狂犬病ワクチンは渡航前に3回|スケジュール・費用・咬まれたときの対応を日本旅行医学会認定医が解説|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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狂犬病ワクチンは渡航前に3回|スケジュール・費用・咬まれたときの対応を日本旅行医学会認定医が解説|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

狂犬病ワクチンは渡航前に3回|スケジュール・費用・咬まれたときの対応を日本旅行医学会認定医が解説

医療法人社団五良会|理事長、竹内内科小児科医院|院長 五藤良将(糖尿病内科・感染症)/日本旅行医学会認定医

海外旅行や海外赴任を前に、「狂犬病ワクチンって、本当に必要ですか?」とご相談をいただくことがよくあります。日本で暮らしていると狂犬病はほとんど実感のない病気ですし、費用も回数もかかるため、迷われるのはとても自然なことだと思います。
しかし狂犬病は、発症してしまうとほぼ100%が亡くなる一方で、事前のワクチン接種でほぼ確実に防げるという、極めて特殊な感染症です。そして渡航前に接種しておく本当の価値は、「感染しない」ことよりも「現地で咬まれたときに、慌てずに済む」ことにあります。この記事では、渡航医学認定医の立場から、狂犬病ワクチンの必要性・スケジュール・費用・咬まれたときの対応までを整理してご説明します。

📋 この記事の内容(クリックで該当箇所へ)
① 狂犬病は「発症すればほぼ100%死亡」する感染症です
② 世界では10分に1人が狂犬病で亡くなっています
③ 感染源はイヌだけではありません
④ 渡航前に打つ最大の理由は「免疫グロブリン問題」です
⑤ ラビピュール筋注用とは(国内で承認された唯一の狂犬病ワクチン)
⑥ 接種スケジュールは0・7・21日または0・7・28日
⑦ 出発まであと何日? 残り日数別の考え方
⑧ 特に接種をおすすめしたい方
⑨ 費用・副反応・他のワクチンとの同時接種
⑩ もし渡航先で咬まれてしまったら
⑪ よくあるご質問
⑫ 理事長コメント
⑬ まとめ
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1. 狂犬病は「発症すればほぼ100%死亡」する感染症です

狂犬病は狂犬病ウイルスによって起こる感染症で、感染した動物に咬まれたり引っかかれたりしてできた傷口から、ウイルスが体内に侵入します。ウイルスは神経を伝って脳へ到達し、発熱や咬まれた部位の痛み・かゆみといった前ぶれの症状から始まり、やがて不安感、水を怖がる恐水症状、風を怖がる恐風症状、興奮、麻痺、幻覚などの神経症状が現れます。最終的には昏睡に至り、呼吸障害によりほぼ100%の方が亡くなります。

発病してからでは、有効な治療法がありません

狂犬病は、発病後の有効な治療法が存在しない感染症です。だからこそ「発病させないこと」がすべてになります。
出典:厚生労働省「狂犬病に関するQ&A」/日本獣医師会 事務連絡(2020年5月25日)

一方で、狂犬病には他の感染症にない特徴があります。それは潜伏期間が長いことです。通常は1〜3か月程度、長い場合には1年以上に及ぶこともあります。この長い潜伏期を利用して、咬まれた直後からワクチンを接種すれば、ほぼ100%発症を防ぐことができます。「防げるはずの病気で亡くなる方が、世界にはまだ大勢いる」というのが狂犬病の実情です。

2. 世界では10分に1人が狂犬病で亡くなっています

🔬 数字で見る狂犬病
世界保健機関(WHO)の推計では、狂犬病による死亡者は年間およそ59,000人にのぼります。これは単純に割るとおよそ10分に1人という頻度です。地域別に見ると、その大半がアジアで約37,000人、アフリカで約21,500人と、日本人の渡航先として一般的な地域に集中しています。
また、咬まれる被害を受ける方のうち約4割が15歳未満の子どもと推定されており、小さなお子さまを帯同される海外赴任では特に注意が必要です。
出典:国立健康危機管理研究機構(JIHS)国際感染症センター「狂犬病の予防について」/WHO Expert Consultation on Rabies, WHO Technical Report Series 1012, 2018

