは消化管からの慢性出血(特に大腸がん・胃がん)
✅ 男性・閉経後女性で貧血が見つかったら内視鏡精査が原則
✅ 胃カメラでは胃がん・食道がん・潰瘍・ピロリ菌を、大腸カメラでは大腸がん・大型ポリープ・IBDを検索
便潜血が陰性でも右側結腸がんは見逃される可能性があり、貧血があれば内視鏡を考慮
✅ 当院は土日祝も毎週内視鏡を実施、鎮静剤+AI内視鏡で苦痛と見逃しを最小化
✅ 内視鏡後は経口鉄剤/静注鉄剤(フェインジェクト・モノヴァー)まで同じクリニック内で完結

ENDOSCOPY
🔍 当院の内視鏡検査のご案内
五良会クリニック白金高輪では、土曜・日曜・祝日も毎週胃カメラ・大腸カメラを実施。
鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査を行っております。
✅ 鉄欠乏性貧血の原因検索が必要な方
✅ 便潜血陽性を指摘された方
✅ ピロリ菌検査・除菌治療希望の方
✅ 胃部不快感・下血・体重減少が続く方
平日のお忙しい方も、土日祝で受診可能です。

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