「コレステロールが下がらない」「まぶた・腱に黄色いこぶ」は家族性高コレステロール血症(FH)のサイン|白金高輪・港区の内科医が診断から治療まで解説|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

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「コレステロールが下がらない」「まぶた・腱に黄色いこぶ」は家族性高コレステロール血症(FH)のサイン|白金高輪・港区の内科医が診断から治療まで解説|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の内科

「コレステロールが下がらない」「まぶた・腱に黄色いこぶ」は家族性高コレステロール血症(FH)のサイン|白金高輪・港区の内科医が診断から治療まで解説

「薬を飲んでいるのに、なぜかコレステロールが下がらない」「まぶたに黄色いこぶができた」「かかとの腱が太い、と健診で言われた」——これらのサインが重なるとき、家族性高コレステロール血症(FH:Familial Hypercholesterolemia)を強く疑う必要があります。

FHは、生まれつきLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の代謝に関わる遺伝子に変異をもつ疾患で、日本では約200〜500人に1人が罹患しているとされています(日本動脈硬化学会推計)。放置すると30〜40代から心筋梗塞・狭心症を発症するリスクが一般集団の3〜6倍高くなります。しかし診断が遅れている患者さんが非常に多く、「ただの脂質異常症」として見過ごされているケースが少なくありません。

この記事では、FHの診断基準・皮膚に現れるサイン(黄色腫)・最新の治療選択肢(PCSK9阻害薬含む)、そして黄色腫の皮膚科的・形成外科的対処まで、白金高輪の内科(1F)と2F美容皮膚科・形成外科が連携して診る視点からわかりやすく解説します。

1. 家族性高コレステロール血症(FH)とは

FHはLDLコレステロール(LDL-C)の細胞内取り込みに関わるLDL受容体遺伝子の変異によって起こる遺伝性の脂質異常症です。変異が1本の染色体にあるタイプをヘテロ接合体FH、両方の染色体にあるタイプをホモ接合体FHといいます。

日本人のヘテロ接合体FHの頻度は約200〜500人に1人(一部の推計では300人に1人)とされており、決してまれな疾患ではありません。ホモ接合体はさらに重症で、LDL-Cが600 mg/dL以上になることもあります(頻度は約100万人に1人)。

「普通の脂質異常症」とはどう違うのか

食事や生活習慣による脂質異常症と異なり、FHは生まれつきLDLが高いため、食事療法だけでは十分に下がりません。また、子どもの頃から動脈硬化が進行しており、中年期以降に突然、心筋梗塞として現れることがあります。

比較項目 家族性高コレステロール血症(FH) 生活習慣による脂質異常症
原因 遺伝子変異(生まれつき) 食事・運動・肥満など
LDL-Cの水準 180 mg/dL以上(高値持続) 生活改善で改善しやすい
食事療法の効果 限定的(薬物療法が必須) 比較的有効
皮膚サイン(黄色腫) 高頻度(アキレス腱・眼瞼など) まれ
心筋梗塞リスク 一般の3〜6倍 生活改善で低下可能

出典:日本動脈硬化学会「成人家族性高コレステロール血症診療ガイドライン フォーカスアップデート2025」

2. 皮膚に現れるFHのサイン——黄色腫の種類と見分け方

FHで最も重要な皮膚所見が黄色腫(xanthoma)です。コレステロールが皮膚や腱に沈着することで生じます。FHの診断基準の一つに組み込まれており、見つけたらすぐに内科を受診することを推奨します。

① 腱黄色腫(アキレス腱黄色腫・手背腱黄色腫)

FHに最も特徴的な所見です。アキレス腱が普通より太い(正常は最大7〜8mm)と言われたことがある方、手の指の腱(伸筋腱)にこぶのようなものを感じる方は要注意です。アキレス腱黄色腫はX線や超音波検査で厚さを計測して判定します。腱自体は外側から見えにくいため、本人が気づかないことが多いのが特徴です。

② 眼瞼黄斑腫(まぶたの黄色いこぶ)

