腹部エコーで「経過観察」と言われたら|判定区分A〜E・カテゴリーの読み方と精密検査が必要なサインを消化器病専門医が解説【白金高輪・港区】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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腹部エコーで「経過観察」と言われたら|判定区分A〜E・カテゴリーの読み方と精密検査が必要なサインを消化器病専門医が解説【白金高輪・港区】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

腹部エコーで「経過観察」と言われたら|判定区分A〜E・カテゴリーの読み方と精密検査が必要なサインを消化器病専門医が解説【白金高輪・港区】

執筆: 五良会クリニック白金高輪|院長 玉井博修(日本内科学会 総合内科専門医・指導医/日本消化器病学会 専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医/日本肝臓学会 専門医・指導医)
共著: 医療法人社団五良会|理事長、竹内内科小児科医院|院長 五藤良将(糖尿病内科・感染症)

健康診断・人間ドックの腹部エコー(腹部超音波検査)の結果票に、「肝のう胞」「肝血管腫」「腎のう胞」「脾腫大」「判定区分C」といった見慣れない言葉が並んでいて、どう受け止めればよいのか分からない――。白金高輪の当院にも、そうしたご相談で来院される方が毎年たくさんいらっしゃいます。

最初に結論をお伝えします。腹部エコーの結果票は、「カテゴリー(0〜5)」と「判定区分(A〜E)」という2つのものさしで書かれています。この2つの意味さえ分かれば、そのまま様子を見てよい所見と、期限を決めて再検査すべき所見すぐに精密検査が必要な所見を、ご自分で見分けられるようになります。

この記事では、日本消化器がん検診学会・日本超音波医学会・日本人間ドック学会の3学会合同による『腹部超音波検診判定マニュアル改訂版(2021年)』の基準をもとに、消化器内視鏡・肝臓の専門医・指導医である玉井院長と、糖尿病・代謝を専門とする五藤理事長が、臓器ごとの具体的な数値基準「経過観察」でも油断できないケースを整理します。

📋 この記事の内容(クリックで該当箇所へ)

1. 腹部エコーの結果票は「カテゴリー」と「判定区分」の二階建て

腹部エコーは、肝臓・胆道・膵臓・脾臓・腎臓・腹部大動脈という6つの臓器を対象とする検査です(副腎や膀胱・子宮・卵巣・前立腺は正式な対象臓器ではありませんが、所見があれば記載されます)。多臓器を一度に見るため所見の種類が多く、施設によって書きぶりがばらつきやすいという課題がありました。

そこで2014年に3学会合同でマニュアルが作られ、2021年6月に改訂版が公開されました。現在、多くの健診施設・人間ドックがこの基準に沿って結果票を作成しています。

2つのものさしの違い

カテゴリー(0〜5)=「がんの可能性」という一本の軸で見た分類
判定区分(A〜E)=「あなたが次に何をすべきか」を示す指示

がん以外でも治療が必要な病気(胆管結石、大動脈瘤など)があるため、この2つは必ずしも一致しません。結果票では「カテゴリー2・判定区分D2」のように併記されることがあります。
出典:日本消化器がん検診学会・日本超音波医学会・日本人間ドック学会『腹部超音波検診判定マニュアル改訂版(2021年)』/日本消化器がん検診学会雑誌 2022;60(1):123-181.

カテゴリー 意味 具体例
0 描出不能(判断できなかった) ガスや体格の影響で膵臓が見えないなど
1 異常なし
2 明らかな良性病変(正常のバリエーションを含む) 肝のう胞、腎のう胞、肝血管腫、脂肪肝、副脾
3 良性・悪性の判定が困難/悪性を疑う間接所見 肝腫瘤、膵のう胞5mm以上、脾腫大15cm以上
4 悪性の可能性が高い病変 15mm以上の肝充実性病変、10mm以上の胆嚢ポリープ
5 明らかな悪性病変 モザイクパターンを示す肝腫瘍など

なお、すでに精密検査を受けて良性と確認されている病変については、カテゴリーの数字に「′(ダッシュ)」を付けて「2′」「3′」のように表記し、判定区分はCとする決まりになっています。前年に精査済みの方の結果票にダッシュが付いていても、心配は要りません。

