夏休みは胃カメラのチャンス|検査の流れ・準備・鎮静剤のすべて【医師解説】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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夏休みは胃カメラのチャンス|検査の流れ・準備・鎮静剤のすべて【医師解説】|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

夏休みは胃カメラのチャンス|検査の流れ・準備・鎮静剤のすべて【医師解説】

「胃カメラを受けたほうがいいのは分かっているけれど、つらそうで踏み切れない」「忙しくて平日に検査の時間が取れない」――そんな理由で胃の検査を先延ばしにしている方は少なくないと思います。実は夏休みは、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を受ける絶好のタイミングです。まとまった休みが取りやすく、検査後にゆっくり休めるため、鎮静剤を使った楽な検査とも相性が良いのです。
また、この時期に増える「食欲がない」「胃がもたれる」という症状を夏バテと思い込んでいたら、実は胃潰瘍や逆流性食道炎、まれに胃がんが隠れていたというケースもあります。この記事では、胃カメラでわかること、経口・経鼻・鎮静剤の違い、検査前日からの準備、当日の流れ、費用の目安まで、初めての方にもわかりやすく解説します。

1. 胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)とは

胃カメラは、正式には上部消化管内視鏡検査といい、先端に高精細カメラの付いた細いスコープを口または鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。バリウム検査(胃部エックス線検査)が「影絵」を見る検査だとすれば、胃カメラは粘膜の色調や凹凸を「実物の映像」で確認できる検査であり、数ミリ単位の早期がんや浅い炎症も発見しやすいのが最大の強みです。
さらに、疑わしい部位があればその場で組織を採取して顕微鏡で調べる生検(病理組織検査)ができるのも内視鏡ならではです。国の指針(厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」2016年改正)でも、胃内視鏡検査は50歳以上を対象に2年に1回の胃がん検診の方法として位置づけられています(胃部エックス線検査は当分の間40歳以上・年1回の実施も可)。

胃カメラで見つかる主な病気

逆流性食道炎、食道がん、慢性胃炎(ピロリ菌感染胃炎)、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃ポリープ、胃がん、十二指腸がん、アニサキス症 など

2. こんな症状・こんな方は検査をご検討ください

夏場は「食欲がない」「胃が重い」といった症状を夏バテのせいと考えてしまいがちです。しかし、症状が2週間以上続く場合や、以下に当てはまる場合は、一度胃カメラでの精査をおすすめします。

こんな症状は「夏バテ」と自己判断しないでください

・みぞおちの痛み・胃もたれ・胸やけが2週間以上続く
・黒い便(タール便)が出た、便潜血を指摘された
意図しない体重減少(半年で体重の5%以上が目安)
・食べ物が飲み込みにくい、つかえる感じがする
・貧血(鉄欠乏性貧血)を指摘された
・嘔吐を繰り返す、吐物に血が混じる

また、症状がなくても50歳以上で一度も胃カメラを受けたことがない方ピロリ菌の感染歴・除菌歴のある方ご家族に胃がんの方がいる方健診のバリウム検査で異常を指摘された方は、定期的な内視鏡検査が推奨される対象です。

3. 経口・経鼻・鎮静剤――3つの受け方の違い

「胃カメラはつらい」というイメージは、スコープが舌の付け根に触れて生じる咽頭反射(オエッとなる反射)によるものです。現在は挿入経路と鎮静剤の使い方によって、負担を大きく減らすことができます。
受け方 特徴 向いている方
経口内視鏡
(口から)
標準的な方法。画質・処置性能に最も優れる。咽頭反射は出やすい 精密な観察・生検が必要な方、鎮静剤併用を希望する方
経鼻内視鏡
(鼻から)
細径スコープ(約5〜6mm)を鼻から挿入。舌の付け根に触れにくく咽頭反射が起きにくい。検査中に会話も可能 鎮静剤を使わずに楽に受けたい方、検査後すぐ帰宅・仕事をしたい方
鎮静剤併用
(ウトウトした状態)
静脈麻酔でウトウト眠ったような状態で検査。苦痛をほとんど感じない方が多い。検査後は院内で休憩が必要 過去に胃カメラがつらかった方、不安の強い方、初めての方

⚠️ 鎮静剤を使う場合の注意

鎮静剤を使用した日は、車・バイク・自転車の運転はできません。公共交通機関でお越しいただくか、ご家族の送迎をお願いします。当日は重要な判断を要する仕事や契約も避けてください。

