中性脂肪が高いと言われたら|基準値150mg/dLの意味と放置NGの理由――高トリグリセライド血症を白金高輪の内科が解説【動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版対応】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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中性脂肪が高いと言われたら|基準値150mg/dLの意味と放置NGの理由――高トリグリセライド血症を白金高輪の内科が解説【動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版対応】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

中性脂肪が高いと言われたら|基準値150mg/dLの意味と放置NGの理由――高トリグリセライド血症を白金高輪の内科が解説【動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版対応】

医療法人社団五良会|理事長、竹内内科小児科医院|院長 五藤良将(糖尿病内科・感染症)

健康診断の結果で「中性脂肪(TG・トリグリセライド)が高い」「脂質異常症の疑い」と書かれていて、気になったまま数か月が過ぎてしまった——白金高輪・港区周辺にお住まいの方からも、こうしたご相談を毎週のようにいただきます。コレステロールに比べて中性脂肪は「食べすぎただけ」「昨日お酒を飲んだせい」と軽く受け止められがちですが、実はそこに落とし穴があります。
中性脂肪が高い状態を放置すると、動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)だけでなく、命に関わる急性膵炎、そして脂肪肝・糖尿病にもつながります。この記事では、日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」に基づき、基準値の意味、数値別の受診の目安、今日からできる対策、薬物治療の考え方までを、五良会クリニック白金高輪の内科(糖尿病内科)の視点で整理してお伝えします。
📋 この記事の内容(クリックで該当箇所へ)
① 結論:空腹時150/随時175以上は「治療を考える数値」です
② 中性脂肪とは何か|LDLコレステロールとの決定的な違い
③ 基準値と診断基準|空腹時150・随時175の使い分け
④ なぜ上がる?原因チェックリスト(食事・お酒・二次性)
⑤ 放置するとどうなるか|動脈硬化・急性膵炎・脂肪肝
⑥ 数値別・受診と治療の目安(150/300/500/1000)
⑦ 今日からできる対策5つ|中性脂肪は下がりやすい
⑧ 薬物治療の選択肢|フィブラート・EPA・スタチン
⑨ 当院での検査と診療の流れ(白金高輪駅徒歩1分)
⑩ よくあるご質問(FAQ)
⑪ 理事長コメント
⑫ まとめ
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1. 結論:空腹時150/随時175以上は「治療を考える数値」です

結論からお伝えします。日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」では、空腹時採血で中性脂肪(TG)150mg/dL以上、または随時(非空腹時)採血で175mg/dL以上を高トリグリセライド血症=脂質異常症と診断します。つまり健診で150を1回でも超えていたら、それは「基準をわずかに外れた」ではなく、正式に脂質異常症の診断基準を満たしているということです。
そして中性脂肪には、コレステロールにはないもう一つの危険域があります。500mg/dLを超えると急性膵炎のリスクが明確に上がり、1000mg/dLを超えると緊急性の高い状態になります。動脈硬化はゆっくり進みますが、急性膵炎は数日で命に関わることがある病気です。数値によって「様子を見てよい」か「すぐ受診すべき」かがはっきり分かれる——ここが中性脂肪の最大の特徴です。

この数値ならお早めにご相談ください

中性脂肪 500mg/dL以上/みぞおち・背中の強い痛みを繰り返す/急激に体重が増えた・減った/糖尿病があり血糖コントロールが乱れている——これらに当てはまる方は、次の健診まで待たずに内科を受診してください。

2. 中性脂肪とは何か|LDLコレステロールとの決定的な違い

中性脂肪(トリグリセライド)は、体にとってもっとも効率のよいエネルギーの貯蔵形態です。食事から取り込んだ脂質や、余った糖質・アルコールから肝臓でつくられ、血液中を運ばれて脂肪組織に蓄えられます。つまり中性脂肪の値は、「食べた量」だけでなく「代謝の状態」を映す鏡でもあります。
LDLコレステロールとの最大の違いは変動のしやすさです。LDLコレステロールは食事の直後でもほとんど動きませんが、中性脂肪は食後に2〜4倍にも跳ね上がり、飲酒の翌日にも大きく上がります。だからこそ「採血のタイミング」が結果を左右し、基準値も空腹時と随時で分けられているのです。
項目 中性脂肪(TG) LDLコレステロール
食事の影響 非常に大きい(食後・飲酒後に急上昇) 小さい(採血時間をあまり選ばない)
主なリスク 動脈硬化+急性膵炎+脂肪肝 動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)
生活習慣での改善 反応しやすい(数週間〜数か月で下がることが多い) 反応しにくい(遺伝の影響が大きい)
上がりやすい人 飲酒量が多い、甘い物・炭水化物が多い、内臓脂肪型肥満、糖尿病 飽和脂肪酸の摂取が多い、家族性高コレステロール血症など