2. 判定区分A〜Eの意味――「経過観察」は「要再検査」に変わりました

実際の行動を決めるのは、カテゴリーではなく判定区分です。ここが最も大切なところです。

判定区分 表記 あなたが取るべき行動
A 異常なし 来年もう一度受ける(毎年の受診が推奨されています)
B 軽度異常 特別な対応は不要。翌年の健診で確認
C 要再検査(3・6・12か月)・生活改善 期限内に必ず再検査を受ける。結果票に書かれた月数を確認
D1 要治療 医療機関を受診し治療を開始する
D2 要精検(要精密検査) CT・MRI・内視鏡などで確かめる
D1P・D2P 緊急を要する(パニック所見) 速やかに医療機関へ。先延ばしにしない
E 治療中 主治医の指示どおり通院を継続

⚠️ 2021年改訂の大きな変更点:「要経過観察」という言葉が消えました

従来は判定区分Cを「要経過観察」と書く施設が多かったのですが、「いつまで様子を見ればよいのか分からない」という問題があったため、2021年の改訂で「要再検査(3・6・12か月)」に統一され、具体的な期間を記入することになりました。結果票に「C」とあれば、必ず何か月後の再検査を指示されているのかをご確認ください。
※12か月の場合は「翌年の健診受診を強く推奨する」という意味づけです。

3. 肝臓の所見|肝のう胞・肝血管腫・脂肪肝・肝腫瘤

腹部エコーで最も指摘が多いのが肝臓です。とくに肝のう胞肝血管腫は、成人では珍しくない良性所見で、肝血管腫は肝臓にできる良性腫瘍のなかで最も頻度が高いとされています。

所見 カテゴリー 判定区分 解説
肝のう胞
(内部に何も所見がないもの)
2 B 大きさを問わず「軽度異常」。水がたまった袋で、基本的に治療は不要です
肝血管腫
(特徴的なサインを伴うもの)
2 C 良性ですが、大きさの変化を見るため期限を決めた再検査が指示されます
脂肪肝 2 C 「良性=放置してよい」ではありません。生活改善の対象です
肝腫瘤(充実性病変) 3 C 中身の詰まったしこり。まず期限内の再検査を
肝腫瘤で最大径15mm以上 4 D2 15mmが一つの分かれ目。造影CT・MRIでの精査対象
慢性肝障害(肝縁鈍化・粗造なエコー・表面の凹凸がすべて揃う) 3 D2 肝硬変に近づいたサイン。肝がんの高危険群として管理します
肝内胆管拡張 4mm以上(胆嚢摘出後は6mm以上) 3 D2 胆管の流れをせき止めている原因を探す必要があります

「肝のう胞」でも精密検査になる場合があります

単純な肝のう胞は判定区分Bですが、のう胞の中に結節がある・壁や隔壁が厚い・内部に点状のエコーがある場合は「肝嚢胞性腫瘍疑い」としてカテゴリー4・判定区分D2になります。また、のう胞によって末梢の胆管が拡張している場合も精密検査の対象です。「のう胞だから大丈夫」と自己判断せず、判定区分の文字をご確認ください。

4. 腎臓の所見|腎のう胞・腎結石・腎血管筋脂肪腫

腎のう胞も加齢とともに増える、ごくありふれた所見です。ただし腎臓の場合、「のう胞の個数」「隔壁の有無」「石灰化の大きさ」で扱いが変わります。

所見 判定区分 解説
腎のう胞(単純なもの/薄い隔壁2つ以下・微小石灰化を含む) B 最も多いパターン。治療は不要です
複数の薄い隔壁、または粗大な石灰化を伴うのう胞 C 「腎嚢胞性腫瘤」。期限を決めた再検査が必要です
のう胞内に充実部分・壁肥厚・隔壁肥厚などを認める D2 腎がんとの鑑別が必要。造影CT・MRIへ
5個以上ののう胞が両側に D2 多発性嚢胞腎の可能性。ただし腎の長径が9cm以下なら単純のう胞の可能性が高く、Cとすることもあります
腎結石(腎盂・尿管内)10mm未満 C 水分摂取など生活指導と再検査
腎結石 10mm以上 D2 泌尿器科での精査・治療の検討が必要です
腎血管筋脂肪腫 40mm未満 C 良性腫瘍。ただし増大傾向や症状があればD2
腎血管筋脂肪腫 40mm以上 D2 出血・破裂のリスクがあるため精査対象
腎腫大(両側とも最大径12cm以上)/腎萎縮(両側とも8cm未満) D2 腎機能の評価が必要。採血・尿検査とあわせて判断します

腎臓の所見は「尿検査・採血」とセットで意味を持ちます

エコーで腎萎縮や腎腫大を指摘された方は、同じ結果票の尿蛋白・尿潜血・eGFR(推算糸球体濾過量)も必ずご確認ください。画像所見だけでは腎臓の働きは分かりません。当院では健診結果をお持ちいただければ、画像・採血・尿の3点をあわせて評価いたします。