📅 鎮静剤での楽な胃カメラをご希望の方は、WEB予約 または お電話(03-6432-5353)でご相談ください。土日祝も毎週検査を実施しています。

4. 検査前の準備(前日〜当日朝)

前日の過ごし方

夕食は消化の良いもの(おかゆ、うどん、白身魚など)を21時頃までに済ませてください。それ以降は固形物を摂らないようにします。水・お茶などの透明な水分は就寝まで飲んで構いません。アルコールは胃粘膜の観察に影響することがあるため、前日は控えることをおすすめします。

当日の朝

朝食は食べずにお越しください(絶食)。水・白湯など透明な水分は少量であれば検査2時間前まで摂取可能です。特に夏場は脱水予防のため、水分を完全に断つ必要はありません。牛乳・ジュース・コーヒーは避けてください。

常用薬がある方へ

血圧の薬は当日朝も少量の水で服用して構いません。糖尿病の薬(内服・インスリン)は、絶食のまま使用すると低血糖の危険があるため、当日朝は原則休薬となります。抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用中の方は、生検の可否に関わりますので、必ず事前にお申し出ください。自己判断での中止は危険です。

5. 検査当日の流れ

STEP 1 受付・問診確認
体調、常用薬、アレルギーの最終確認を行います。WEB問診を事前入力いただくとスムーズです。
STEP 2 前処置
胃の中の泡を消す消泡剤を飲み、経口の場合はのどの局所麻酔、経鼻の場合は鼻腔の麻酔を行います。
STEP 3 鎮静剤の投与(希望者)
点滴ルートから鎮静剤を投与し、ウトウトした状態になったことを確認してから検査を始めます。
STEP 4 内視鏡検査(約5〜10分)
食道・胃・十二指腸を順に観察します。必要に応じてその場で生検(組織採取)やピロリ菌検査を行います。観察自体は5〜10分程度です。
STEP 5 休憩・結果説明
鎮静剤を使った方は30分〜1時間ほど院内でお休みいただきます。その後、撮影画像をご覧いただきながら医師が結果をご説明します(生検の結果は約1〜2週間後)。
✅ 当院の内視鏡体制
五良会クリニック白金高輪では、土曜・日曜・祝日も毎週胃カメラ・大腸カメラを実施しています。鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査に対応しており、平日はお仕事で忙しい方も、夏休みや週末を利用して検査を受けていただけます。

6. 検査後の注意点

検査後は、のどや鼻の麻酔が切れるまで約1時間は飲食を控えてください。麻酔が残った状態で飲食すると、むせて誤嚥する恐れがあります。最初の一口は少量の水で、むせないことを確認してから食事を再開しましょう。
生検を行った場合は、当日の飲酒・激しい運動・長時間の入浴(熱い湯船)は避けてください。ごく少量の出血が起こることがありますが、通常は自然に止まります。黒い便が大量に出る、吐血する、強い腹痛が出るなどの症状があれば、速やかにご連絡ください。

7. ピロリ菌検査・除菌治療と保険適用

胃がんの最大のリスク因子はヘリコバクター・ピロリ菌の持続感染です。胃カメラを受ける大きなメリットのひとつが、ピロリ菌の検査・除菌治療に保険でつなげられることです。

保険適用のポイント

・ピロリ菌の検査・除菌治療を保険診療で行うには、内視鏡検査で胃炎などの所見を確認していることが必須です(胃カメラを受けていない場合は自費診療になります)
・2013年2月の適用拡大により、胃潰瘍・十二指腸潰瘍だけでなく内視鏡で確認された慢性胃炎(ピロリ感染胃炎)も保険適用の対象です
・除菌治療は一次除菌・二次除菌まで保険適用です(三次除菌以降は自費)
・除菌に成功しても胃がんリスクはゼロにはならないため、除菌後も定期的な胃カメラでの経過観察が推奨されます

当院ではピロリ菌の検査(迅速ウレアーゼ試験、尿素呼気試験、便中抗原検査など)から除菌薬の処方、除菌判定まで一貫して行っています。ご家族にピロリ菌陽性の方や胃がんの方がいる場合は、症状がなくても一度ご相談ください。