日本は「清浄国」だからこそ、実感が持ちにくい

日本国内では、人の狂犬病発生は1956年(昭和31年)、動物では1957年(昭和32年)の猫を最後に確認されておらず、世界でも数少ない狂犬病清浄国です。しかし、海外で感染して帰国・入国後に発症した輸入症例は報告されています。1970年にネパール渡航者で1例、2006年にフィリピン渡航者で2例、そして2020年5月にはフィリピンからの入国者で1例が発症し、亡くなっています。

⚠️ 2020年の症例が示すもの

2020年の症例では、フィリピンで犬に咬まれてから約8か月後に発症しています。「咬まれたけれど、しばらく何ともなかったから大丈夫」という判断が、いかに危険かを示す事例です。
出典:厚生労働省「狂犬病に関するQ&A」/国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト IASR

3. 感染源はイヌだけではありません

「狂犬病」という名前から、イヌだけの病気だと思われがちですが、これは大きな誤解です。狂犬病ウイルスはすべての哺乳類に感染しうるため、ネコ、コウモリ、キツネ、アライグマ、スカンク、サルなども感染源になります。しかも地域によって主な感染源が異なります。
地域 主な感染源 渡航時の注意点
アジア イヌ 街中の放し飼い犬・子犬に手を出さない
アフリカ イヌ 医療アクセスが限られる地域が多い
北米 アライグマ、コウモリ、スカンク、コヨーテ、キツネ キャンプ・洞窟・野外活動時に注意
ヨーロッパ キツネ、コウモリ 東欧・南欧の一部でリスクが残る
中南米 コウモリ 睡眠中の吸血コウモリ咬傷に注意
出典:厚生労働省「狂犬病に関するQ&A」

「かわいい」と思っても、渡航先では触らない

旅先で出会う子犬や子猫はどうしても愛らしく見えますが、狂犬病流行国では放し飼いの哺乳類には近づかない・触らない・餌をやらないが原則です。咬まれるだけでなく、引っかかれた傷や、傷口・粘膜を舐められた場合も感染経路になり得ます。

4. 渡航前に打つ最大の理由は「免疫グロブリン問題」です

ここが、この記事で最もお伝えしたい点です。狂犬病ワクチンを渡航前に打っておく本当の価値は、「打っておけば咬まれても大丈夫」ということではありません。咬まれた後の対応が、決定的に楽になることにあります。

渡航前に接種していない場合

深い咬傷や粘膜への曝露(WHOのカテゴリー3)では、ワクチンに加えて抗狂犬病免疫グロブリンの投与が必要になります。ところがこの免疫グロブリンは、日本国内では承認されていません。そして流行国であっても、地方や離島では在庫がないことが珍しくありません。咬まれた直後に、言葉の通じない土地で、免疫グロブリンを置いている医療機関を探して移動する——これが最も避けたい事態です。

渡航前に接種してある場合

✅ 曝露前接種を済ませておくと
曝露前接種を2回以上受けていれば、カテゴリー3の曝露でも免疫グロブリンは適応となりません(=探し回る必要がありません)
✔ 咬まれた後の追加接種は、筋肉注射で0日・3日の2回のみで済みます(未接種なら4〜6回必要)
✔ 曝露前接種の完了から3か月以内の曝露であれば、曝露後予防の接種自体が不要とされています
出典:国立健康危機管理研究機構(JIHS)国際感染症センター「狂犬病の予防について」(WHO推奨に基づく)
つまり渡航前接種は、「現地の医療事情に自分の命を預けなくて済むようにするための保険」です。旅行日程を大きく崩さずに済む、という現実的なメリットも小さくありません。

5. ラビピュール筋注用とは(国内で承認された唯一の狂犬病ワクチン)