5. 脾臓の所見|脾腫大10cm・15cmの壁と副脾

「脾腫大」と書かれると驚かれる方が多いのですが、脾臓は年齢や体格によって基準値に幅がある臓器です。マニュアルでは最大径を計測し、次のように区分します。

所見 カテゴリー 判定区分
脾臓 最大径 10cm以上15cm未満(脾臓腫大) 2 B(軽度異常)
脾臓 最大径 15cm以上 3 D2(要精検)
副脾(脾臓と同じ濃さの類円形腫瘤) 2 B
脾のう胞(内部に所見なし) 2 B
脾臓の低エコー腫瘤・高低混在腫瘤 4 D2

「副脾」は生まれつき脾臓の近くにある小さな脾臓組織で、正常のバリエーションです。腫瘍ではありませんのでご安心ください。

一方で、15cm以上の明らかな脾腫は、肝硬変による門脈圧亢進、血液疾患(悪性リンパ腫、骨髄増殖性腫瘍など)、感染症などが背景にあることがあります。当院では血液内科専門外来を毎週日曜日・木曜日に開設しており、白血球数・血小板数・LDHなどの採血所見とあわせた評価が可能です。

6. 見落とされがちな「腹部大動脈」――30mm・45mm・55mmの壁

腹部エコーの対象臓器には腹部大動脈も含まれます。腹部大動脈瘤は破裂するまでほとんど症状がないため、健診の画像で偶然見つかることの意義が非常に大きい病気です。

最大径(紡錘状の拡張) 判定区分 意味
30mm以上45mm未満 C 期限を決めた再検査。血圧・禁煙・脂質の管理が重要
45mm以上55mm未満 D2 専門施設での精査へ
55mm以上 D1P(緊急) 破裂の危険が高い。速やかに専門医療機関へ
嚢状の拡張(こぶ状に片側へ膨らむ) D2P(緊急) 径にかかわらず緊急性が高い形です

結果票に「P」の文字があったら、後回しにしないでください

判定区分の末尾についた「P」はパニック所見(緊急を要する所見)を意味します。腹部大動脈瘤55mm以上、嚢状動脈瘤、胆管結石などが該当します。「症状がないから」と先延ばしにせず、その週のうちに医療機関へご相談ください。

7. 「経過観察」でも安心できない5つのパターン

判定区分がB・Cであっても、次のような場合はマニュアル上も「D2に格上げしてよい」と明記されています。ご自身が当てはまらないか確認してみてください。

前回より明らかに大きくなっている
限局性病変や管腔の径が前年より増大している場合は、判定区分をD2としてよいとされています。過去の結果票は必ず保管を。
B型・C型肝炎ウイルスに感染している/血小板が15万/μL未満
慢性肝疾患が疑われる場合、肝臓の小さな病変でもD2として精査します。肝がんの高危険群にあたるためです。
肝外胆管がよく見えず、かつ胆道系酵素(ALP・γ-GTPなど)が高い
「描出不良」+採血異常の組み合わせは、精密検査の対象になります。
「描出不能」と書かれている
肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓が描出不能の場合、判定区分はD2です。「写らなかった=異常なし」ではありません。腸管ガスや体格が原因なら、CT・MRIなど別の方法で確認します。
症状がある(腹痛・黄疸・体重減少・血尿・黒色便など)
検診の判定区分は「症状のない人」を前提とした基準です。症状がある方は、判定区分にかかわらず診療としての検査が必要です。
健診結果票をお持ちのまま、まずご相談ください
判定区分の意味、再検査の時期、精密検査が必要かどうかの判断は、結果票1枚あればその場でお伝えできます。白金高輪駅2番出口から徒歩1分、日曜・祝日も診療しています(火曜休診)。

健診結果のご相談はWEB予約から ›

8. 白金高輪の当院での受け方――検査前の準備と同日併施

腹部エコーは放射線被ばくがなく、痛みもない検査です。ただし、前処置(食事を抜くこと)を守らないと、胆嚢が縮んでしまい壁の評価ができなくなります。マニュアルが定める前処置は次のとおりです。