8. 費用の目安と予約方法

内容 3割負担の目安
胃カメラ(観察のみ) 約4,000〜6,000円
胃カメラ+生検(病理組織検査) 約9,000〜15,000円
胃カメラ+ピロリ菌検査 約6,000〜8,000円
※上記は保険診療(3割負担)のおおよその目安です。生検の箇所数、鎮静剤の使用、採血などの追加検査により変動します。初診料・再診料は別途かかります。詳しくは受診時にお尋ねください。
ご予約は、WEB予約・お電話(03-6432-5353)で承っています。症状のある方は、まず外来を受診いただき、診察のうえで最適な検査方法(経口・経鼻・鎮静剤の有無)をご相談のうえ決定します。

9. よくあるご質問(FAQ)

Q. 検査時間はどのくらいかかりますか?
A. 観察自体は5〜10分程度です。前処置や結果説明を含めると、鎮静剤なしで約1時間、鎮静剤ありで休憩時間を含め約2時間を見込んでください。
Q. 鎮静剤を使うと完全に眠ってしまうのですか?
A. 全身麻酔とは異なり、ウトウトと浅く眠ったような状態です。呼びかけには反応できる程度の鎮静で、検査中の記憶がほとんど残らない方が多いです。効き方には個人差があります。
Q. バリウム検査と胃カメラ、どちらを受ければよいですか?
A. 病変を直接観察でき、その場で生検やピロリ菌検査まで行える点で、精密さでは胃カメラが優れています。バリウム検査で異常を指摘された場合も、精密検査として胃カメラが必要になります。最初から胃カメラを選択いただくことも可能です。
Q. 何年おきに受ければよいですか?
A. 国の指針では胃内視鏡検診は50歳以上で2年に1回とされています。ただし、ピロリ菌感染歴のある方や萎縮性胃炎のある方などリスクの高い方は、医師の判断で毎年の検査をおすすめすることがあります。
Q. 当日の朝、水を飲んでもいいですか?
A. 水・白湯などの透明な水分は、少量であれば検査2時間前まで摂取いただけます。夏場は脱水・熱中症予防の観点からも、水分を完全に断つ必要はありません。牛乳やジュースは避けてください。
Q. 土日にも検査は受けられますか?
A. はい。当院では土曜・日曜・祝日も毎週、胃カメラ・大腸カメラを実施しています(火曜は休診)。平日お忙しい方は、夏休みや週末のご利用をご検討ください。
Q. 胃カメラと大腸カメラを同じ日に受けられますか?
A. 可能です。前処置の都合がありますので、ご希望の方は予約時にお申し出ください。健診で便潜血陽性を指摘された方は、大腸カメラとあわせてのご相談も承ります。

10. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「胃の不調を『夏バテだから』と我慢してしまい、秋になってから進行した病気が見つかる――外来で毎年のように経験する、とても残念なパターンです。胃カメラは今、鎮静剤や経鼻内視鏡の進歩で驚くほど楽に受けられる検査になりました。当院は土日祝も毎週内視鏡を行っていますので、夏休みのご予定に『体のメンテナンス』を1枠加えてみてください。便潜血陽性の方の大腸カメラ、貧血の原因検索まで、消化器・血液内科・糖尿病内科が連携して一貫して対応いたします。」

11. まとめ

📝 この記事のポイント
✅ 2週間以上続く胃の不調・体重減少・黒い便は「夏バテ」と自己判断せず、胃カメラでの精査を
✅ 経鼻内視鏡や鎮静剤の活用で、胃カメラは以前よりずっと楽に受けられる
✅ 前日は21時頃までに消化の良い夕食、当日朝は絶食(透明な水分は2時間前まで可)
✅ ピロリ菌の保険での検査・除菌には、内視鏡での胃炎確認が必須(除菌は二次まで保険適用)
✅ 国の指針では胃内視鏡検診は50歳以上・2年に1回。リスクの高い方はより短い間隔で
✅ 当院は土日祝も毎週内視鏡を実施。夏休みは検査を受ける絶好のタイミング
参考資料
・厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(2016年2月改正)
・日本消化器内視鏡学会 市民向けQ&A(ピロリ菌除菌後の内視鏡検査)
・ピロリ菌除菌の保険適用拡大(2013年2月、内視鏡で確認された慢性胃炎への適用)
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✅ ピロリ菌検査・除菌治療希望の方
✅ 胃部不快感・下血・体重減少が続く方
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