まぶたの内側(目頭側)に黄色みがかった扁平なこぶができるものです。「なんとなく黄色い膨らみが気になる」という訴えで受診される方もいます。眼瞼黄斑腫はFH以外でも出現しますが(総コレステロール正常でも出ることあり)、FHの患者さんに多く見られます。美容的に気になる場合は皮膚科・形成外科での切除が可能です(当院2Fにてご相談いただけます)。

③ 結節性黄色腫・平面黄色腫

肘・膝・手指の関節周囲にできる結節(こぶ状の盛り上がり)を結節性黄色腫、皮膚が面で黄色く染まるものを平面黄色腫といいます。手のひらに筋状に見える扁平黄色腫(palmar xanthoma)は特にIII型高脂血症に多い所見です。

⚠ 注意

眼瞼黄斑腫は「見た目の問題」で放置されがちですが、FHの皮膚サインである可能性があります。美容目的で2F(皮膚科・形成外科)を受診した際に発見されるケースもあります。1F内科での血液検査と合わせて評価することをお勧めします。

📈 まぶたや腱に気になるサインがある方へ

LDLコレステロール値の精密検査・FHスクリーニングは1F内科で受けられます。健診結果をお持ちいただければ当日対応可能です。

WEB予約はこちら LINEで相談する

3. なぜFHは放置してはいけないのか

FHの患者さんでは胎児期から動脈硬化が進行しています。LDL-Cが生涯にわたって高い状態が続くため、血管内にコレステロールが蓄積し続け、「コレステロールの積算暴露量(LDL-C×年数)」が一般の方より圧倒的に多くなります。

ヘテロ接合体FHの患者さんが治療を受けないでいると、男性では50歳までに、女性では60歳までに冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)を発症するリスクが50%以上という報告もあります(Marks et al., 2000)。

🔬 FHが見落とされやすい理由
FHの患者さんは外見上は健康で、自覚症状がほとんどありません。健診でLDL-Cが180 mg/dL以上と指摘されても「生活習慣が悪いから」と思い込み、食事改善を続けるだけで数年が経過するケースが多くあります。日本動脈硬化学会の推計では、FHの診断を受けているのは全体の1〜5%にとどまると言われており、約95〜99%は診断されないまま過ごしているとされています。

4. FHの診断方法

日本動脈硬化学会の「成人FH診療ガイドライン(2022年全面改訂、2025年フォーカスアップデート)」に基づく成人FH診断基準は以下のとおりです。

📋 成人FH診断基準(2022年版・2025年アップデート対応)

以下の3項目のうち2項目以上を満たす場合、FHと診断します。

① 未治療時のLDL-C ≥ 180 mg/dL(または治療中でも高値が続く)
② 腱黄色腫または皮膚黄色腫(アキレス腱・手背・肘・膝など)
③ 家族歴(第一度近親者でFH、または早発性冠動脈疾患:男性55歳未満・女性65歳未満の心筋梗塞など)

出典:日本動脈硬化学会「成人家族性高コレステロール血症診療ガイドライン フォーカスアップデート2025」

当院で行う検査

1Fの内科では次の検査を組み合わせてFHを評価します。

検査 目的・評価内容
脂質プロファイル採血 LDL-C・HDL-C・トリグリセライド・総コレステロール・non-HDL-Cを評価
アキレス腱超音波検査 腱の肥厚(≥8.5mm)を確認。触診だけでは見落とし多数
家族歴の問診 両親・兄弟・子どもの高コレステロール・早発冠動脈疾患の有無
甲状腺・腎臓・肝臓の除外検査 続発性脂質異常症(甲状腺機能低下症・ネフローゼ等)の鑑別
遺伝子検査(必要時・専門機関紹介) LDL受容体・ApoB・PCSK9遺伝子変異の確認

5. FHの治療——スタチン・エゼチミブ・PCSK9阻害薬

FHの治療の目標はLDL-Cを可能な限り低下させ、心血管疾患を予防することです。生活習慣の改善だけでは不十分で、薬物療法が治療の中心になります。

① スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)