STEP 1 前日の食事
午前に検査を受ける方は、前日22時以降は固形物・乳製品を摂らないでください。
STEP 2 午後に受ける場合
検査の6時間前から固形物・乳製品を控えます。お仕事帰りの受診もご相談ください。
STEP 3 水分は摂って構いません
脱水予防のため、水・白湯であれば検査2時間前まで、1回200ml程度の摂取は可とされています。夏場はとくに大切です。
STEP 4 胃カメラと同じ日に受ける場合
炭酸ガス送気の上部内視鏡以外は、超音波検査を先に行います。当院でも同日併施の順番を調整しています。
STEP 5 結果の説明
肝臓専門医・消化器内視鏡専門医が画像を確認し、必要に応じて造影CT・MRI/MRCPの実施可能な連携施設へご紹介します。
✅ 五良会クリニック白金高輪の体制
日本肝臓学会 専門医・指導医日本消化器病学会/日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医が常勤
・胃カメラ・大腸カメラを土曜・日曜・祝日も毎週実施(鎮静剤による苦痛の少ない検査に対応)
腹部エコーと内視鏡の同日併施のご相談が可能
血液内科専門外来を毎週日曜日・木曜日に開設(脾腫・血球異常の評価)
・東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」2番出口から徒歩1分。港区・白金・高輪・三田エリアの方が多く受診されています

9. よくあるご質問(FAQ)

Q1. 腹部エコーで「経過観察」と書かれていました。放置してよいという意味ですか?
A. いいえ。2021年の改訂で、判定区分Cの表現は「要再検査(3・6・12か月)・生活改善」に統一されました。「経過観察」という表現が残っている結果票でも、何か月後に再検査するかが決まっているはずです。期間の記載がない場合は、結果票をお持ちのうえ医療機関でご確認ください。
Q2. 肝のう胞・腎のう胞は、がんになりますか?
A. 内部に何の所見もない単純なのう胞は良性で、判定区分もB(軽度異常)です。大きさを問わず、そのままがん化することは基本的に考えません。ただしのう胞内に結節がある、壁や隔壁が厚い、内容液に濁りがある場合は、のう胞性腫瘍との鑑別が必要になり判定区分D2となります。結果票の判定区分の文字をご確認ください。
Q3. 「肝血管腫」と言われました。手術が必要ですか?
A. 肝血管腫は肝臓の良性腫瘍のなかで最も頻度が高いもので、無症状で小さいものは治療の対象になりません。判定区分はC(要再検査)とされており、サイズの変化を確認するための再検査が指示されます。3cmを超えるものや典型的な超音波所見に乏しいものでは、造影CTやMRIで確認することがあります。
Q4. 「膵臓が描出不良」とありました。もう一度受けたほうがよいですか?
A. 膵臓は胃や腸のガスに隠れやすく、体格によっても見えにくい臓器です。「描出不能」の場合、マニュアル上の判定区分はD2(要精検)です。膵がんは早期発見が難しいがんの代表ですので、体位を変えての再検査や、必要に応じて造影CT・MRCPでの確認をおすすめします。とくに糖尿病を新たに発症した方、家族歴のある方、喫煙者の方は積極的にご相談ください。
Q5. 脾臓が「腫大」と書かれていましたが、判定区分はBでした。大丈夫でしょうか?
A. 脾臓の最大径が10cm以上15cm未満であれば、カテゴリー2・判定区分Bです。脾臓の大きさは年齢・体格によって基準に幅があるため、この範囲は「軽度異常」として扱われます。ただし、血小板や白血球の減少、肝機能異常、飲酒歴などを伴う場合は、肝硬変や血液疾患が背景にないかを確認する価値があります。採血結果とあわせてご相談ください。
Q6. 腹部エコーは毎年受けたほうがよいですか?
A. マニュアルでは「異常所見がなくても逐年(毎年)検診を勧める」と明記されています。腹部エコーの価値は、単発の判定よりも「昨年と比べてどう変わったか」にあります。同じ施設で毎年受け、結果票を保管しておくことで、わずかな変化を捉えやすくなります。
Q7. 腹部エコーを受けていれば、胃カメラ・大腸カメラは不要ですか?
A. 別の検査です。腹部エコーは胃・大腸の内部を評価できません。腹部エコーの対象は肝臓・胆道・膵臓・脾臓・腎臓・腹部大動脈で、消化管そのものは対象外です。胃がん・大腸がんの発見には内視鏡検査や便潜血検査が必要です。当院では、腹部エコーと内視鏡を組み合わせた「上から下まで」の確認をおすすめしています。
Q8. 他院や職場の健診で受けた腹部エコーの結果だけ相談できますか?
A. もちろん可能です。港区・白金・高輪・三田エリアの方を中心に、結果票だけをお持ちいただいてのご相談を数多くお受けしています。可能であれば過去数年分の結果票と、画像データ(CD-Rなど)をお持ちいただくと、変化の有無まで含めて評価できます。白金高輪駅2番出口から徒歩1分、日曜・祝日も診療しています(火曜休診)。