中性脂肪が高いと、LDLの「質」も悪くなります

中性脂肪が高い方では、LDLが小さく密度の高い「small dense LDL(超悪玉)」に変化しやすく、同じLDL値でも動脈硬化を進めやすいことが知られています。中性脂肪はレムナントコレステロールなどとともに、LDL値だけでは見えないリスクを教えてくれる指標なのです。

3. 基準値と診断基準|空腹時150・随時175の使い分け

2022年版ガイドラインの大きな改訂点のひとつが、随時(非空腹時)採血の基準値が初めて設定されたことです。随時のTGのほうが心血管イベントの予測能が高いという報告や、欧州(ESC/EAS)のガイドラインで随時175mg/dL以上を高TG血症とした流れを受けたものです。
採血条件 高トリグリセライド血症の基準 治療目標
空腹時(10時間以上の絶食) 150mg/dL以上 150mg/dL未満
随時(非空腹時) 175mg/dL以上 175mg/dL未満

出典:日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」(2022年7月発行)

あわせて見るべき「non-HDLコレステロール」

中性脂肪が高い方では、non-HDLコレステロールという指標が重要になります。計算は簡単で、総コレステロール − HDLコレステロール。LDLだけでなく、レムナントなど動脈硬化を起こしうる粒子をまとめて評価できます。ガイドライン2022年版では170mg/dL以上を高non-HDLコレステロール血症、150〜169mg/dLを境界域としています。

⚠️ 中性脂肪400以上のときはLDL値が正確でないことがあります

健診で使われるLDLコレステロールの計算式(Friedewald式)は、TGが400mg/dL以上のときには使えません。この場合は直接法での測定や、non-HDLコレステロールでの評価が必要になります。「TGが高いのにLDLは正常だから大丈夫」と自己判断せず、医療機関で再評価を受けてください。

4. なぜ上がる?原因チェックリスト(食事・お酒・二次性)

中性脂肪高値の背景は、大きく①生活習慣によるもの ②他の病気や薬の影響(二次性) ③体質・遺伝性の3つに分かれます。特に見落とされやすいのが②で、原因となる病気を治療すると中性脂肪も自然に下がることがあります。
分類 主な要因 対応のポイント
生活習慣 アルコール、甘い飲み物・菓子、白米やパンなど精製された糖質のとりすぎ、揚げ物、運動不足、内臓脂肪型肥満 まず飲酒と糖質から。数週間で数値が動く
他の病気(二次性) 糖尿病(特にコントロール不良)、甲状腺機能低下症、慢性腎臓病・ネフローゼ症候群、脂肪肝(MASLD) 血糖・甲状腺・腎機能・肝機能もあわせて採血で確認
薬の影響 ステロイド、一部の利尿薬・β遮断薬、経口エストロゲン製剤、一部の免疫抑制薬など 自己判断で中止せず、お薬手帳を持参して主治医に相談
体質・遺伝性 家族性複合型高脂血症、家族性Ⅲ型高脂血症、リポ蛋白リパーゼ(LPL)異常など 若い頃から高い、家族に同様の方がいる場合は精査

「お酒はほどほど」でも中性脂肪は上がります

アルコールは肝臓での中性脂肪合成を直接増やします。焼酎やハイボールなど「糖質ゼロのお酒」でも中性脂肪は上がります。糖質の有無ではなくアルコールそのものが原因なので、「糖質オフだから安心」という考え方は当てはまりません。まずは2週間の休肝を試すと、ご自身への影響がはっきり分かります。

5. 放置するとどうなるか|動脈硬化・急性膵炎・脂肪肝

(1) 動脈硬化——心筋梗塞・脳梗塞のリスク

中性脂肪が高い状態では、レムナントコレステロールやsmall dense LDLが増え、HDL(善玉)コレステロールが下がりやすくなります。この組み合わせは「動脈硬化性脂質異常症」と呼ばれ、糖尿病やメタボリックシンドロームの方に典型的にみられます。日本の疫学研究でも、空腹時TG 150mg/dL以上で冠動脈疾患の発症が増えることが示されています。