現在、当院を含む国内の医療機関で用いられている狂犬病ワクチンが「ラビピュール筋注用」(一般名:乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン)です。
項目 内容
製品名 ラビピュール筋注用
一般名 乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン(不活化ワクチン
効能・効果 狂犬病の予防(曝露前免疫)/狂犬病の発病阻止(曝露後免疫)
日本での承認 2019年3月にグラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)が製造販売承認を取得、同年7月26日に国内販売開始
現在の製造販売元 株式会社オーファンパシフィック(2024年10月28日付でGSKより製造販売承認を承継)
用法 1回1.0mLを筋肉内接種
位置づけ 現在、国内で承認されている唯一の狂犬病ワクチン
出典:PMDA 添付文書/株式会社オーファンパシフィック プレスリリース「ラビピュール筋注用 製造販売承認 承継のお知らせ」(2024年9月24日)/国立健康危機管理研究機構 国際感染症センター

国内承認ワクチンであることの意味

国内で承認されたワクチンは、万一の健康被害の際に予防接種健康被害救済制度の対象となります。医師の個人輸入による国内未承認ワクチンは、この制度の対象外です。当院では国内承認のラビピュール筋注用を使用しています。

6. 接種スケジュールは0・7・21日または0・7・28日

渡航前の予防接種(曝露前免疫)は、合計3回の筋肉内接種で完了します。1回目の接種日を0日として、以下のいずれかのスケジュールで行います。
1回目 0日目
初回接種。この日が起点になります
2回目 7日目
1週間後。この時点で2回接種が完了します
3回目 21日目 または 28日目
これで曝露前免疫の基礎接種が完了します
出典:ラビピュール筋注用 添付文書(用法及び用量に関連する注意 7.1)/PMDA
3回目を21日目に設定すれば、初回から3週間で完了できます。出発日が迫っている方には、この21日スケジュールをご提案することが多くなります。国内第II/III相試験では、0・7・28日の3回接種後の中和抗体保有率は100%と報告されています。

7. 出発まであと何日? 残り日数別の考え方

「もう出発まで時間がないから、今さら打っても意味がないのでは」とあきらめてしまう方がいらっしゃいますが、それは早計です。残り日数によって取れる選択肢が変わります。
出発までの期間 狂犬病ワクチンの進め方 他ワクチンとの兼ね合い
2〜3か月以上 最も理想的です。0・7・28日で余裕をもって3回完了できます A型肝炎・B型肝炎・破傷風・日本脳炎・腸チフスなども無理なく組み込めます
3〜4週間 0・7・21日のスケジュールで3回完了が可能です 来院日ごとに他の不活化ワクチンを同時接種して効率化します
2週間前後 出発前に0日・7日の2回を済ませ、3回目を帰国後または現地で受ける方法を検討します 2回接種済みであれば、万一の際に免疫グロブリンの適応外となる点が大きな利点です
1週間未満 3回完了は困難ですが、他に優先すべきワクチンや、現地での行動上の注意点をご説明します 長期滞在なら、現地または一時帰国時の接種計画を立てます

⚠️ ワクチンのお取り寄せに日数がかかります

狂犬病ワクチンは常時大量に在庫している薬剤ではなく、お取り寄せに数日を要します。「思い立った日にすぐ接種」は難しいとお考えいただき、渡航が決まった時点でお早めにご相談ください。

8. 特に接種をおすすめしたい方

✅ こんな方はご検討ください
アジア・アフリカ・中南米への長期滞在(おおむね1か月以上)を予定している方
海外赴任・留学で現地に生活拠点を持つ方
小さなお子さまを帯同される方(咬傷被害の約4割が15歳未満です)
✔ 都市部を離れ、地方・農村部・僻地を訪れる予定のある方
✔ バックパッカー旅行、トレッキング、洞窟探検、野外活動をされる方
✔ 動物と接する機会のある職業の方(獣医療、研究、動物保護、青年海外協力隊など)
✔ 医療機関へのアクセスが限られる地域に行かれる方
短期の都市部観光であっても、渡航先や過ごし方によってはリスクが上がります。ご自身の日程・行き先・活動内容をお聞かせいただければ、接種の要否を含めてご一緒に判断いたします。

9. 費用・副反応・他のワクチンとの同時接種

費用について

渡航前の予防目的(曝露前免疫)での接種は自由診療(自費)となり、健康保険は適用されません。3回接種が必要ですので、総額をあらかじめご確認のうえご計画ください。
項目 費用(税込)
狂犬病ワクチン(ラビピュール筋注用)1回あたり 18,700円
3回接種(曝露前免疫の基礎接種)総額 60,900円
渡航前相談・診察料 (初診)3,300円、(再診)1,500円
英文接種証明書 8,000円