10. 院長・理事長コメント

💬 院長 玉井博修より
「腹部エコーで最も大切なのは、実は『去年の画像と比べること』です。同じ5mmの病変でも、去年からある5mmと、今年初めて出てきた5mmでは意味がまったく違います。私は健診の結果票を拝見するとき、必ず前年・前々年の記載を確認します。結果票は捨てずに保管し、受診の際にお持ちください。それだけで、余計な検査を減らせることも、逆に早く手を打てることもあります。」

日本内科学会 総合内科専門医・指導医/日本消化器病学会 専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医/日本肝臓学会 専門医・指導医
💬 理事長 五藤良将より
「糖尿病内科の外来では、腹部エコーの結果票が生活習慣を見直すきっかけになることがよくあります。『脂肪肝、判定区分C』は、判定としては軽く見えますが、その正体は内臓脂肪と血糖・脂質の問題であることが少なくありません。画像の所見を『良性か悪性か』だけで読むのではなく、血糖・脂質・血圧・体重と結びつけて読む――これが私たちの診療の基本です。結果票を持って、どうぞ気軽にお越しください。」

日本抗加齢医学会専門医/日本糖尿病協会登録医/日本旅行医学会認定医

11. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ 腹部エコーの結果票はカテゴリー(0〜5)と判定区分(A〜E)の二階建て。行動を決めるのは判定区分
✅ 2021年改訂で「要経過観察」は「要再検査(3・6・12か月)」に統一。期間の記載を必ず確認
単純な肝のう胞・腎のう胞・副脾はB(軽度異常)。肝血管腫・脂肪肝・腎結石10mm未満はC
肝腫瘤15mm以上、胆嚢ポリープ10mm以上、膵のう胞5mm以上、主膵管3mm以上、脾腫15cm以上はD2(要精検)
腹部大動脈55mm以上・嚢状動脈瘤は「P」(緊急)。後回しにしない
✅ 「描出不能」は「異常なし」ではなくD2(要精検)
✅ B・Cでも、前年より増大・肝炎ウイルス陽性・血小板15万未満・症状ありなら精査へ
✅ 腹部エコーは胃・大腸の中は見えません。内視鏡・便潜血と組み合わせて
ABDOMINAL ULTRASOUND & ENDOSCOPY
🔍 「要再検査」「要精検」は、期限内に決着をつけましょう
五良会クリニック白金高輪では、腹部超音波検査に加え、土曜・日曜・祝日も毎週胃カメラ・大腸カメラを実施。
肝臓専門医・消化器内視鏡専門医が、健診の画像所見から次の一手までを一貫して担当します。
✅ 腹部エコーで「要再検査(C)」「要精検(D2)」と言われた方
✅ 肝のう胞・肝血管腫・腎のう胞・脾腫大を指摘された方
✅ 「描出不能」「描出不良」と書かれていた方
✅ 健診結果票を持って相談だけしたい方
お電話でのご相談・ご予約:03-6432-5353(1F 内科・消化器内科・内視鏡)
参考文献・出典
1. 日本消化器がん検診学会 超音波検診委員会/日本超音波医学会 用語・診断委員会/日本人間ドック学会 健診判定・指導マニュアル作成委員会「腹部超音波検診判定マニュアル改訂版(2021年)」2021年6月公開
2. 腹部超音波検診判定マニュアル改訂版(2021年). 日本消化器がん検診学会雑誌 2022;60(1):123-181.
3. 日本超音波医学会 用語・診断基準委員会「超音波による大動脈病変の標準的評価法 2020」
4. 日本消化器がん検診学会 超音波部会委員会「腹部超音波がん検診基準」日消がん検診誌 2011;49:667-685.
5. 日本人間ドック学会 画像検査判定ガイドライン作成委員会「腹部超音波健診判定マニュアル」
※本記事の数値基準は上記マニュアル改訂版(2021年)に基づいています。判定は施設の判定医が個々の状況をふまえて変更できるため、最終的な指示は結果票および担当医の説明にしたがってください。
GORYOKAI CLINIC SHIROKANE-TAKANAWA
五良会クリニック白金高輪
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診療時間 日・祝
10:00〜13:00 10:00

15:00
10:00

15:00
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休診日:火曜日/土・日・祝は10:00〜15:00(最終受付14:30)


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