(2) 急性膵炎——中性脂肪だけがもつ「もう一つの危険」

TG 500以上でリスク上昇、1000以上は高リスク域

高トリグリセライド血症は、胆石・アルコールに次ぐ急性膵炎の原因です。一般にTG 500mg/dL以上で膵炎リスクが明確に上昇し、1000mg/dL以上では膵炎予防を最優先に治療を行います。報告によっては、1000〜1999mg/dLで約10%、2000mg/dLを超えると約20%が膵炎を発症するとされます。急性膵炎は入院管理が必要で、重症化すると命に関わります。

(3) 脂肪肝・糖尿病——「代謝の乱れ」の入口

中性脂肪高値の方は、脂肪肝(MASLD)と糖尿病予備群を高率に合併します。中性脂肪・ALT・γ-GTP・血糖はいずれも内臓脂肪の影響を受けやすく、逆にいえば体重が数kg減るだけで一斉に改善しやすい項目でもあります。健診結果で中性脂肪だけを見るのではなく、肝機能・血糖・腹囲もあわせて眺めてみてください。

6. 数値別・受診と治療の目安(150/300/500/1000)

「何mg/dLからどうすればよいのか」を、実際の診療での考え方に沿って整理しました。あくまで一般的な目安であり、糖尿病・高血圧・喫煙・心筋梗塞の既往などリスク因子の有無によって方針は変わります。
空腹時TG 評価 対応の目安
〜149 基準範囲 現在の生活習慣を維持。年1回の健診を継続
150〜299 高TG血症 まず生活習慣の見直しを3〜6か月。他のリスク因子が多い方は受診して評価を
300〜499 高度 受診をおすすめします。二次性の原因検索(血糖・甲状腺・腎機能・肝機能)と治療方針の相談を
500〜999 膵炎リスク域 早めに受診してください。禁酒・脂質制限に加え、薬物療法の併用を検討します
1000以上 高リスク 速やかに医療機関へ。膵炎予防を最優先とし、状況により入院管理も検討されます
健診結果の紙をお持ちいただければ、その場で評価できます
五良会クリニック白金高輪(白金高輪駅2番出口 徒歩1分)は、土・日・祝も診療しています。
お仕事帰りや週末に、無理なくご相談ください。

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7. 今日からできる対策5つ|中性脂肪は下がりやすい

中性脂肪のよいところは、生活習慣の改善に素直に反応する点です。LDLコレステロールと違い、数週間〜数か月で目に見えて下がることも珍しくありません。優先順位の高い順にご紹介します。
STEP 1 アルコールを減らす(まず2週間の休肝から)
もっとも効果が出やすい項目です。糖質ゼロのお酒でも中性脂肪は上がるため、「種類」より「量と頻度」を減らすことが重要です。
STEP 2 甘い飲み物・菓子・果物のとりすぎをやめる
果糖は肝臓で中性脂肪に変わりやすい糖です。清涼飲料・果汁ジュース・菓子パンの習慣的な摂取は真っ先に見直しましょう。
STEP 3 体重を3〜5%減らす
体重70kgの方なら2〜3.5kg。内臓脂肪は皮下脂肪より先に減るため、中性脂肪・ALT・γ-GTP・血糖が比較的早く改善します。
STEP 4 青魚(EPA・DHA)を週2〜3回
サバ・イワシ・サンマなどのn-3系脂肪酸は中性脂肪を下げる方向に働きます。揚げ物より焼き・煮る調理を。
STEP 5 速歩を1日20〜30分、週150分を目安に
有酸素運動は中性脂肪を下げ、HDL(善玉)を上げます。通勤時に一駅歩く、階段を使う、から始めて構いません。
✅ 「食べない」より「置き換える」ほうが続きます
私が書籍『あぶら落とすスープ』(アスコム)でもお伝えしているのは、我慢を積み上げるよりいつもの一品を置き換えるという考え方です。夜のもう一杯を炭酸水に、締めのラーメンを具だくさんのスープに——この程度の置き換えでも、3か月後の採血は確実に変わります。