副反応について

主な副反応は、接種部位の疼痛・発赤・かゆみ・腫脹・硬結などの局所反応と、頭痛・筋肉痛・倦怠感・発熱などの全身反応です。国内試験では、局所の副反応が58.8%(うち注射部位疼痛55.9%)、全身性の副反応が47.1%(うち頭痛26.5%、筋肉痛17.6%)に認められました。いずれも通常は一過性で、数日以内に消失します。

⚠️ 接種後30分は安静にしてください

注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として、失神があらわれることがあります。転倒を避けるため、接種後30分程度は院内で座ってお過ごしいただきます。また、ゼラチン含有製剤・ゼラチン含有食品に過敏症の既往がある方は、必ず事前にお申し出ください。
出典:ラビピュール筋注用 添付文書(PMDA)

他のワクチンとの同時接種

ラビピュールは不活化ワクチンであり、添付文書上、曝露前免疫の場合は医師が必要と認めれば他のワクチンとの同時接種が可能とされています。渡航前に必要となるA型肝炎・B型肝炎・破傷風・日本脳炎・腸チフスなども多くが不活化ワクチンですので、来院1回あたり複数のワクチンをまとめて接種することで、通院回数を大きく減らすことができます。狂犬病の3回の来院日を軸に、他のワクチンを配置していくのが効率的な組み立て方です。

10. もし渡航先で咬まれてしまったら

接種の有無にかかわらず、咬まれた・引っかかれた・傷口を舐められた場合の対応は共通です。手順を覚えておいてください。
STEP 1 すぐに石けんと流水で15分ほど洗う
大量の水と石けんで、傷口をよく洗い流します。これが最初かつ最重要の処置です
STEP 2 できるだけ早く現地の医療機関を受診する
「様子を見る」という選択肢はありません。渡航前接種の有無を必ず伝えてください
STEP 3 曝露後接種を受ける
渡航前に基礎接種を完了していれば、原則0日・3日の2回で済みます。未接種の場合は4〜6回の接種が必要です
STEP 4 接種記録を必ず持ち帰る
ワクチン名・接種日・医療機関名・ロット番号・接種経路(筋注/皮内)を記録してもらいましょう。帰国後の継続接種に不可欠です
STEP 5 帰国後、速やかに当院にご相談ください
途中までのプログラムを国内で完了させる必要があります

渡航前に接種済みでも、咬まれたら必ず受診してください

曝露前接種は「咬まれても受診しなくてよい」という意味ではありません。接種済みの方も、必ず追加接種の判断を受けてください。ただし、曝露前接種の完了から3か月以内であれば追加接種が不要とされるなど、状況により判断が変わりますので、自己判断は避け医療機関にご相談ください。

11. よくあるご質問

Q. 短期の観光旅行でも接種すべきですか?
A. 一律に必要というわけではありません。滞在期間、渡航先(都市部か地方か)、活動内容、医療機関へのアクセスなどを総合して判断します。都市部の短期滞在でもリスクがゼロではありませんので、まずはご相談ください。
Q. 何歳から接種できますか? 子どもも打てますか?
A. 年齢制限は設けられておらず、お子さまにも接種いただけます。むしろ咬傷被害の約4割が15歳未満であることを考えると、お子さまの帯同渡航では積極的にご検討いただきたい接種です。当院は小児科も標榜しており、ご家族一緒にご相談いただけます。
Q. 3回目までに出発してしまいます。どうすればよいですか?
A. 出発前に0日・7日の2回を済ませておく方法があります。2回接種していれば、万一咬まれた際に免疫グロブリンの適応外となる点で大きな意味があります。3回目は帰国後や一時帰国時、あるいは現地の医療機関で受ける計画を立てましょう。
Q. 接種の間隔がずれてしまいました。最初からやり直しですか?
A. 多くの場合、やり直しは不要です。ただし遅れの程度や渡航予定によって対応が変わりますので、自己判断せずご連絡ください。接種日をずらす場合も、事前にご相談いただければスケジュールを再設計いたします。
Q. 一度接種すれば、効果は一生続きますか?
A. 「一生有効」と言い切ることはできません。長期にわたり流行地に滞在される方や、動物と接する職業の方では、追加接種や抗体価の確認を検討します。渡航歴・接種歴をお持ちいただければ、個別に判断いたします。
Q. 妊娠中・授乳中でも接種できますか?
A. 不活化ワクチンであり、リスクとベネフィットを踏まえて判断します。妊娠中・授乳中の方、基礎疾患をお持ちの方、免疫を抑える治療を受けている方は、必ず事前にお申し出ください。
Q. 現地で途中まで接種してきました。日本で続きを受けられますか?
A. 可能です。その際、現地で使われたワクチンの種類・接種日・接種経路(筋注か皮内か)の情報が非常に重要になります。接種証明書や母子健康手帳、現地の記録をお持ちください。
Q. 会社の海外赴任で、費用を会社に請求したいのですが?
A. 領収書・明細のほか、必要に応じて接種証明書を発行いたします。企業のご担当者様経由でのご相談も承っておりますので、受付にお申し付けください。

12. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「渡航前の外来で私がいつもお伝えしているのは、狂犬病ワクチンは『咬まれないためのもの』ではなく『咬まれた後に困らないためのもの』だということです。海外で動物に咬まれた瞬間、頼れるのはその土地の医療体制です。事前に2回打ってあるかどうかで、その後の展開はまったく変わります。

白金高輪では、日本旅行医学会認定医と日本渡航医学会認定医の渡航医学認定医2名が在籍し、狂犬病だけでなくA型肝炎・B型肝炎・破傷風・日本脳炎・腸チフスなども含めて、出発日から逆算した接種計画をその場で組み立てています。土曜・日曜・祝日も診療しておりますので、平日にお時間の取れない方もご利用ください。渡航が決まったら、まずは一度ご相談いただければと思います。」

日本抗加齢医学会専門医/日本糖尿病協会登録医/日本旅行医学会認定医

13. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ 狂犬病は発症するとほぼ100%死亡し、発病後の有効な治療法がありません
✅ 世界では年間約59,000人(およそ10分に1人)が亡くなり、その大半がアジア・アフリカです
✅ 感染源はイヌだけでなく、ネコ・コウモリ・キツネ・アライグマなども含まれます
✅ 渡航前接種の最大の価値は、咬まれた後に免疫グロブリンを探し回らずに済むことです
✅ ラビピュール筋注用は国内で承認された唯一の狂犬病ワクチンで、0・7・21日または0・7・28日の3回接種です
✅ 3回目を21日目にすれば3週間で完了できます。時間が足りない場合も2回だけ済ませる選択肢があります
✅ 不活化ワクチンのため、他の渡航ワクチンとの同時接種で通院回数を減らせます
✅ 咬まれたら「石けんと流水で15分洗う→すぐ受診→記録を持ち帰る」が鉄則です
TRAVEL CLINIC
✈️ 当院のトラベルクリニックのご案内
五良会クリニック白金高輪では、渡航医学認定医2名(日本旅行医学会認定医・日本渡航医学会認定医)が在籍し、
海外渡航前のワクチン接種・健康相談を一括して承っております。
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渡航の2〜3か月前にはご相談ください。

参考文献・出典

1. 厚生労働省「狂犬病に関するQ&A」
2. 厚生労働省「フィリピンから来日後に狂犬病を発症した患者(輸入感染症例)について」(2020年5月)
3. 国立健康危機管理研究機構(JIHS)国際感染症センター「狂犬病の予防について」
4. 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト「日本国内で2020年に発生した狂犬病患者の報告」(IASR)
5. ラビピュール筋注用 添付文書(PMDA 医薬品医療機器総合機構)
6. 株式会社オーファンパシフィック「ラビピュール筋注用 製造販売承認 承継のお知らせ」(2024年9月24日)
7. World Health Organization. WHO Expert Consultation on Rabies, Third report. WHO Technical Report Series 1012, 2018.
8. Wunner WH, Briggs DJ. Rabies in the 21st century. PLoS Negl Trop Dis. 2010;4(3):e591.
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