FH治療の第一選択薬です。強力なスタチン(ロスバスタチン・アトルバスタチン)が使用されます。LDL-Cを30〜55%程度低下させますが、FHでは十分でないことが多く、他剤との併用が基本となります。

② エゼチミブ(腸管コレステロール吸収阻害薬)

スタチンと組み合わせることで、さらにLDL-Cを15〜20%追加低下させます。副作用が少なく、スタチン不耐の患者さんにも使用されます。

③ PCSK9阻害薬(注射薬)

近年の治療を大きく変えた薬です。LDL受容体の分解を促進するPCSK9タンパクを阻害することで、LDL-Cを50〜70%追加低下させます。スタチン+エゼチミブでも目標に達しない場合に使用します。

薬剤名 投与方法 日本承認
エボロクマブ(レパーサ®) 皮下注 2週または4週ごと 2016年5月承認
アリロクマブ(プラルエント®) 皮下注 2週ごと 2016年9月承認
インクリシラン(レクビオ®) 皮下注 年2回(6ヶ月ごと) 2023年9月承認

2025年のフォーカスアップデートでは、インクリシラン(RNA干渉機序でPCSK9の合成を抑制)とエビナクマブ(ANGPTL3阻害薬、ホモ接合体FHに適用:2024年1月承認)が新たに治療選択肢として追加されました。年2回の投与で管理できるインクリシランは、服薬継続が難しい患者さんにとって画期的な選択肢です。

出典:日本動脈硬化学会「成人家族性高コレステロール血症診療ガイドライン フォーカスアップデート2025」(2025年6月)

6. 黄色腫の皮膚科・形成外科的治療(2F外来のご案内)

FHの黄色腫のうち、眼瞼黄斑腫や結節性黄色腫は、コレステロール管理(内科的治療)によって縮小することがありますが、消失しないことも多く、美容的・機能的に気になる場合は皮膚科・形成外科的な切除が選択肢となります。

眼瞼黄斑腫(まぶたの黄色いこぶ)

まぶたの黄色腫は外来での局所麻酔下切除が可能です。切除後の傷跡は目立ちにくく、比較的短時間で行える処置です。ただし、根本原因(高LDL血症)を治療しないと再発することがあるため、1F内科と連携して脂質管理を継続することが重要です。

🏥 2F 美容皮膚科・皮膚科・形成外科のご案内

「まぶたの黄色いこぶが気になる」「腱や関節のこぶを診てほしい」という方は、当院2Fの皮膚科・形成外科外来でご相談いただけます。
内科(1F)と連携して、脂質管理と皮膚所見の評価を同一施設で行えるのが白金高輪の強みです。

2F(美容皮膚科・皮膚科・形成外科)
TEL: 03-6432-5656
〒108-0074 東京都港区高輪1丁目3-1 プレミストタワー白金高輪 2F

7. 白金高輪で受けられるFH関連診療

五良会クリニック白金高輪(港区高輪、白金高輪駅2番出口 徒歩1分)では、1F内科と2F皮膚科・形成外科が一つの建物に入っており、FHに関する内科的管理と皮膚所見の評価・治療をワンストップで受けていただけます。

✅ 1F内科でできること
✅ 脂質採血・LDL-C精密評価(FHスクリーニング)
✅ アキレス腱超音波検査
✅ 甲状腺・腎機能・肝機能の除外検査
✅ スタチン・エゼチミブ・PCSK9阻害薬の処方・管理
✅ 家族(お子さん含む)へのスクリーニング相談
✅ 南北線・三田線「白金高輪駅」徒歩1分。土日祝も10:00〜15:00診療