8. 薬物治療の選択肢|フィブラート・EPA・スタチン

生活習慣の改善が基本ですが、TGが高値のまま下がらない場合、膵炎リスクが高い場合、動脈硬化性疾患のリスクが高い場合には薬物治療を検討します。主な選択肢は次のとおりです。
薬剤 特徴 主な注意点
選択的PPARαモジュレーター
ペマフィブラート(パルモディア)
第III相試験で空腹時TGが平均52.8%低下、HDL-C 16.1%上昇、レムナント様リポ蛋白コレステロール45.7%低下。腎機能低下例でも用量調節不要 スタチン併用時は横紋筋融解症に注意(添付文書上、併用は治療上やむを得ない場合に限る)
フィブラート系
ベザフィブラート・フェノフィブラート等
TG低下作用が強く、長年使われてきた基本薬 腎機能に応じた減量・中止が必要。肝機能・CKの定期チェック
高純度EPA製剤
イコサペント酸エチル(エパデール等)
高脂血症に対し1回900mgを1日2回(または600mgを1日3回)、TG高値では1日最大2700mgまで増量可。日本人を対象としたJELIS試験でスタチンへの上乗せにより主要冠動脈イベントを19%抑制 食直後に服用(空腹時は吸収が低下)。出血傾向・抗血栓薬併用時は注意
スタチン LDL・non-HDL低下が主目的。TGも中等度低下 筋肉痛・CK上昇に注意。多くの場合まずLDL管理が優先されます

出典:各薬剤の添付文書・製品情報(PMDA)/Yokoyama M, et al. Lancet. 2007;369(9567):1090-1098(JELIS)

🔬 エビデンス:PROMINENT試験が教えてくれたこと
2型糖尿病かつ軽度〜中等度の高TG血症・低HDL-Cの患者を対象にペマフィブラートを検討したPROMINENT試験(Pradhan AD, et al. N Engl J Med. 2022;387:1923-1934)では、中性脂肪は約26%低下したものの、心血管イベントはプラセボと差がありませんでした。これは「中性脂肪の数字だけを下げれば必ず心筋梗塞が減る」とは限らないことを示しています。

だからこそ実際の診療では、①膵炎リスクが高い高度なTG高値は薬でしっかり下げる ②動脈硬化予防としてはLDL・non-HDLの管理と、体重・血糖・血圧・禁煙を含む包括的な対策を優先する——という使い分けが大切になります。数値を下げること自体が目的ではなく、その方の将来のリスクを下げることが目的です。

9. 当院での検査と診療の流れ(白金高輪駅徒歩1分)

五良会クリニック白金高輪(東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」2番出口 徒歩1分)では、中性脂肪高値を「脂質だけの問題」とは捉えず、糖代謝・肝臓・腎臓・甲状腺まで含めて一度に評価する方針をとっています。港区・白金・高輪・三田エリアでお勤めの方にも通いやすいよう、土・日・祝も診療しています。
STEP 1 問診・健診結果の確認
健診結果票(できれば過去数年分)とお薬手帳をお持ちください。飲酒量・食習慣・体重の推移をうかがいます。
STEP 2 採血(空腹時が理想)
TG・LDL-C・HDL-C・non-HDL-Cに加え、HbA1c・血糖・肝機能(AST/ALT/γ-GTP)・腎機能・尿酸・甲状腺機能(必要時)を評価します。
STEP 3 腹部エコー(必要に応じて)
脂肪肝や膵臓の状態を確認します。中性脂肪高値の方は脂肪肝を合併していることが多く、進行度の評価が重要です。
STEP 4 方針の相談
まず生活習慣で3〜6か月みるのか、薬物治療を併用するのかを、リスク因子と数値をふまえて一緒に決めます。
STEP 5 フォローアップ
おおむね2〜3か月ごとに採血で効果を確認。数値が落ち着けば間隔をあけていきます。

10. よくあるご質問(FAQ)