8. 理事長コメント

💬 理事長 五藤良将より
「健診でLDLコレステロールが高いと指摘され続けているのに、食事に気をつけても全然下がらない——そのような方が外来にいらっしゃると、私は必ずFHを念頭に詳しい問診と検査を行います。FHは遺伝子の問題ですから、どれほど食事を頑張っても下がりにくいのが特徴です。大切なのは”自分のせい”と思わず、正確に診断して適切な薬物療法につなげること。港区・白金高輪の地で、脂質異常症・糖尿病内科の専門外来として、一人でも多くの方のFHを早期に診断し、心筋梗塞ゼロを目指した診療を続けていきたいと思っています。まぶたや腱に気になるサインがある方は、ぜひ一度ご相談ください。」
医療法人社団五良会 理事長・竹内内科小児科医院 院長 五藤良将(日本糖尿病協会登録医・日本抗加齢医学会専門医)

9. よくある質問(FAQ)

Q. LDLコレステロールが200 mg/dLを超えていますが、FHですか?
A. LDL-Cが180 mg/dL以上の場合はFHの可能性があります。ただし診断には腱黄色腫の有無・家族歴の確認も必要です。まずは内科で詳しく評価することをお勧めします。食事や運動への努力にもかかわらず高値が続く場合は特に疑います。
Q. 親がFHと診断されました。子どもも検査が必要ですか?
A. はい、必要です。FHは常染色体優性遺伝(顕性遺伝)ですので、ヘテロ接合体の親から子どもへ50%の確率で遺伝します。小児のFH診断基準は成人と異なり(LDL-C ≥ 140 mg/dLなど)、子どものうちから管理を始めることで将来の心血管リスクを大幅に下げられます。当院1F内科でご相談いただけます。
Q. スタチンを飲み始めたのに、まだLDLが150 mg/dL近くあります。これで大丈夫ですか?
A. FHの場合、スタチン単剤では目標(冠動脈疾患のない場合LDL-C < 120 mg/dL、冠動脈疾患ありは < 70 mg/dL)に届かないことが多くあります。エゼチミブやPCSK9阻害薬との併用を検討するため、担当医にご相談ください。当院では最新のガイドラインに基づいた多剤併用管理を行っています。
Q. まぶたの黄色いこぶ(眼瞼黄斑腫)は保険で治療できますか?
A. 美容目的の切除は基本的に自費(自由診療)となります。ただし、FHによる病的黄色腫として診断された場合など、保険適用の可能性について2F形成外科外来でご確認ください(TEL: 03-6432-5656)。
Q. PCSK9阻害薬(インクリシランなど)は一般の内科クリニックでも処方してもらえますか?
A. スタチンおよびエゼチミブで効果不十分なFH(または高リスクの動脈硬化性疾患)と診断された場合、保険適用でPCSK9阻害薬を処方することができます。当院1F内科では適応評価・処方管理を行っています。年2回投与のインクリシランも対応しておりますのでご相談ください。
Q. FHと診断されたら、食事制限はやっても意味がないのですか?
A. 食事療法は引き続き重要です。FHでは食事だけでLDLが正常化するほどの効果はありませんが、飽和脂肪酸の摂取制限・食物繊維の摂取増加・肥満の回避はLDLを10〜15%程度下げる効果があり、薬の効果を最大限に発揮させる土台になります。

10. まとめ

📝 この記事のポイント
家族性高コレステロール血症(FH)は約200〜500人に1人の頻度で、生まれつきLDLが高い遺伝性疾患。日本では95%以上が診断されていない
まぶたの黄色いこぶ(眼瞼黄斑腫)・アキレス腱の肥厚・高コレステロールの家族歴があればFHを疑い、内科を受診する
✅ FHは食事療法だけでは不十分。スタチン+エゼチミブ+PCSK9阻害薬の組み合わせで積極的に治療する
✅ 2025年6月に日本動脈硬化学会のガイドラインがフォーカスアップデートされ、インクリシラン(年2回注射)・エビナクマブが新たに選択肢に追加された
✅ 黄色腫(眼瞼・腱・関節周囲)は、内科的コレステロール管理で縮小することもあるが、気になる場合は2F形成外科・皮膚科外来で切除相談が可能
✅ 白金高輪の当院では1F内科(脂質管理)と2F皮膚科・形成外科(黄色腫)をワンストップで受診できる

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