Q1. 中性脂肪が高いと言われましたが、症状はありません。放置してよいですか?
A. 中性脂肪が高くても自覚症状はほとんどありません。しかし症状がないことと安全であることは別です。空腹時150mg/dL以上は脂質異常症の診断基準を満たし、動脈硬化のリスク因子となります。500mg/dL以上では急性膵炎のリスクもあるため、数値に応じた対応が必要です。
Q2. 健診の前日だけ食事に気をつければ、数値は良くなりますか?
A. 前日の飲酒・脂質摂取を控えれば一時的に下がることはありますが、それは「普段の状態」を見えなくするだけです。健診は治療のための情報収集の場ですので、いつもどおりの生活で受けていただくほうが有益です。なお採血直前の食事は結果を大きく変えるため、空腹時採血の指示がある場合は必ず守ってください。
Q3. 中性脂肪だけが高く、LDLコレステロールは正常です。それでも問題ですか?
A. はい、注意が必要です。中性脂肪が高いとレムナントコレステロールやsmall dense LDLが増え、LDL値が正常でも動脈硬化が進みやすくなります。この場合はnon-HDLコレステロール(総コレステロール − HDLコレステロール、170mg/dL以上で高値)での評価が有用です。またTGが400mg/dL以上のときは計算式によるLDL値が正確でないため、再評価が必要です。
Q4. お酒を控えれば、どのくらいで下がりますか?
A. 個人差はありますが、アルコールが主な原因の場合、2週間〜1か月の禁酒で明らかに低下する方が多い印象です。まずは2週間の休肝を試し、その後に採血をすると、ご自身にとってアルコールがどれだけ影響しているかがはっきり分かります。糖質ゼロのお酒でも中性脂肪は上がる点にご注意ください。
Q5. 市販のサプリメント(DHA・EPAなど)で対応できますか?
A. 食生活の補助としては選択肢になりますが、医療用のEPA製剤とサプリメントは純度も含有量も大きく異なります。医療用イコサペント酸エチルは高脂血症に対して1日1800mg(TG高値では最大2700mg)を用いますが、市販サプリでこの量を安定して摂ることは容易ではありません。中性脂肪が300mg/dLを超えている方は、サプリで様子を見るより一度受診をおすすめします。
Q6. 薬を始めたら一生やめられませんか?
A. 中性脂肪は生活習慣に反応しやすい項目のため、減量・禁酒・食事改善が定着すれば減薬・中止を検討できるケースが少なくありません(LDLコレステロールと比べると中止できる可能性は高いといえます)。ただし遺伝的背景が強い場合や、糖尿病・腎疾患を合併している場合は継続が望ましいこともあります。自己判断での中止は避け、採血で確認しながら一緒に判断していきましょう。
Q7. 受診のとき、何を持っていけばよいですか?
A. 健診結果票(できれば過去3〜5年分)、お薬手帳、保険証をお持ちください。中性脂肪は変動が大きいため、単年ではなく数年の推移を見ることで「一時的な変動」か「持続する高値」かを見分けられます。当院は白金高輪駅2番出口から徒歩1分、土・日・祝も診療しておりますので、平日にお時間の取りにくい方もご利用いただけます。

11. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「中性脂肪は、健診項目の中でもっとも『生活を正直に映す数字』だと私は考えています。だからこそ、責められている気持ちになる方が多いのですが、裏を返せば努力がいちばん早く数字に返ってくる項目でもあります。実際、お酒を2週間控えただけで数値が半分になる方も珍しくありません。

一方で、500mg/dLを超えるような高値は生活習慣だけの問題ではないことが多く、膵炎の予防という別の視点が必要になります。当院では糖尿病内科・消化器内科・腹部エコーを同じフロアで完結できますので、脂質・血糖・肝臓・膵臓をまとめて確認できます。健診結果の紙を1枚持って、気軽にいらしてください。」

五藤良将(日本抗加齢医学会専門医/日本糖尿病協会登録医/日本旅行医学会認定医)

12. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ 高トリグリセライド血症の基準は空腹時150mg/dL以上、随時175mg/dL以上(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版)
✅ 中性脂肪は動脈硬化だけでなく、500mg/dL以上で急性膵炎のリスクが上がる。1000mg/dL以上は高リスク域
✅ TGが400mg/dL以上だと計算式によるLDL値は不正確。non-HDLコレステロール(170mg/dL以上で高値)で評価する
✅ 原因は生活習慣だけでなく、糖尿病・甲状腺機能低下症・腎疾患・薬剤のこともある
✅ 対策の優先順位は①減酒 ②甘い物・糖質 ③体重3〜5%減 ④青魚 ⑤有酸素運動
✅ 薬はフィブラート(ペマフィブラート等)・高純度EPA・スタチン。数値だけを追わず、リスク全体で判断する
✅ 健診結果票を持って受診すれば、脂質・血糖・肝臓・腎臓をまとめて評価できます
【出典】日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」(2022年7月発行)/Pradhan AD, et al. N Engl J Med. 2022;387(21):1923-1934(PROMINENT)/Yokoyama M, et al. Lancet. 2007;369(9567):1090-1098(JELIS)/パルモディア錠・エパデール製品情報および添付文書(PMDA)
DIABETES & LIPID CLINIC
🩸 中性脂肪・脂質異常症のご相談は当院へ
五良会クリニック白金高輪では、日本糖尿病協会登録医が脂質・血糖・肝臓・腎臓を一度に評価します。
腹部エコーによる脂肪肝の確認も同日に対応可能です(予約状況によります)。
✅ 健診で中性脂肪・コレステロールを指摘された方
✅ お酒を減らしても数値が下がらない方
✅ 脂肪肝・糖尿病予備群を指摘されている方
✅ 薬を始めるべきか迷っている方
白金高輪駅2番出口 徒歩1分/土・日・祝も診療/お電話は 03-6432-5353
GORYOKAI CLINIC SHIROKANE-TAKANAWA
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